いま君に伝えたいお金の話/村上世彰
「村上ファンド」の創設者が、低年齢層に向けて「お金」を語る。
かなり漢字をひらいているので、小中学生向けではないかと思われる。
「お金の成り立ち」や、「日本銀行の話」などから語り始めているので、その章は飛ばしていい。
幼少期から貯金好きだった氏は、投資を学んで力をつけてきたという。
作家に当てはめると、やはり
「好きなことを仕事にするべきか?」
についての話は、興味深い。
「好きなことは仕事にすべき」という考えはあるが、
「好きなことに【自由度】を求めているなら、勤め人になったほうがいいかもね」
と、著者は述べている。
たとえば、旅行が好きでツアコンになったとしよう。
たしかに、好きを仕事に活かすことはできるだろう。
けれど、自由度は限られている。好きに行きたい場所へも行けない。時間も限られている。
それは、好きを仕事にしたとは言えないのではないか?
作家も同じなのではないだろうか。
「書きたいものだけを書くなら、副業でもいいじゃん」
というとらえ方もできる。
また、
「好きをお金にする上で貧乏になるのは、緻密な計算が必要だ」
とも語る。
単に貧乏をするのでは、いけない。
それでは、ただの借金まみれになってしまう。
氏は、覚悟の上での貧乏は許容しているが、無駄遣いや借金をするのは否定している。
日々の貧しい生活の中で、どうすれば生活が安定するか、どこまでなら自身や家族の負担にならないか、など綿密に計算する必要があると。
無駄づかいの定義も、「自分を幸せにしないお金の使い方」を言う。
本書を読み、今一度、自身のお金の使い方を再確認してみては。
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