第8話 さくら

瑠花は、桜が咲くころ、翔太を想う。

タイミング?それとも神様のイタズラ?もしも、瑠花が翔太と結婚していたら、翔太には、別のドラマがあったのかもしれない。人知れず、瑠花は、「瑠花はオレの彼女だよ」という翔太の言葉に、嬉しさより複雑な感情を抱く。桜が散るころ、翔太は瑠花の元から去っていく。


この先、翔太と瑠花が一緒になることはない。再会によって、過去のお互いの気持ちを確かめ合うことが出来ても、二人の別々に過ごした25年は長すぎて、遅すぎた。再び、それぞれの生活に戻った。瑠花は立ち止まることなく、忙殺される毎日を過ごしている。

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