嫌なこと、全部やめても生きられる / プロ奢ラレヤー

「スキなことをして生きる」

 という思想がもてはやされる時代に、

「嫌なことをしないで」

 生きるを提唱する本。


 時間の概念などはひっくり返る。


 よく資本家が時間を有効活用せよという。

 が、時間管理で金を作れるのは資本家だけで、一般人はパズドラをやって終わる。


 しかし、それの何がいけないのか。

 本人が楽しいなら、一日中ソシャゲに時間を費やしても構わないのでは。


 そう、本書は提唱する。


 最近、オレもそう思っていて、自分のやりたいことができている方がいいよなと思う。

 それがなんであれ。


 オレがイヤなのは価値観の押しつけなので、

「おまえもソシャゲやれって命令口調で言われる」

 ことだと思った。


 マウントしてくる廃人が嫌いだから、話にすら付き合わんのだ、と。



 あと、人と競うのもスキじゃなくて。

「ランキングバトルは、結局一位しか幸せになれない」

「ランキング社会の中で、【自分にしかない価値を見い出せているのか】を、考えたほうがいい」


 この考えは、大事だなと思った。


 ムダに人と競ったり比較すると、どうしてもすり減っていく。

 上には上がいてキリがない。


 だったら、戦法を変えて自分の価値を見せていくほうがいいよなと。


 本書は「成功するには」ではなく、「幸せに生きるには」に振り切れた指南書である。

 

 すべて実践する必要はなく、価値観を見直す程度でも手にとってみては。

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