平凡過ぎる私は異世界では最強の巫女だそうです

第2話 世界最大級の国

私は道中でとりあえず自己紹介を

していなかったなと思い、

コチラから話しかけた。

「あ、私加奈夢 祐菜と言います。」

と、自己紹介をした。

騎士さんの表情を見て読み取れた。

どうやらどちらが名前か分からないらしい

「祐菜が名前です。」

と、付け加えて騎士さんに言った。

「何だか不思議な名前なのだな…。

俺はシールズと申す。宜しくなユナ。」

と、紳士的に言われてしまった。

…いや、きっと紳士何だろうが。

これは何がなんでも言ってはいけないな。

と心の中で誓いを立てることにした。

──しばらく歩いていくと……。

「わぁ～…！広い…！」

私はシールズさんに連れられて、

シールズさんが騎士として護っている

という国の中へ入っていた。

「当たり前だ、この国は

”世界最大級の国”と呼ばれている程

広い領地があるのだからな。」

と、シールズさんが広さに驚いていた

私に簡潔に説明してくれた。

国の中は良く2次元ならありそうな

街並みをしていて、本当にあったんだ…！

と、少し関心しながらも周りを見て回った。

「もう遅い時間だ。

この国の説明は後にして、宿に行くぞ」

と、シールズさんに言われた。

「けど、私この国のお金は

持っていないのですが……。」

私は一番重要な点であることを告げる

……いや、告げないとマズイ。

「心配要らん。私が払う。」

と、シールズさんが呆気なくそう言った。

「え？！いや、いくら何でもそれは…！」

と、私は反射的にそう言った。

反射的じゃなくてもコレはこう言うしかない

「構わない。

これでも騎士だ、国の者との

面識は広い方なんでな。」

と、苦笑いしながらシールズさんに

そう言われてしまった。

「でも…。」

と私はしつこく言うと

「構わないと言っただろう？

遠慮せずに頼ってくれ。」

と、シールズさんは私に優しくそう言った。

多分心中ではウザったく思ってるだろうな…

とかナンタラしてる内に

いつの間にか宿に着いていた。

そしてシールズさんが受付の人に

説明やら何やらとし終えたらしく、

私に部屋鍵を渡してきた。

「俺はユナの向かい側の部屋に居る。

何か困ったことがあれば

遠慮せずに聞きに来てくれ。」

と、シールズさんがそう言ってくれた。

正直な所全く知らない世界に

来てしまったことで不安で一杯だった。

そう言ってくれたシールズさんに

感謝しながらも私は部屋に入った。

──部屋の内装は一言で言えば豪華だった。

本当にコレ宿？何かの貴族様が

住んでた部屋だったりしない？と

内心焦っていたが、机の上に

この宿の創立者やら何やらと

解説が書いてある紙が置いてあったので

手に取って解説をしばらく見ていくと

何やら貴族様が他国からの方の

疲れを癒して欲しいと

思い創った宿だったのだ

とても優しい貴族様が居るんだなと

思いつつ、とりあえず時間も時間だ。

ワケも分からずこの世界に

迷い込んでしまった私は無論着替えなど

無かったもので…その私服のまま、

ベットに横たわり眠ることにした───。