前のエピソード――１４. 逃げるは恥…！？

結婚してから長い間、私はやりたいことを全部、一日のタイムスケジュールにバランスよく配分して、充実した毎日を送りたいと思っていた。

仕事、家事（炊事、洗濯、掃除、料理、買い物、家計簿など）、エクササイズ、ピアノ、読書、ブログの更新、興味あることの勉強。それに、お肌などの手入れときちんとした睡眠。録画したものは溜めずに消化して、余った時間は手紙を書くなど好きなことをする自由時間。夫のM夫くんとしゃべったりじゃれ合ったりする時間もほしいし、あ、時々はイレギュラーのこと（衣替え、断捨離など）をする時間も必要だな。

こりゃ、心して取り組まなければと、夏休みの計画みたいに円グラフを作ってみたこともあった。

もちろん、ムリだった。一日に入り切らない。睡眠はしっかり７時間入れてるし。

だったら、ざっくりと自由時間を設定して、仕事、家事、エクササイズ以外のものをその日の気分によってやる、というふうにしたらどうだろう。

でもそれだと、仕事と必要最低限ながらもやらざるを得ない家事はスケジューリングしようがしまいがやるわけで、それ以外の時間は結局は気の向くままにグータラ過ごすことになって、今までと何が違うの？ってことになる。

ダメだ。充実した毎日にならない！

そうやって長きにわたって悶々と、光陰矢の如く年月を浪費してきた私が最近開き直れたのは、カクヨムのおかげだった。

空いた時間に好きなことを好きなだけやる、ということに変わりはないのだけど、たとえば、それまでやっていたブログ更新と似ているようで違うのは、少ないながらも明らかに反応をいただけるということで、それが多少は意味のあることをやってると思わせてくれる。だから、カクヨム漬けになってる日があっても、一日をダラダラ浪費してしまった！という罪悪感を感じない。

もう今では、何もない日は最初から「今日はカクヨムデー」と決めて、好きなだけ徘徊したり書いたりしている。

すると、何か用事がある日も、今日はそれ優先でと心の準備をしておき、それが済んだり隙間時間ができたりすると、カクヨムへ直行。その瞬間がうれしい。しかも、気のせいか充実してる！？

おかげさまで、無理やりなスケジュールを立てなくても、楽しく有意義に日々を過ごせるんだとわかった次第です。

おまけにカクヨムは、相乗効果なのか、紙の本の読書もはかどらせてくれるという、思いがけない効用もあった。

確かに、おろそかになってる家事、溜まっていく録画、更新（？）してない家計簿、万年寝不足、えっ、衣替えって何だっけ？状態、風邪を引いてからジムは中断したまま、勉強は吹っ飛んでいったし、ピアノ？最後にいつ練習したっけ？　という有りさまですが、不思議と焦ったりしない。やはり、日々の実感が肯定的なものだからだと思う。

そんなふうに毎日を肯定できてると、今度はなぜか余裕で「よし、今日は録画見まくる日」と、惜しみなく一日をそこに振り向けることができる。

もちろん、やれてないやりたいことがほかにもたくさんあることは、心のどこかの部分に引っかかっている。できればなんとかしたくはある。でも、カクヨムしてることで満たされてる心の部分の方が大きいので、そちらに目が向きづらい。

今週は月末があるので忙しいけれど、週の後半はまたカクヨムデーを設けられるかな。って、またホクソ笑んでる私がおります。

★今日のグータラ指数４０／ダメダメ指数１０／マジメ指数５０