WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE. / 佐渡島庸平

We are lonely, but not alone.

(我々は孤独だが、一人ではない)


マンガ「宇宙兄弟」に出てくるセリフである。


そんな宇宙兄弟の編集者が語る、コミュニティ論。


著者は本書の中で

「一気に100万部売れるより、10万部が10年売れ続けるほうがいいよね」

と主張している。


作家にとっての幸せは

「ずっと書き続けられること」

であり、

「それを受け取るファンがずっといること」

だという。


「羽賀翔一さんの『君たちはどう生きるか』を読んでも、他の作品にまで手を出すかしらー」と。

毎回出す本が10万部売れる方が、作家にとっては大事なのでは、と氏は語る。


「だんご三兄弟」を手がけた方は「大ヒットしないように気をつける」という。

「大ヒットすると、それ以外は手を付けてくれない。他の作品は新規顧客がいる」と。


大事なのは、万人に受けるより、健全なファンコミュニティの中で活動することなのでは、という。


この主張を「編集者さん」が語るって、すごく勇気が要ると思う。



こういうのを読むと、「編集ガチャ」とかいう言葉がアホらしく感じるね。

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