平凡過ぎる私は異世界では最強の巫女だそうです

悠月 風華

第1話 異世界転移

・・・初めまして、私加奈夢祐菜と言います

今、とてもよく

分からない状況に陥っています

「…此処どこぉぉぉおおお?!!」


◆数分前

加奈夢祐菜は女子高生です。

それは学校からの帰り道で起きたのです。


説明するのが難しいので超簡単に言います。

謎過ぎる光に包まれました。以上です。


──そして戻って。


祐菜の心境はとてつもなく焦っていた。

あぁ…叫びたい。いや、もう叫んだけど。


「うーん、どうしよう……」


全く知らない場所なので道なんか知らない。

まず、適当に歩いていっても

最終的には迷子になってもっと混乱するのは

もう目に見えている……。


「はぁ……。」

私はもう大きく溜息をつくしかなかった。


辺りはもう薄暗い。

何よりも今居るこの場所が

森というのだから尚更怖い……。


しばらくどうにかしようと

試行錯誤を練っていると………。


「おい、そこの君。」

と、男性の声がした。


「…………」

きっと気の所為だろう。

私ではない他の人が私の近くに居るのだろう

と、面倒くさそうな予感がプンプンするので

何となくスルーしていると……。


「おい、聞こえてないのか?」

という声が聞こえた。

明確に、確実にこれは……………。


「私に言ってます?」

と、とりあえずこれ以上無視すると

腰辺りにぶら下げている剣で

脅しを掛けられそうだったので返答してみる


「他に誰が居ると言うのだ?」

と、超ご最もなことを言われた。

分かってたよ…!話かけられた時から既に!


「それで…何か御用が?」

と、冷たい態度であしらってみる。


「君は何故こんな夕暮れに

こんな危険な場所に居るんだ?」

……超ご最もです。

言われると思ったよチクショウ!!


「…言っても信じてもらえないでしょう?」

と、絶対そうだろうと確信して

もうどうにでもなれ…!と思い発言した。


「その内容によるだろう…?」

…ハイ、言うと思いましたよ……。

まぁ…言ってみるか。


「…実は──私もよく分かりません。」

と、真面目に正直に嘘など

1ミリも付かずにそう言った。


それを聞いた騎士の人は

「何を言ってるんだコイツ」みたいな

顔をしていた。はぁ……。


「と、とりあえず。

夜の森は危険過ぎる着いてこい。」

なんて言われてしまった。

まぁ、明るい場所に行けるなら

越したことは無いかもしれない。


──私は着いて行くことにした。

これが私がこの世界最強の巫女と

発覚され、何故か敬いの

目線を向けられてしまうことの発端だと

言うのは言う図もがなだが。



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