第24話【子育て日記2日目】(精神の滝編その3)
――――〝精神の滝〟――――
屋敷とは到底思えない内装に最初は困惑したが、慣れてしまえばさほど悪くないことに気づいたニッシャ。
細部まで
一秒間に数tもの癒しの水が
水魔法で作られている微細な粒子は、一種のアロマテラピーの様に部屋中に漂う。
本人達の気づかない所で、病んだ気持ちや小さな傷を修復&改善させ気分を穏やかにさせていた。
すると――――耳を澄ませば、溢れでる激流が
若さがありそれでいて可愛らしい声が聞こえてくるではありませんか……
「ラッシーちゃん泳げるの?凄いね!!」
「くたばりやがれえええぇぇぇぇ!!」そう言ってビーチボールに少量の火を
「あらあら……相変わらず品がないわね」呆れたようにそう呟くと、燃え盛る球体を右人差し指だけで止めると、回転を保ったままアイナの指に
左手全体を使い、優しく
それは、超高回転の
滝側にいるニッシャは、それを両の手で受け止めると足に力が入らないため勢いを殺しながらも後退してしまう。
「つうか、想像していた遊びの域を越えてんぞこれええぇぇぇ!!」
高熱の球の周りは蒸発し立ち上る水蒸気とニッシャの悲痛にも似た声は、誰の耳にも目にも入らず徐々に滝へと近づいていく。
このままでは、
――――全体に力を込めるのではなく、中心に力を集中させ拡散させるのよ
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