骨恋地獄 恋が破れて紋十郎、必殺技にていざ候

 恋愛ダンジョン、ボクサツ☆地獄巡りコースの最深部で待ち構えていたボス、恋破れ紋十郎。

 召喚されて出現したので待ち構えていたと言えるかどうかは微妙だが、それはまぁいい。


 三つの頭蓋骨と六つの腕を持ち、それぞれの手に赤く光る六種の武具を握っている。

 剣、槍、斧、鞭、メイス、ロッド。

 入口で準備運動に付き合ってくれた四つ腕のスケルトンコマンダーとは違い、盾は持っていない。

 つまりは攻撃一辺倒、力こそパワー、どこぞの狐と同じイケイケスタイルということだろう。

……骸骨だから、脳みそも筋肉もない。なので脳筋とは言えないのが歯がゆいところか。


 六本の腕に六つの腕があるわけで、単純な言い方をすれば手数はこちらの3倍だ。

 剣と盾で攻撃を捌こうにも、次の攻撃への対応も予め備えなければならない。

 武器をかち上げて他の腕での攻撃を邪魔したり、最小限の動きでの受け流しを心がけ、適度に回避を織り交ぜて攻撃をいなしていく。


「一撃、二撃、筋肉ないのに力持ち、だな!」


 残念ながら、流石はボス戦。しかも敵はたった一人、これまでの骸骨集団とは強さが桁違いだ。

 赤く光る武器も相応に良いものらしく、少なくとも数度の通常攻撃で斬り飛ばせる気は全然しない。

 なんとなく、手応えや音で、武器を破壊できそうかどうか分かるようになっただけだ。感覚的なものだから、説明はできないけどね。


 スキルの使用さえ隙となるため、ただただ丁寧に、武器を弾き反らし捌き、受け流して。

 時折、ボスがスキルを使ってくるのにあわせて、挑発や怒喝撃などのヘイトスキルを重ねてキタキツネに攻撃が向かないよう戦い続ける。


「背中ががら空き天雷衝!

 ついでに腰にも烈鋼脚!」


 スキルなしで攻撃を凌ぎ、合間にスキルでヘイトを稼ぐオレとは反対に、キタキツネの方はスキルを中心にスキルの再使用待ち時間クールタイムを埋める形で通常攻撃を叩きこんでいる。

 ヘイトを上回られない限り、ボスが率先して狙うのはタンクオレの方だ。なので、スキルによる範囲攻撃に巻き込まれたり、振り回される武器の範囲に入らない限り、アタッカーキタキツネはひたすら攻撃をし続けられる。

 職業が後衛職ゆえの低めのSTR筋力ではあるが、高レベルと狙いの的確さ、スキルレベルの高さに押し上げられたキタキツネの火力はなかなかのものだった。

 それなりの速度で削れていくボスのHP。一人ではこうはいかない、流石です。



 掲げた右上腕の斧が赤く光り、キタキツネが飛び退く。先程も繰り出した、斧の振り下ろしスキルだ。

 効果は直撃時の爆発と、衝撃波による前方直線範囲攻撃。下手に武器で受け流したりはせず、見た目から予測される爆発の効果範囲外へとオレも退避し盾を構える。


 基本、初見のスキルに対しては、出来るかぎり大きく回避するのがセオリー。効果範囲やダメージの発生ポイントが分からないからだ。

 特に受けタンクとしては、攻撃を捌こうとして範囲攻撃の爆心地でしたとか言われるとシャレにならない。

 斧の一撃による爆発なのでおそらく破術刃は無効、距離を開けるのが正解。

 受けタンクであっても、あるいは一般的な盾タンクであっても、全ての攻撃を相殺/受けるのではなく、攻撃ごとに対処を選択し、ある程度は回避もするもんです。

 でないと、回復が追いつかないとか、スキル使う間がないとか、息継ぐ隙がない。


 爆発の余波と多少の砂礫を盾で受けつつ、振り下ろした斧から壁へと一直線に進んでいく衝撃波を横目にこちらもスキルを放つ。


「連斬撃!」


 横手から振った剣が、斧を振り下ろしたのとは別の、右下の腕の鎧の隙間に叩きこまれる。

 攻撃が当たると共に追加で四筋の銀閃が走り、恋破れ紋十郎の右下腕を鎧の中で斬り裂いた。

 連斬撃は、一振りで複数の斬撃が発生する剣スキルの一種だ。初歩的なスキルながら、レベルを上げることで威力・攻撃回数ともなかなかの伸びを見せる。

 岩石系などの固い相手には向かないが、一発当てれば確実に全発入るということで、対人戦等では使い勝手が良い。

 ちなみに上位スキルもあるんだが、そちらは隙が大きくて燃費が悪いので、今のところ受けタンク向きではなかった。残念。


「開戦の狼煙のろし!」


 体勢を立て直した恋破れ紋十郎が振るう剣を、潜るように盾でかち上げて打ち払い。


「銀砕!」


 反対側では、キタキツネが連撃スキルの三発目で背中を殴りつけた。

 刃物による武器の攻撃では鎧に対する効果が薄いが、打撃は鎧越しでもある程度は通じるのだ。

 拳が痛いとか考えず、キタキツネはひたすら殴り、蹴り続ける。


「金穿!

 このコバヤシめ、ハゲバヤシめっ!」


……うん、上司のお名前かな?

 連撃のフィニッシュで転倒させたボスに対し、容赦なく背中をストンピングする美女。怖い。


『グガァァァァッ!』

「きゃぁ」


 おっと、(味方に)怯えてる場合じゃありませんでした。

 全身から真っ赤なオーラを湯気のように吹きながら立ち上がる恋破れ紋十郎。

 六本の武器を掲げて雄叫びをあげると、それぞれ対の腕に握る武器を重ねて3つの×字を作る。


「挑・発! 必殺技、撃ってこいやー!」


 ヘイトスキルとともに、剣を突きつけてこちらも叫ぶ。

 キタキツネから距離を離し、二人で前後から挟むようにゆっくり歩いてみせれば、恋破れ紋十郎は常にこちらを真正面に捉えるべくキタキツネに背を向けこちらを向き直った。


「オーラ部分は熱があってダメージ判定あった、多分魔法!

 ハゲバヤシ、殴る!?」

「きっちりこっち向いてるからターゲット系だろうし、多分三回攻撃だから三発凌ぐ!

 三発打ち終わったら総攻撃、でどうよ?」

「オーケー、死んだら干し肉ゴムの刑ね!」


 キタキツネが両手の手甲を重ねて合掌、まるで祈るように目を閉じる。


 初見の攻撃、多分トリガー行動でのボスの必殺技。

 立ち昇るオーラは力をため込むように三対六本の武器へと集まっていき、まるで不正解を告げるかのように真っ赤な×字が視界に痛い。



 今の溜め中が、攻撃すべきタイミングか否か?

 そんなの、恋破れ紋十郎こいつと戦うのは初めてなんだから分かるわけがない。


 試しにぶん殴って後悔してもいいし、ぶん殴らないで後悔してもいい。

 もちろん、読みが外れたからって、後悔しなくてもいい。分からないから試すのだし、結果を受け止めて次に活かせばいいだけだ。


 オレのゲームに対するポリシーとして、基本的に一度自力で勝つまでは攻略情報は見ないようにしている。

 ぎゃーぎゃー逃げ惑ったり、ぼろくそにやられて全滅するとしても、自分で戦って得た情報を元に考え、仲間と協力して乗り越えたい。

 その方が、冒険してるーって感じで、ワクワクして楽しいからだ。


 せっかくゲームなんだから、しっかり楽しんで、気持ちよく遊びたい。

 キタキツネにも言った通り、勝つためにつまらない真似をするより、好きに遊んで胸張ってくたばればいいと思ってる。


―――とは言え、三発はきついなぁ。

 適正レベルに対し8つも足りてないし、一発でも直撃したら死ぬかな?



「巫術・天界廊!」


 突如、合掌していたキタキツネが手を天に翳すと、そこから溢れた光がオレの周囲で回りだした。


「キタキツネさんすごい、まるで巫術士みたい!」

「ふっふーん、キタキツネおねーさんは殴って蹴れる格闘家だからね、社会人として宴会芸だってできるのよ!」


 回り続ける光は線となり、やがて一本の環となった。

 金色に輝く光の環。巫術スキル『天界廊』である。


「一発目は、あたしが天界廊で引き受けるわ。

 残り二発はよろしくね」

「ありがたい。

 でも、巫術使って良かったので? 別に趣旨を曲げる必要なんてなかったんだけど……」


 これまでだって、巫術を使った方が良さそうな場面はいくつかあった。

 それでも頑なに格闘術しか使わなかったんだから、最後までそのままでも良かったのに。

 三発なんとかするのは大変だけど、巫術抜きで負けても恨む気持ちは欠片もない。ただ、力不足を悔やむだけだ。


 そう思って問えば、少しだけ恥ずかしそうに、キタキツネは笑った。


「負けるより、あなたと一緒に勝ちたいわ」

「……あー、えっと。さいですか」


 そんな笑顔で、恥ずかしそうに言われると、その。とても照れると言うかなんと言うか。

 でもまぁ―――


「すげーテンション、上がった。

 美人ってずるい」

「あら、あなたも結構かっこいいと思うわよ?」


 素直な不満に返された社交辞令には、軽く肩をすくめておいて。改めて必要な事前スキルを使う。


「さあ来いハゲバヤシ紋十郎、最後の勝負だ!」

「ごーごー、信じてるわよ!」



 恋破れ紋十郎は、背後で声をあげるキタキツネを無視し、オレに向けて。


『恋装流奥義、散華の刑―――光の罰』


 低くしわがれた声でスキル名を叫びながら、己が武器で作った×字を上から順に解き放った。



 一撃目。斧とメイスが作る×字から放たれる、真っ赤な砲撃。

 部屋の半分を一瞬で埋め尽くすような膨大な光線に―――


干し肉ゴム!」


 キタキツネが叫んだ言葉をトリガーに、オレを囲んでいた光の環が眼前に移動して、その直径をオレの身長と同じくらいまでに広げた。

 隙間なく視界を埋め尽くす赤光。だが光の環に当たった部分だけが、まるで異空間の入口に吸い込まれたように消え失せてオレまで届かない。

 光の環の中を通過する攻撃を、威力を問わず一発だけ無効化するスキル。巫術・天界廊。


 発動のトリガーワードが干し肉ゴムって……いや、短くて言いやすいけどさ。


 法術士系統である巫術は強化バフスキルに分類されており、使うためには予め対象にスキルを掛けておかなければならない。

 スキル使用後、術者が設定した言葉を口にすることでスキルの効果が発動するという、二段階の発動手順を踏む必要があるのだ。

 ちなみに、トリガーワード系の事前スキルは結構あって、魔術系だけじゃなく剣術-上級にもある。


 巫術はいずれも効果が非常に大きいかわりに、大抵持続は一瞬でスキルのクールタイムは長く、また一度に複数の巫術を掛けておくことはできない。

 MPの消費量もかなり多く、戦局にあわせたスキルの判断が求められる、難易度高めの職業である。

 そんな巫術の特性を思い出しつつ。一撃目は、キタキツネの巫術宴会芸で乗り切った。



 部屋の大半を埋め尽くした赤光。それが消えるとすぐに二撃目が続く。


『散華の刑―――刃の罰』


 中段の腕に持つ剣とロッドを同時に振り、横に長い斬撃が飛来する。


 放たれてからこの身に届くまでの、刹那にも満たぬ一瞬の中で。

 真っ赤な一文字の内に輝く、魔術の核のようなものを確かに見据える!


「破剣・白雨しらさめ!」


 ありったけの力を込めた破術刃による一閃。

 真上から振り下ろした剣が飛来する斬撃と交差し、ガラスの割れるような甲高い音を立てて斬撃が斬り裂かれる。


 破術刃のスキルもまた、武器に事前に掛けておく必要がある。効果は一回限りの、武器に対するバフスキルという形態だ。

 魔術を斬るスキル。いくつかのパターンはあるが、射撃型魔術の核を正確に攻撃することができれば、威力を問わず魔術を無効化することができる。

……まあ、世間的にはそれが無理ゲーって言われてるんですけど。DEX上げろ、DEX。


 剣+ロッドの魔術の刃を、剣+破術の刃が打ち破った。

 二撃目もクリア、さあラストもばっちこい!



『散華の刑―――六鋼むつはがねの罰』


 下段の腕に握られた、鞭と槍。

 恋破れ紋十郎がその両腕を振るった瞬間。オレを捕らえるように、周囲を真っ赤な半透明の膜が覆い包んだ。

 球状の膜に包まれると同時に、突然身体が宙に浮き、吸い込まれるように球体の中央まで浮かび上がる。

 その間、コンマ数秒。完全にオレを中心に球体が発生してるし、浮遊についても魔術や何かを発動した気配はない。


「何だこれ、回避不能攻撃?」


 足を動かそうとも、手にした武器を振ろうとも。まるで宇宙空間に漂うように、ふわふわとして手ごたえは何もない。

 身動きが取れないわけじゃない。ただ、何をしても何の成果もなく、抜け出せない。直径4メートル程の真っ赤な球体の中央で、処刑を待つように、ただ浮かばされている。


『貴様も、恋が破れてしまえぇぇ!』


 一瞬血涙を流して泣く嫉妬PK達の顔が脳裏に浮かんだ。あいつら、牢屋で元気にやってるかなぁ……


 そんな現実逃避を許すことなく。宙に浮いたオレの前で、恋破れ紋十郎の手を離れた六本の武器が膜を突き破って侵入。

 四方六方、上下前後左右の別なく宙を飛び回り襲い掛かってきた!


 足場もなくふわふわと宙に浮いたまま、剣と盾を構え、最初に飛来した剣を打ち払う。

 続く槍を盾で受け流し、振り下ろされたロッドを返した剣で受け止め。

 背中に強い衝撃。おそらく、斧でざっくりと一撃をもらった。

 球体の中央にピン止めされたかのように、衝撃で身体がくるくると回る。回るだけで、殴られても宙吊りから解放されることはない。


「ライナジアくん!」


 過ぎる視界にちらりと見えたキタキツネに応じる間もなく、槍が突き刺さるのを不自由な空中で身を捻って躱す。わき腹をかすめた。

 今度は斜め後ろから振り下ろされた剣を半ば感覚だけで盾で防ぎ、ロッドで足を殴られながらも振り抜かれた斧は剣で弾く。防具の上からでもびりびりと足が痛い。


 キタキツネが放った治癒術は膜に阻まれて消滅し、殴りつけた衝撃は膜を波打たせるだけで破るに至らない。ならばと恋破れ紋十郎に殴りかかるも、こちらも一定距離より近づけないようで攻撃が全て阻まれていた。

 どうあっても、この必殺技を切り抜けねば勝利はないということらしい。ボス戦ではよくある事なので、特に驚きはない。まあ仕方ないよね、という感じ。



 盾で防ぎ、剣で次々に打ち払うが、手数が多すぎて捌ききれるものではない。

 降り注ぐ鋼の嵐に、身体中に傷を作りながら必死で耐える。

 恋に破れた紋十郎は、嫉妬に狂ったように男を滅多打ちにする。なるほど、理に適ってる。


 だからと言って、このままぼこぼこにされ続ける気も、当然負ける気もない。

 せっかくキタキツネパートナーが、趣旨を曲げてでも勝ちたいと言ってくれたんだ。

 この程度の必殺技に負けてやる道理はない!


 まるで、とどめを刺すかの如く。

 一瞬空中で静止した六本の武器が、周囲を取り囲み。

 方向も角度も狙いもばらばらに、タイミングだけをあわせて一斉に襲いかかり―――それより早く、盾を構え剣を突き出して叫ぶ!


「王護の献盾!」


 宙空の檻に捕らえた人間を、六つの鋼が突き刺し殴り、砕いて斬り裂くより早く。

 左手の盾が薄ら輝き、オレの身体は宙空から解き放たれてキタキツネの傍らに転移した。

 武器同士がぶつかり合う音が激しく響くのを聞きながら、不自然な体勢から倒れそうになるのを膝をついて耐える。


「ライナジアくん!?」

「ただいま、ちょっと喰らった」


 駆け寄るキタキツネに、少しの強がりと共に軽く手を上げる。

 慌てて使われた治癒術によるHP回復と同時に、減り続けるMPを回復するためにポーションを飲んだ。

 あー、気持ちいい。ポーションもまずくはないが、綺麗な女性が手ずから治癒してくれるのはいいですな。癒される。


 王護の献盾。

 本来は仲間を庇うために使う盾スキルだが、実は緊急回避スキルとしても優秀だ。

 魔術以上に長い準備時間チャージタイムを要するが、捕獲してタコ殴り系の攻撃に対してはこの通りの効果を発揮する。手品師の縄抜けも真っ青です。


 赤い球体の中では、なおもがんがんと武器同士がぶつかる音が響き続ける。

 それにちらりと視線を向けてから、恋破れ紋十郎に向けて剣を突きつけた。


「お前の必殺技は破った。

 そろそろ最終決戦といこうじゃないか!」


 オレの声に、恋破れ紋十郎がゆっくりと顔をこちらに向けて。

 そこで初めてオレが抜け出したことに気付いたかのように、眼窩の光を強める。


 音もなく、潰れるように球体の膜が地に落ち。真っ赤な水たまりのような中から、赤い光を失った六本の武器が恋破れ紋十郎の手に戻る。

 あれなら壊せそうだな、なんて考えつつ。突きつけた剣と盾を構え直して。

 背後でキタキツネも、両手の手甲を打ち合わせて構える。


「ハゲバヤシ、殴るわ。日頃の恨み、今こそ晴らすッ!」

「あーうん。

 お前の声聞くと、なんか気が抜けるな」

「ちょっとぉ、なんでそんなこと言うのよぉ!」


 拳を当てて背中をぐりぐりしてくるキタキツネに、ちょっと苦笑しつつ。

 恋破れ紋十郎を倒すため、全力をもって立ち向かう!


「泣いても笑っても最終決戦、楽しんでいこうじゃないか。

『オレ達の戦いはこれからだ!』」


「それ最終回フラグよね!?」

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