第4話始まりの物語4
「先生、この少女が先ほど電話で話していた子ですか!」
「ええ、そうです。」
カウンセリングの先生は短くそう言うと天皇陛下は少女に向かって話しかけた。
「すまない、君の名前を教えてくれないか?」
「か、加奈です」
加奈は、警戒心を持った声音でそう答えた。
「そうか、加奈ちゃんか。早速だけど質問をするけどいいかい?」
「はい、大丈夫です……」
「加奈ちゃんの友達が加奈ちゃんのことを忘れたと聞いたけど詳しく教えてくれないかい?」
「私と友達で喧嘩をしたんです……その時にその友達から、加奈ちゃんのことなんか知らないって言われて、私も…知らないって言ったら…本当に私の事を忘れてしまったんです…」
泣きながら加奈は起こった出来事を話してくれた。
「話してくれてありがとう…」
(知らない、って言ったら本当に加奈ちゃんの事を知らないことになった……?試してみるか)
「加奈ちゃんこんな時に悪いけれど、あのカウンセリングのおじさんに「私が天皇陛下、天皇陛下が私」って言ってくれないか?」
結論から言うと成功だった。カウンセリングに加奈ちゃんはどっち?と、問いを投げると私の方に指を指したのである。
(そうだ……この能力こそ今、私が一番欲しかった能力だ…)
ここから先は天皇陛下の思い通りにいったのだ。
まず、能力改ざん能力について研究をした。便利なことにただ喋るだけでは発動せず、加奈ちゃんの任意で記憶改ざんが発動する仕組みとなっている。しかも声が聞こえているのであれば、画面越しにでも記憶改ざんされてしまうということだ。
次に行ったのは、今のご時世誰でも持っているであろう携帯、テレビのハイジャックをし、そこに記憶改ざんの能力を使用し日本人全員に最初から魔法は実在し十年に一度の
そこで、天皇陛下は、これからは魔法や能力についてに専念すると言い研究所を新しく設置。さらに天皇を辞退し、新しく弟が天皇に就く。
だが、そこである悲劇が二つ起こってしまう。
一つ目は、能力の使用過多により加奈が急性心臓死を起こし亡くなったことだ……。
二つ目は、大型ショッピングモールモールで外国人魔法使いによる立て籠り事件がおこり、約500人を人質にとられ、解放して欲しければ
現天皇の決断は、
日本は始まる前に終わっていた……。
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