鮫漁師の夜

サム=クント


・外見


180cm 70㎏

ぼさぼさの灰色の髪に髭、ガタガタの歯並びに潰れた鼻、右足は木製の義足となっている。

右肩に碇の入れ墨、あちこちに切り傷、擦り傷、筋肉質ながら煙草と酒と血の臭いがする。


・性格


鮫殺しに取りつかれた男、日常生活も投げ捨ててただただ鮫を殺すことにだけ心血を捧げてきた。

寡黙、実直、偏屈、鮫に関する知識は膨大であり、生物学から神話、経済、料理のレシピまで、聞けば大体知ってる。

その情熱は鮫への憎しみに費やされている。


・罪状


星4つ

鮫を殺すためだけに毒を流し、海域そのものを殺しつくそうとする狂人。ゆえに環境破壊の滞在人として賞金がかかる。

一方で鮫殺しのスペシャリストでもあるため、そちら方面からは頼られていたりする。どっちみち生きた伝説。


・経歴


元はのどかな中性ファンタジーな異世界の農家の息子だった。が、あくる日、竜巻に乗った鮫の集団に襲われ、家族友人皆殺しにされた。

辛くも生き残ったサムだが、それから三度、親戚や孤児院、軍の養成所にて鮫に襲われ、親しい人と足と心を失くす。

カンパニーと接触したのはとある鮫に丸呑みにされた時、その鮫ごと鹵獲されたから。わけのわからぬまま異世界転移し、その先で現れた新たな鮫どもを皆殺しにして優秀さを証明し、以後鮫殺しのスペシャリストとして雇われていた。

しかし、カンパニー改定と共に、鮫への動物愛護の気風が高まり、殺してきたサムは汚点となりかねないため、恩義もあってかカンパニーから進んで身を引いた。


・舞台


『シャークパラダイス島』

7番コロニーにある島を丸々鮫専用の水族館に改造した島、近くにはホテルのある他の島があり、新たな観光名所としてお披露目会が行われた。

開業前の関係者用のお披露目会なので中にはまだ鮫はおらず、施設や値段、欲しいサービスなどの商談がメイン。それでも鮫を増やし、育てる施設には当然のように殴りこんでくる。

皮肉にもサムが蒔いた鮫呼び薬によって周囲の海域は巨大鮫がうようよしており、脱出は困難、鮫に食われるが、サムに殺されて毒を仕込まれてから鮫に食われるかの二択しかない。


・モブ


お披露目会参加者たち

スポンサーからの使者や近くの島で働く重鎮、マスコミにタレントなんかもいる。みんな鮫には好意的であり、殺すことを良しとしない。それでもふかひれを食べるのは、背びれを千切られても鮫は死なず、むしろ喜んでいると信じているから。

その他

元から島にいた係員たちはすでに切り刻まれ、特殊なポーションと一緒に海にまかれて『鮫呼び薬』にされている。


・能力


タフだが、片足故に素早くは動けない。

武装としては先端からガスを出して刺し傷を破裂させる『バーストランス』と、水に触れると爆発するマグネシウム針と飛ばす『ニードルガン』、それとナイフを何本か。

ワ―シャーク

どの時点化は不明ながら、鮫に齧られたことにより、鮫の呪いにかかり、流血すると鮫の半獣人となる。その時の姿は青色の鱗に太い人間の腕が一対、片足が尾びれとなって、顔はまんま鮫となる。水中では彗星のごとく、地上でも腕を足に凄い速度で移動できるようになる。

こうなると理性を失くし、鮫だろうと人間だろうと食い殺す。

変身中の記憶は失われるため、鮫ではなくサムによる鮫被害もあったと推測はされる。

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