黒猫大作戦極秘資料全記録新装版
黒猫大戦極秘資料全記録新装版
・外見
『黒猫大戦極秘資料全記録新装版』と書かれたハードカバーのゴム色の本。
出版社、著者、参考文献、印刷所、全て実存するものではあるが、この本に書かれた嘘の一端でしかない。
・性格
本の性格って何?
・罪状
星二つ
印刷してたら暴発し、えらいことになっている。
えらいことするための本なので予定通りではあるのだが、証拠隠滅と事件を納めるため、ハンターが呼ばれた。
原因が『黒猫大戦極秘資料全記録新装版』であり、取り除けば解決することは示唆されるものの、ここで印刷されたことを知れば消される。
・経歴
カンパニー情報管理部が漏洩対策の一端として極秘裏に開発されたカウンター罠。
黒猫大戦は実際に異世界で行われた戦争で、カンパニーが裏で介入し、グルグルニャーした疑いがある。
それを裏付ける資料はカンパニーにとっては致命傷となりかねないため、敵対組織は喉から手が出るほど欲しがっている。
が、方針転換によりこれらはいずれ公式に事実であり、責任者にはしかるべき罰を与えたと発表される予定なので内部の価値は低くなっている。
・舞台
11番コロニー刑務所刑務作業所おさるさん房
囚人への職業訓練と銘打って奴隷扱いする場所の一つ。いくつもの大型活版印刷機が並び、そこで古代の古文書や預言書を印刷していた。
現在は『黒猫大戦極秘資料全記録新装版』の影響で完全封鎖中、近寄ることも許されてない。
刑務所なので武器類の持ち込み禁止、また魔法に対して大幅なマイナス修正、そうでなくてもスタミナが失われやすい環境にある。
・モブ
囚人たち
作業してた者たち。白黒の縞模様の囚人服で、両手をインクで汚し、顔前面にどこかの文字羅列がビッチりと浮かび上がっている。
常にぶつぶつと本の内容を口にしており、そうなっていない人を見つけると抑え込み、呪文を耳打ちしてくる。
その中で一人、本を音読し続けているのがいるので、そいつを殺せば全員が廃人になって終われる。
・能力
複合式洗脳魔術術式
本の内容を読んだ人間と繋がることで完成する高等魔術。ただそれだけでは発動せず、特定の情報を事前に知っている人間がとあるページを読むことで結合し、その魔力を吸い上げて完成する。なので本単体で見た場合はその危険性に気が付きにくい。
結合された人間はそれをさらに広げるための呪文を唱え続け、それを聞いたものも巻き込まれていく。理論上、人類滅亡の可能性もなくはないが、声が重なることと喉の劣化により正しい呪文から賭けが離れていくため、そこまで危険性は高くない。
今回の場合、印刷機が動いているため、取り押さえられ、耳打ちでもされない限り危険性はない。
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