コラム 読書感想文について
皆さんは読書感想文は好きだろうか。
オレは昔、キライだった。
読書自体、あまり好きになれなかった。
本を格付けするみたいで。
周りの読書好きも、
「図書館や本屋の本を、端から読めタイプ」
だったので、まったく参考にならなかった。
このタイプは、
「活字に触れるモノはみんな活字好きと思っている」
または、
「そうでなければならない」
と思い込んでいるので、関わるとタチが悪い。
どういうタイプの読書家からは、なるべく離れよう。
だが、
「読書感想文は、自己成長に役立つ」
と分かってからは、頻繁に感想を書くことにした。
実際、脳に記憶が定着するようになり、多少は賢くなった気がする。
なので、読書感想は大人になっても続けたいスキルと思っている。
読書自体も好きになり、月に二桁くらいは読んでいる。
読書嫌いだった学生当時からは考えられないくらいに成長していると言える。
では、どうすればいいか?
「読書って楽しい」という「経験」を身につけることだ。
オレもそうやって、読書苦手意識をなくしていった。
少しずつ一歩一歩始めたので、時間は掛かったけど。
□ 本の読み方 □
本の選び方は、こんな感じ
・簡単な本を探す
・自分の好きなジャンルの書籍で書く
・有名な著者、または、有名人のススメる本から選ぶ
◆簡単な本から探すことは、実に大切だ。
児童文学でいい。
オレは30代の頃、ミステリ作家の芦辺拓先生から、
「ラノベ書きたかったら、ミステリ勉強しようね!」
と教わった。
で、ポワロを読んだ。
『ABC殺人事件』と、『アクロイド殺し』だったっけ。
イキってルビのない洋書翻訳本を借りると、読むのに何週間もかかってしまう。他の本が読めない!
「これはアカン!」と、オレは吹っ切れた。
『オリエント急行』は、ルビ付き挿絵付きの児童書に切り替えた。
ポワロ分かりやすいわ!
『オリエンタル急行』って、容疑者が大量に出てくるんだが、児童文学版は挿絵があるため、特徴を掴みやすい。
30代でコレだ。これでいいのだ。
だから、読書感想文を書く世代なら、もっと簡単な本を読んでていいと思う。
◆自分の興味のあるジャンル
読書そのものに興味が持てない場合は、こうするといい。
たとえば、ゲームには興味があるとする。
しかし、世間の風当たりは強いよね。
「ゲームはただの娯楽。誰かの役に立つなんてありえない」
という意見が、オトナからはよく飛んでくる。
そういうときは、
『エンターテインメントという薬』
を読むといい。
「目を摘出する少年に大好きなゲームシリーズを遊んでもらうため、奮闘するゲーム製作スタッフの話」
である。
しかも、遊んでもらうソフトは『.hack GU』だ。
皆さんも、遊んだことがあるシリーズだろう。
オレも、名前だけは知っている。
ゲームは完成していたが、手術は発売後である。
発売には間に合わない。
どうにか、手術前に外部へ持ち出す許可が必要だった。
ここで繰り広げられるドラマも、見物である。
他にも、格闘技好きなら『須藤元気のつくり方』という自叙伝がある。
野球が好きなら、イチローや大谷翔平の本を読むのもいいだろう。
サッカーの長友佑都選手に至っては、『ヨガ友』という「ヨガの本」を出している。
掃除や料理の本でもいい。
伝統芸能、歴史が好きならそちらを攻めてみるといいかも。
このように、探せばいくらでも「興味のある本」に出会える。
◆有名人の著書
自分の好みすら分からないなら、いっそ
「有名人のエッセイ」、
または
「有名人がオススメする本」
などがオススメだ。
正直言って、自分でやみくもに探すよりハズレは少ない。
オレも、メンタリストDaiGoがススメているビジネス書を選んで読んでいる。
自分が好きな作家、好きな芸能人がススメる本から読んでいく方法は、「有名人と同じ息吹を感じられる」ので、ちょっと優越感にひたれるぞ。
□ 書き方 □
本を選んだら、実際に書く作業に移る。
どうやって書けばいいのか。
・「気づき」を書く。
自分が知らなかった知識を書く。
ビジネス書などでは、世間の常識とは違った意見と出会うコトが多い。
そういった部分に対し、自身はどう感じたか。
ためになりそう、実践できそうな部分を書いていく。
・小説なら、共感を書く。
小説に出てくる人物の体験を、自分に当てはめて、
「こういうのはマネしたい」
「自分では冗談のつもりだったが、実は傷ついている人がいると分かった」
程度の一文があればいいかと。
うんちく小説なら、上記の「マネしたい!」を強調してみては。
□ まとめ □
感想文と言っても
「あらすじになっちゃう」
「まとまらない」
「何も感想が出なかった」
ことも多いだろう。
こちらも、「定型句に頼るな」とか言うつもりはない。
それを認めないと、何も書けなくなるだろう。
必要以上に文章を恐れないこと。
楽しい読書経験を大切にすること。
読書は試練ではない。
娯楽でもいい。
少ない予算で、膨大な知識を得られる手段が「本」だ。
このエッセイで、読書苦手勢の苦手意識が多少でも減ることを願う。
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