ゴールをぶっ壊せ - 夢の向こう側までたどり着く技術 /影山ヒロノブ

 東住吉在住の少年が、影山ヒロノブになるまで。


 年上の友達からギターを買って、バンドを始める。

 それがきっかけで、影山氏はデビューした。


 始めこそ順調だったが、やがてグループは解散する。


 解散後は、泣かず飛ばすの毎日。

 業界からも、「終わった」なんて言われる始末。


 とある方からの紹介で、建設現場でバイトしつつ、ノーギャラで歌い続ける。


 そんなとき、彼は特撮番組「チェンジマン」の主題歌を任される。


 氏は気持ちよくロックテイストで歌ってみたが、

「気持ち悪い! そんなアレンジでは子どもに伝わらない!」

 と、番組のディレクターから酷評された。


 実は、子どもにとっては「譜面通りにちゃんと歌った方が、通じる」と分かった。 

 ディレクターも、ロックアレンジが欲しいわけではなく、氏の

「ノーギャラライブで鍛え抜かれた、パンチのあるロック調のノド」

 がほしかったのである。


 その後、氏は多くのアニソンを任されるように。


 だが、ライブでアニソンを歌うのはためらっていたという。

 堀江美都子氏のアドバイスを受けて、ためらいなくアニソンを歌えるようになったそうな。



『CHA-LA HEAD-CHA-LA』を歌っているときでさえ、影山氏は建設現場で働いていたというから驚きだ。

 横浜空港の管制塔や、ランドマークタワーは氏が関わっているそうだ。


 影山氏のポリシーは、「ゴールを設定しないこと」だという。

 ゴールを定め、未来を限定しないことで、前に進み続けられるのだ。

「終わった」呼ばわりされてもあきらめず前進し続けたからこそ、今の影山ヒロノブがあるのだ。

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