第2話 沈黙の空、響くは銃声。あるいは…… Part5

〈2122年 5月7日 3:15AM 第一次星片争奪戦終了まで残り約21時間〉

―ネルケ―


「うふふ……」


 自分でも気味が悪いくらいに昂ぶっている。身体が火照って、疼いちゃうの。

 別に、わたしは戦うことで興奮するような戦闘狂へんたいではない。でも、今は……今この時だけは、湧き上がるこの気持ちを抑えることが出来ない。だって――


「あなたたちには悪いけれど、わたしの実力を彼に証明出来るとても良い機会なの。だから……ね?」


 でも本当は――ただグラウに見られたいだけ。その熱い眼差しでわたしを焦がして欲しい。わたしの全てを溶かして、裸のわたしを受け止めて欲しい。だけれども……そう思い通りにいかないものね。

 ああ……戦っている時のグラウのきりっとした表情――なんて素敵なの!獲物を狩る鷹の様に鋭い眼光、すらっとした体型、シャツの隙間から覗かせるその鎖骨。わたしはグラウの全てが好き、大好き。見ているだけで滾ってくる。それなのに――


「美人なアンタを殺すのは惜しいが、これも仕事なんでなっッ!」


 うるさい。そんな湿った声を出さないで、耳が腐ってしまうから。ようやく彼と再会を果たしたというのに、一緒に過ごせる貴重な時間だというのに。ほんと――邪魔なんだから。

 それに、あなたたちにわたしを眺める資格はない。この美貌に酔いしれていいのはグラウだけ。そんな情欲に満ちた視線を向けないで、反吐が出てしまうわ。

 でも、一番我慢ならないのは――その腐ったチーズのような汗の臭い。吐いてしまいそうなのよ、臭すぎて。

 そう、わたしに相応しいのは二つの匂いだけ。撫子わたしの匂いと彼の匂い。


「ねぇ、あなたたち。わたしのこと――撃っていいわよ?」


 兵士たちの間、動揺が波紋のように広がっていく。

 それも当然。わたしは血迷ったことを言ったのだから。きっとあなたたちには、“わたしを好きにして”と聞こえたと思うわ。でもね――そうじゃないのよ。


「…仕方ない。やれッッ!」


 野太い叫びと共に、わたしが相手を引き受けた5人の兵士たちが一斉に射撃を開始した。甲高い銃声。そして無数の銃弾が突撃銃アサルトライフルの銃口からわたし目がけて駆けてくる。


 あぁ、ああっ!……なんて――遅いのだろうか。


「なぁぁぁぁぁ――」


 とても間延びした声。「何ッ!?」とでも、兵士は驚愕しているのかしら。

 そう聞こえるのはもちろん――わたしの異能力の影響。この能力が及ぶ範囲内では、わたしを除く全てがスローモーション。遅いのはもちろん音だけではない。兵士たちの身体の動きも、そして――鉄の銃弾さえも、わたしにとっては豆鉄砲でしかない。

 コツン、と銃弾を人差し指で弾く。それだけで銃弾は軌道を変え、的外れな所へと向かい始める。

 ゆっくり、ゆっくりと兵士たちの元へと近づいていく。まだ誰一人として、わたしがこんなにも近くにいることに気が付いていない――間抜けなものね。


「安心して。痛みは一瞬だから」


 兵士のすぐ側まで寄って、その頸部へとナイフを突き立てる。そして頸動脈を傷つけるため3cm程食い込ませ――一気に引き抜く。それを後4回ほど。


 こんなに兵士の近くにいると多分わたしもひどく汚れるから、少し離れて――時間の歪みを正すことにしましょう。


「ぐあああぁァァっッッッ!!」


 ぷしゃああっっッッッ――彼らの脈動に合わせて、血飛沫が3m近く噴水のように噴き出す。そしてバタリ、バタリ、ばたり……と、わたしが刻んだ順番に兵士たちは倒れていった。

 このやり方が最善なのかはわからない。けれど、これが一番苦しまずに逝かせてあげられる方法だとわたしは信じている。

 わたしは浅い傷を与えて長時間苦しむのを見て喜びもしないし、残念ながら頭を胴体から切り落とす程の腕力は持ち合わせていない。この方法では即死には至らないけれど、十数秒もあれば意識は飛ぶ。せめてもの慈悲、せめてもの……償いのつもり。


 ビル風が兵士たちの方からわたしの方へと流れてくる。運んできたのは――血霧。鉄臭くて、そしてわたしの頬へとこびりついてきた。

 これはわたしを許そうとはしない、あなたたちの最後の悪あがきなの――?止めてちょうだい!折角作り上げたこの美しさを、こんな形で汚さないで!!彼の前では、かわいいネルケ・ローテでありたいんだから……。


「全て悪いのはあなたたちの方。わたしたちに挑まなければ、死ぬこともなかったのよ?」



〈同刻〉

―ゼン―


「ほらほら、オレはここだよっ!!」


 先頭に立ってオレを威嚇してきた兵士の背後に回って、その肩をトントンと叩く――振り向いてくる。でもね、オレはもうそこにはいないんだよ?


「くそッ!姿を現せっっッ!!くそガキがっっ!!」


 全員が全員疑心暗鬼に駆られて、あっちを向いたりこっちを向いたり――ぷぷぷ!滑稽過ぎるだろっ!

 きっとオマエらは立派な人間なんだろ?ちゃんとした親の元で育って、ちゃんとした教育を受けて、そして培った正義感から世界を守るための軍隊なんかに入っちゃってさぁ……それなのに、こんなくそガキ・・・・におもちゃにされて。これを笑わずにいるなんて出来ないよ!


「ふはは、ふははははっっっ!!」


 異能力を使った時点で、オレの勝利は確定している。誰だって、姿の見えない人間を相手にすることは出来っこない。銃なんて狙いをつけなければならないものは、オレの前では無力。オマエら、一回も引き金を絞らずに死ぬことになるかもね。


 あーでも……飽きてきたかも。大の大人五人を弄ぶのは嫌いじゃないけれど、如何せんオマエらは歯ごたえがなさすぎるんだよね。グラウ先輩にはああ言われたけれど、やっぱり対岸の異能力者のおっさんの方に行った方がいろいろと面白かったかもしれないなぁ。

 それに、先輩方よりも早く殲滅して勝ち誇りたいし――遊びは終わりにしようかな?


「わぁーるいねぇ!特に――オマエッ!!」


 別にオマエのことが一番嫌いだからとかではない。ただ一番近くにいたからというだけ――手首をダガーナイフで思いっきり切りつける。


「うがッ!!あっ、ああ、俺の指がぁっッ!!」


 あれ、なんか違うものを切り落としちゃったような気がするけれど……まぁ、別に構わないよね。どうせオマエ、あとちょっとで死ぬんだから。

 それにさぁ、せっかく大事な大事な突撃銃アサルトライフルを落としちゃったね。あぁ、あぁもったいない!というわけでこいつはオレがもらうことにするから、安心して!!

 地面から拾い上げて……っと――!


「大丈夫か――ん……ッ!?お前、突撃銃アサルトライフルを何処にやった!!?」


「うっ……うぅ……あれ、足下に落としたはずなのに――消えたっ!?」


 そう――オレは自分の身体を透明にするだけではない。身につけているモノ、触れたモノさえも透明にしてしまう。だからオマエたちからすれば、突撃銃アサルトライフルが神隠しにでもあったように感じるのかな?


 でも、流石に可愛そうだね。こうも一方的にオレに遊ばれちゃってさ。オマエらはオレがこうも近くにいることなんてわからないんだろ?けれど、こうしておでこに銃口を突きつけてあげれば――今自分がどういう状況に置かれているのかは……わかるよね?


「はっ――!!」


――破破ババンッッッ!!

 二連射。指を切られた兵士へと駆け寄った健気な兵士くんの額からぴゅっと血が吹き出る――あははっ!ぶざまぶざまっ!!


「くそッ!!何が起きていやがるっっ!!」


 何をわかりきったことを叫ぶんだか。この状況、漢字二文字で表わすことが出来る――蹂躙。オマエらは、オレにその生命を踏みにじられているんだよ?

 そんなオマエらにただ一つ言えることは――今、最高に楽しいってことだけさっ!!


 それじゃあ――


「もっと頑張って探しなよッ!!オレのことを見つけ出してみせろよ!!そうじゃないとオマエら、あっさり死んじゃうことになるよっ?」



〈同刻〉

―グラウ―


「はぁ………」


 5人を相手にする、か。それはもちろん自分が叩いた大口だ。しかし今となってはそう発言したことに、こうして大きく溜息を漏らすぐらいには後悔している。

 それは全て――俺の異能力のせいだ。


 ちらと視線を右へ――ネルケは……もはや彼女が何をしたのかはサッパリだ。突撃銃アサルトライフルの銃声が聞こえたと思えば、血飛沫を上げ倒れたのは兵士たちの方。たぶん彼女は時間を鈍化させ、その間に兵士たちの頸部を切ったのであろうが……俺の動体視力ではそれを捉えることは不可能であった。


 今度は左へ――ゼンは……何度も注意しているのだが、また相手で遊んでいるな。決められるのなら即座に仕留めろ、俺はそうゼンに言い聞かせてきた。それなのに彼は自分の能力を誇示するかの如く、相手にやりたい放題。あの兵士たちは彼のおもちゃにされてしまっているようだ。おいたわしや。


 そして奥の――ソノミは……俺と同じくまだ戦闘が始まっていない。じっと目を瞑り、どこか気を練っているように見える。多分彼女は、この程度の相手には異能力を使うことはない。彼女はそのくらい、地の能力が高い。


 でも俺は――3人のように強くない。そう、異能力がずば抜けて弱い。もしも異能力を格付けするというなら、俺の異能力は下の下。上の上たる3人の異能力の足下にも及ばない。


「あんたら、運がいいぜ?瞬殺されるわけでもなく、不可視の存在を見つけ出す必要も無い。そして――鬼の相手をしなくても済むんだから」


 空を仰ぎながら、兵士たちへと向けて言葉を投げかける。

 夜のように暗い。しかし蒼の光が俺たちを包み込む。この空の下に立つ人間たちは皆、少なからず自分の力に自信があるのだろう。そうでなければ、このような死地に迷い込んだりしない。それなのに、俺は……。


「貴様は……他の3人とは違い異能力者ではないのか?」


 赤いヘルメットの隊長格が問い発してきた。そう捉えられても無理もない発言であったか。


「いや、俺も異能力者ではある……そう身構えるな。言っただろ、あんたらは運がいいって。ところで、これは完全に無駄口なんだが――あんたら、強い異能力ってどういうものだと思う?」


「何を聞く……発火能力パイロキネシス、暴風、電撃。異能力なら何であっても強いだろ?」


「――違うな。確かにあんたが今並べた異能力は、どれも驚異的な異能力に分類されるだろう。しかし“何だって”ではない。世の中には、どうしようもない異能力も存在する……俺の異能力を筆頭として、な……」


 世界に存在する異能力の全てが戦闘に特化した異能力というわけではない。危険性のない異能力というものも確かに存在する。しかし今はそのような異能力は考えず、単に攻撃的な異能力のみを考える。その中で強力な異能力にも共通するのは――ずばり、奇抜であるということ。他人が想像出来ない様な、常識を破壊するような異能力であるということこそが、強力な異能力の条件なのである。


 つまりその反対――奇抜でもなく簡単に想像出来るような異能力は弱い。俺の異能力はその代表選手みたいなものだ。


 銃弾をこの二丁の拳銃に装填し続ける。それが俺の異能力だ。弾倉マガジンを交換する必要もないし、スライドを引く必要もない。引き金を絞れば、銃弾が銃口マズルから駆け出す――それだけだ。

 そもそも拳銃なんて武器は、銃器の中でも最弱クラス。兵士たちが持つ突撃銃アサルトライフルやら、散弾銃ショットガン機関銃マシンガンなんかの方がずっと攻撃性能が高い。拳銃なんて飛距離は短いし、それに威力も他に比べればずっと劣る。

 それに、例えばネルケの異能力と俺の異能力を比較した時、圧倒的に奇抜で、そして決定力があるのはネルケの異能力だ。残念ながら俺の異能力は“撃てる”というだけで、勝利に直結しているわけではない。


 他の異能力者を羨ましく思う。「どうしてあんたらは、そんなに優れた異能力を持っているのか?」。そう尋ねたくなることが多々ある。せめてもう少し強い異能力であったのなら、あの燕尾服との戦いも、もう少し張り合いのあるものになったのだろうが――


「お喋りは終わりだ、灰色の」


 俺の髪の毛の色をさして灰色と呼んだか――まぁ、俺の特徴なんてその程度しかないからな。


 向けられた5つの突撃銃アサルトライフル銃口マズル。そこからまもなく、俺を殺すための銃弾が発射される――


「撃てェッ!!」


 怒号――そしてその時は来た。

 破破破駕破破バババガババと鼓膜を破るような轟音をたてながら、無数の銃弾が猛烈なスタートダッシュを決める。しかし天晴れだ。その全てが正確無比に俺へと駆けてくるなんて。


 そういえば、数日前もこんなことがあったな。黒いスーツの男たちに囲まれ、短機関銃サブマシンガンで一斉に撃たれて。

 でも、今日の方がより厄介だ。あの時はなんとか全て撃ち落とせたが……この弾雨、その全てを捌ききることは不可能。


 異能力ではどうしようもない。それならばどうするか――?決まっている。自分の能力に、全てを委ねるだけだ。


「はぁっっッッッ!!」


 足裏に力を込め、そして膝を屈伸させて――一気にその力を解放する。

 高く、高く、可能な限り高いところへ。


 人間の跳躍力の限界は、せいぜい自分の身長の半分程度。それ以上を目指すというのなら、天賦の才、あるいは異能力が必要――?否。

 火事場の馬鹿力という言葉がある。人間はもしもの備えとして、本来の力の2、3割しか出せないように脳がリミッターを設けているというものだ。ということは、人間の真の跳躍力の限界はそこにはない。

 その脳のリミッターを破壊すれば、人間は本当の力を取り戻せる。もちろんそれは簡単なことではない。だが日々鍛錬を積むことで、きっと人間はより高く、ずっと高くへと飛び上がることが出来る。


「んなっ!?」


 ボックスジャンプというトレーニングの方法がある。膝より高い箱に跳躍で飛び乗る。これを繰り返し行うことで、人間は余裕で2メートルは飛べる――なんの根拠もない話だ。しかしユスは俺にそう言い聞かせ、そして俺は今……どの位の高さまで飛んでいるのだろうか?

 しかし今回はそこまで高く飛ぶ必要もない。兵士たちの胸の高さから発射された銃弾。それよりほんの少し高い地点まで飛べば済むだけの話だ。


「狙いは――」


 空中でクルリと一回転をして、兵士たちを視界に捉える。

 順番は隊長とあの男を同事に、そして……うむ、こうで良し。必要な弾数は人数分の5発。あとは狙いをつけ、引き金を絞るだけ――


――破破破破破バババババッッッッ!!


「よっ、と」


 着地。

 兵士たちの断末魔は一つも聞こえない。それは全員脳天を貫かれて即死したため――うん?何か忘れているような……あっ。


「しまったなぁ……俺としたことが、当初の目的を失念するなんて」


 そうだ。俺たちが団地に来た目的は、ただ偵察をするためではない。毘沙門でも世界防衛軍WGでもどちらの兵士でも構わないが、一人にご協力・・・してもらって星片が何処の組織に渡ったのか教えて貰うためであった。それなのに、勢いで全員撃ち殺してしまった。


 ネルケも、ゼンも既に戦闘を終えているようだし――まぁ、彼女なら覚えてくれていることだろう。


※※※※※

小話 世界観(設定)解説Part1~異能力者/非異能力者、人間/異能力者という認識の違い〈基礎編〉~


グラウ:本来ならもう少し早くこの話をしたかったのだが、何だかんだ微妙なタイミングになってしまったな


ネルケ:なんだか小難しそうなサブタイトルがついているけれど……大丈夫?


ソノミ:安心しろ。作者は難しい話聞くと吐き気を催すタイプの人間だ。表題は堅っ苦しくとも、内容はきっと薄っぺらくなる


グラウ:まぁ、やっていくことにしよう。異能力者/非異能力者、そして人間/異能力者。これが何を意味しているかはわかるな、ネルケ?


ネルケ:ええ。前者が異能力者の認識で、後者が非異能力者の認識よね?


グラウ:言葉足らずのところもあるし、答えとしても不足はあるが概ねその通りだ。さて、ここから先はより噛み砕いて説明していくとしよう


ソノミ:“異能力者/非異能力者”の方からだな。これが意味するのは――異能力を持つ者は自身のことをを“人間”に過ぎないと捉えているということだ。しかしそう考えたとき、異能力を持つ“人間”と異能力を持たない“人間”とが存在することになる。そこで異能力を持つ者は自分たちのことを“異能力者”と呼び、異能力を持たない者たちのことを“非異能力者”と呼び区別することにした


ネルケ:わたしたちは3人とも異能力者。だからわたしたちはこういう風に“人間”を区別して認識しているということね


グラウ:次に“人間/異能力者”という方について説明する。これは――“異能力者”が言うところの“非異能力者”は、“異能力者”のことを人間だとは捉えていないということだ。何度か本編で“異能力者は人の形をした兵器”という表現が登場しているが、“非異能力者”たちからすれば“異能力者”という存在は危険という認識が先行するらしい。そのことから俺たち“異能力者”はもはや同じ人間ではないという考えが生まれたようだ。その結果、異能力を持たない者たちは自分たちのことを正当な“人間”であると認識し、“異能力者”のことを“異能力者*”と呼んでいる


ネルケ:“異能力者”を“異能力者”と呼んでいる……?えっと、どういうこと?


ソノミ:グラウの話をよく聞け、“異能力者”と“異能力者*”な。その二つでは大分ニュアンスが異なる。私たち異能力者が自身のことを“異能力者”と呼ぶとき、それは自己肯定的な意味合いでその語を使う。しかし非異能力者が私たち異能力者を“異能力者*”と呼ぶときは、そこには「異能力を持つ者たちはもはや同じ人間ではない」というネガティブなニュアンスがつきまとうということだ


ネルケ:ごめん、ソノミ――まったくわからないのだけれど?


ソノミ:可愛いだけで頭は足りないんだな、お前


ネルケ:ぐぬぬっ~~~!!言うじゃない、ソノミっ!!


グラウ:確かに(拙文のため)わかり辛いところが多々あっただろうから、以下に俺なりのまとめを作っておく


☆まとめ

前提:異能力を持つ者と異能力を持たない者とでは互いの認識に相違点が存在する


1.異能力者/非異能力者

・異能力を持つ者は自身のことを“異能力者”と呼び、異能力を持たない者たちのことを“非異能力者”と呼ぶ

・“異能力者”はあくまで自身のことを“人間”の中で異能力を持つ者に過ぎないと認識している


2.人間/異能力者

・異能力を持たない者は自身のことを“人間”と呼び、異能力を持つ者たちのことを“異能力者*”と呼ぶ

・“非異能力者”の“異能力者*”という言葉には、「異能力を持つ者たちはもはや人間ではない」というネガティブな意味合いが含まれる


ネルケ:まとめを読んでもよくわからないんだけれど……


ソノミ:繰り返し読め。そうしたらきっとわかるだろう


グラウ:この話はまだ続くのだが……ネルケがちんぷんかんぷんな様なので今日はここで話を終える。次回は(たぶん)応用編をやる。それでは――またな

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