世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方/八木 仁平

 もう「やりたいことが見つからない!」と悩まなくていい。



 かつて自己理解レクチャーYouTuber「やぎぺー」さんとして活躍し、このたび書籍を出版した。


 やりたいことは運命的な出会いもなく、興味レベルで湧いてくる。

 一生続くモノである必要もない。

 自分のためにやっていれば、「勝手に」人のためになっている。

 行動しまくって見つけるのではなく、自己理解が先。

 やりたいことは自分の中にあって、やり方は外側にある。


 この五つを理解して、ようやくスタートに立てる。

 やりたいことがわからないのは、選択肢が多すぎることが原因であると著者は語る。


 人は選択肢が多いと「選択しない」ことを選択してしまう。

 コロンビア大学の実験で有名な「ジャムの法則」だ。


「どの道を進めば最もメリットがあるかを考えて判断する」

 のが、一番危険だという。

 早い時代の流れで選択しても、その選択が利益をもたらさないなんてザラにあるからだ。

「どうすべきか」より大事なのは、「どうしたいか」で選ぶことだ。


 宇宙兄弟のセリフでも、

「どれが正しいかではなく、どれが楽しいかで選びなさい」

 というセリフが出てくる。


 直感ではなく、自己理解によって論理的に導き出す必要性がある。


 好きなこと:自分の情熱がある分野

 得意なこと:自然と人よりうまくでき、苦にならない分野

 大事なこと:価値観。なんのために生きるのか? 人生の目的


 この三つが大事で、


「好きなことを、得意なやり方でやること=やりたいこと」

 である。


 また、

「スキルや知識は、本当にやりたいことが見つかってから身につければいい」

 と語る。

 

 ただし、なりたいことに着目すると、それで選択肢が狭まってしまう。

 

 小学生を対象にした実験でも「科学者になりたい」子と「科学者になって生きていく」ことを選んだ子では、後者の方が実際に科学者になった子が多い。


 好きなことは、What(なにがしたい?

 得意なことは、How(どうやってするの?

 大事なことは、Why(なぜそのことをしたいの?


 で考える。


 それによって、自分のやりたいことが見つかる。




 オレの場合はどうだ?

「作家」としてどうありたいかと、「映画愛好家」の活動について、両方語ってみる。



What:

小説

 収益化。書籍化。作品で収益を得たい。

 ただし、少額でOK。労力もそんなにかけたくない。


 小説を書きつつ生きていきたい。副業程度でいいから。


 金は投資、インデックスファンドで稼げればいい。



映画

 映画のよさを伝えたい。



How:

小説

 投稿サイトで投稿。

 読者に理解してもらえるよう、投稿時間やあらすじなど工夫する。

 意見も反映させる。



映画

 映画の見所を伝える。

 書き方の工夫は、小説とほぼ同じ。



Why:

小説

 人気作品になる自信がない。

 たぶん、自分自身に「人気作家になりたいという欲求がない」かも。


映画 

 文章を絵で表現できる映画は、創作の集大成だから。

 文章だけだと、本当に表現し切れているかわからない。

 また、文章のみを鍛えていくと、「きれいな文章」だけに目がいってしまい、物語の本質がぼやける。

 文章だけにこだわっている人ほど、物語が説明的になりがち。

 映画を見て視野を広げることで、創作の幅がぐんと広がる。



 こんなカンジだろうか。

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