　ニッシャは滝行の際、可愛らしい錦糸卵（ミフィレン）と出会う。

　最初は息が合わない二人は、徐々にその関係性を深め、困難を共に乗り越えるまでに至る。

　協会上層部からの命令でやってきた、ノーメンやセリエの招集がきっかけで、五年振りの故郷【都シレーネ】へと出向く。

　突如として現れた、危険度level-Ⅲの【牛頭人（ﾐﾉﾀｳﾛｽ）】を苦戦しながらも倒したノーメンだったが、同じくlevel-Ⅲの【超筋力（ｽｰﾊﾟｰﾏｯｽﾙ）兜虫（ﾋﾞｰﾄﾙ）】に敗れ、頼みの綱は、ニッシャだけとなった。

　彼女はミフィレンを守るため、己の寿命を削る技【火速炎迅（かそくえんじん）】を使い、辛くも勝利を手にする――――だが、突然変異によりlevel-Ⅳとなった【焔獄兜武者（ﾍﾙｸﾚｽ）】により一時絶命となる。

　強者を追い求める兜武者は、さらに協会内を進む。

　その頃、【炎の精霊レプラギウス】により一命を取り止めたニッシャは、兜武者の暴走を止めるため、追いかけることを決意する。

　兜武者の前に立ちはだかる強者――――協会のエース級である、セリエと対峙したが、【風災散壊】により都の外へと吹き飛ばされ行方不明となる。

　荒れた協会とボロボロになった身体、落ち着くのも束の間、ミフィレンがシレーネの高級住宅街にある老婆の屋敷に、引き取られていることを知り、急いで迎えに行くことになった。

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