第0話 漆黒の夜、灰鷹は飛び立った Part2

〈2122年 5月4日 1:45AM 第二星片地球到達まで残り約72時間〉―ノアム―


 叶うことなら、ボクは執務室ここから逃げ出したい。そしてオルランド様と、どこか遠いところで、平穏無事に暮らして――こんな淡い幻想を抱くなんて、ボクらしくないかもしれません。

 閉ざされた扉の向こう。廊下でいったい何が起こったのか。それをこの双眸でしかと見たわけではありません。しかし悪魔の嘲笑に似た連続した3発の銃声と、そして直後に聞こえてきた親しみのある声の断末魔とがすべてを物語っていました――


――ぎぎぃぃぃぃ………


 ああ、この扉の先に立つのがカルロさんとヴァレリオさんとエンリコさんだったら、どれだけ幸せだったことか。カルロさんたちを迎えることが出来たのなら、ボクはそれだけで神に感謝の言葉を捧げるというのに……どうして現実は、かくも残忍なのでしょうか?


「まさかお一人で……にわかには信じられませんが……」


 扉を開いたのは――灰色の髪の青年であった。さも何事もなかったような涼しい顔をして、執務室の内部を左右に視線を移動させ確認しています。

 大理石の床の上、もはやそれは死屍累々と言っても過言では無いでしょう――増えてしまった遺体。カルロさんたちは先ほどまであんなに楽しげにトランプに興じられていたというのに、今では深い絶望と恐怖が入り交じった死相をしておられます。


「オルランドはここにはいないようだが……燕尾服、あんたの主人は何処に向かった?」


 まっすぐにボクを見つめ、青年は低い声で尋ねてきました。


「それをあなたに答える義理などございません」


 青年もボクの口から答えが聞けるとは思ってはいなかったのか、首をうんうんと縦に振りながら「そうか、そうだよな」と言葉を漏らしてきました。


 「オルランド様のことはお前に任せる」。カルロさんの最期の言葉が幻聴となって聞こえてきました。しかしボクは一人執務室に残った。それはもしも・・・の事態に備えるため――この青年がただ者ではないことは明らかでした。何故なら、アマート一家の中で最も腕っ節が強いフランコさん、そして射撃技術に優れたジーノさんが青年の凶弾に倒れたのですから。よってもしも・・・の場合、オルランド様が隠し通路から地下駐車場へとたどり着くまでの時間稼ぎの要員が必要になる。もちろんそれは、ボクの役目に他ならないのですが――


「燕尾服。あんたからはただならぬにおいがするな」


におい?」


「…別にあんたをくさいとは言ってはいない。往々にして強者っていうのはさ、有象無象とは別な雰囲気を纏っているもんなんだよ。あんた、他の構成員とは違うだろ?そう、あんた――異能力者だろ?」


「っ!?」


 頭を槌で強打されたような衝撃が全身を貫き、開いた口がなかなか閉じてはくれません。ボクは――確かに異能力者だ。しかしまだ異能力を行使してはいません。それなのに青年は、雰囲気だけボクが異能力者であることを見抜いたというのでしょうか?


「ビンゴか。じゃあさ、これもついでに教えてくれないか――あんたの異能力は何だ?」


「……それを問われて、敵であるあなたに“ボクの異能力はこうです”なんて教えると思いますか?」


「ふふっ、まぁ、言わないわな」


 青年はクスリと笑って、それから腰に巻き付けたガンホルダーに手をかけ――クルリクルリと勢いよく二丁の拳銃を宙へと飛ばし、それから腕を交差させるようにそれをキャッチしてみせました。


「さて、燕尾服。一応あんたにも言っておこう。俺の標的はあんたの主人のみだ。別にあんたを殺すことは目的じゃない。だからあんたが素直に主人が何処に行ったか教えてくれるというのなら、あんたのことは――」


「ですから――敵であるあなたに、そのような事を教えるわけはないでしょうっッ!!」


 自分でも驚いてしまうくらいの剣幕で、青年へと切り返しました。青年は「だろうな」と呟いて、二丁の拳銃の銃口マズルをボクへと向けてきました。

 その深紅の瞳から向けられた視線は、まるで凍てつく氷のように冷たく、そしてボクを射すくめようとしてくる。それに恐れを抱かないほど、ボクの心は強くはありません。

 だけれど、ボクは青年に屈しない。屈してはならない。ボクはここで、必ずこの青年を仕留める。それはオルランド様のため、そしてもちろん先に逝かれた皆さんの仇を討つため。だからボクは――あなたを必ずや地獄へと送って差し上げましょう!


「あなたを、全力で切り裂いてみせるっッ!!」


 背中に両腕を回し――そして指と指との間、計8カ所すべてに、ハンドルを食い込ませ、一気に引き抜きました。


「……ナイフ、か。それがあんたの武器か」


「ええ、その通りです」


 正面に腕を持ってきて、掌を見せるようにして構えます。

相手が強敵であったとしても、今まで通りやるのみ。これまで獲得してきた知識・経験のすべてを、青年にぶつければ良いだけのこと。


 数十秒の静寂。そして――


―――破破破破破破ババババババンッッッッッ!!

 引き裂くような銃声が、ボクと青年との死合戦いの開始を告げるゴングとなりました。


 襲い来る銃弾の雨。その一つ一つが正確無比な軌道でもってボクへと突き進む――多くの非異能力者の皆さんは言います。“異能力者は人間ではない”と。けれど多くの異能力者の皆さんはこう答えます。“異能力者も人間に過ぎない”と。

 ボクも異能力者の端くれ、そしてそのマジョリティーの意見に賛同します。理由はとても単純です。異能力者であったとしても銃弾で貫かれれば死ぬから。別な表現も出来るかもしれません。異能力者だって紙で指を切れば出血するし、注射針で貫かれれば痛くて涙がジワリと瞳に滲む。そういう意味で異能力者だって人間に他ならないのです。

 しかし異能力者と非異能力者の皆さんとの間に大きな違いがあるとすれば――この程度の銃撃で、恐怖心を抱くことはないということでしょうか。


「ハあっッ!!」


 彼の銃撃への返答。ボクは指と指との間に挟んだナイフを全て放り投げた――ナイフを投げたらどうなるか?それは誰でも答えがわかるでしょう。少し飛んでから、重力に従い落下する。サーカスに“投げナイフ”という見世物もがありますが、本来ナイフは“もの”を切断することを目的として設計された形なのですから、ボールなどのように遠くへ飛ばすことは困難です。

 ですが、例えば、一本のナイフを投げるのと二本のナイフを投げるのだったら、いったいどちらの方がより飛距離が出るでしょうか。当然一本です。一本にかけることの出来る力を二本に分散してしまうわけですから。では二本と三本とでは?三本と四本とでは……?要するに、八本ナイフを投げたところで、そう遠くへは飛ばせないのです。

 別にボクは握力も腕力も強くはありません。むしろ平均以下です。よってボクが投げたナイフは自然の摂理の従ってみるみるうちに落下していきます。対して銃弾はもうすぐそこまで迫ってきている。


 万事休す?絶体絶命のピンチ?此岸と彼岸を彷徨う?いいえ――


――ザンザン斬り落とすザシューーーンっッッッ!!


「…ほう、なるほどな。それがあんたの異能力か」


 フローリングの上、カランと音を立て、ほぼ真っ二つに切断された銃弾が転がります。

 何が起きたかのか。床へと落ちかけたナイフは地面すれすれでバウンド・・・・し、一本につき一つの銃弾へと駆けていった。そしてナイフは野菜を両断するが如く、銃弾を真っ二つにしてみせた。

 それが“能力”によってなし得た現象でないことは明らかでしょう。ですから人は、いったいどんな仕掛けトリックを用いたかということに思考を巡らせる。そして多分、賢い人であればものの数秒で答えに辿り着く――そのようなこの世の摂理を揺るがす現象を起こせるのは、超常の力である異能力によってでしかなし得ないと。


 でも、ボクの異能力を見て一切動揺する素振りを見せなかったのは、この青年が初めてですね。大抵の人は腰を抜かしてくれたというのに。少し残念な気もします。


「これでボクの手の内はわかりましたよね。ですが、あなたは……?」


 青年がとった行動のうち不自然なこと……銃を撃った、それだけだと思うのですが――いいえ、違う!その銃を撃つという行為に、どうしてボクは違和感を抱かなかったのでしょうか!

 拳銃が銃弾を撃ち出すまでの仕組みメカニズムは大きく分けて、弾倉マガジンに弾を込める、弾倉マガジンをグリップの下から差し込む、スライドを引く、そしてセイフティーを外して引き金トリガーを絞るの4つの動作からなる。しかし青年は銃口マズルをボクに向けて引き金絞っただけ――当然、執務室に入る前にその最初の3工程を終わらせてきたのかもしれない。しかしそうであるならば、拳銃を宙に投げてキャッチするなどという、下手をすれば暴発の危険もあるような行為をするとは思えない。それに、もう一つ奇妙なことがあります。

 拳銃は、発砲したときに硝煙が発生します。しかしその煙が、彼の二丁の拳銃からは立ち上ってはいない。それは視覚としての情報からも、そして嗅覚からの情報からも明らかです。

 では、いったい青年はどうやって発砲しているのか?硝煙を出さない銃は未だ開発されていません。それに無限に装填リロードされ続ける銃などという科学では説明がつかない眉唾なものなど、虚構フィクションではあるまいし存在するはずはありません。となれば、それを説明出来るのは――


「あなたも異能力者……そして異能力は、その二丁拳銃に銃弾を無限に装填リロードし続ける。これが、あなたの異能力なのですか?」


「大方正解だな。正しくは、この二丁の拳銃に、硝煙の上がらないような贋作にせものの銃弾を装填リロードする。だから俺は弾倉マガジンに弾を込めるとか、スライドを引くとか、そういう面倒くさい動作をしなくていいわけだ。それと銃弾が贋作にせものって言っても、一応威力は市販のやつと変わらないんだがな。ああ、それと、あんたの答えに一つだけ間違いがあるとすれば――無限じゃない。俺の気力とエネルギーが底を突けば撃てなくなる。要するに有限なんだよ。まぁ、そういうこと、だッ!!」


――破駕破破破バガバババッッッッ!!


――ザンザンザンッッッ!!


「不意打ちとは、卑怯ですね、あなた」


 きっとそれはボクの油断を突こうという意図で放たれた銃弾だったのでしょう。ですが――それがボクへと届くことはありませんでした。ボクの正面に円を描くように浮かんだナイフの盾が、それを弾き飛ばしてくれました。


「ふっ、悪いな。俺はこういうやり方を好むんだよ。なんせ……異能力があまり役に立たないんでね」


 青年は少し哀愁に満ちた瞳を浮かべました。銃弾を装填リロードする異能力、ですか……卑下しなければいけないほど弱い異能力とは思いませんが――何にせよ、やられたからにはやりかえさなければいけませんね。


「では、今度はこちらから――!」


 ボクの号令により、八本のナイフは一斉に青年目がけて突き進む。それは王の命令に忠実に従う兵士たちのように。

 ガギン、ガギンと二つのナイフが刃鳴りを響かせ衝突しあう。それはギロチンのように、青年の首を胴体から切断しようと襲い狂う。別のナイフは正面から青年へと向かい、避けられれば今度は背後から青年を貫かんと不屈の精神で飛び回る。


「ちいっッ!!」


 青年は苦々しい顔をしながらも、見事にそれを迎撃と回避行動を駆使して避け続けます。それはお見事としかいえません。洗練された、戦いのプロが見せる戦闘技術。常人の動体視力では、ボクのナイフの動きが速すぎて、貫かれてからようやくナイフが飛んできたことに気がつくというのに、青年の面はその動きがすべて見えているのでしょう。

 しかし、ボクが有利な戦況であるとは断定出来るでしょう――一向に青年がこちらに反撃してこないということは、それほどまでに余裕が無い、ボクに追い込まれているということの証拠ですから。撃ち落とせども撃ち落とせども、回避せども回避せども、またナイフが襲いかかってくる。ボクのナイフはある意味映画やゲームの敵キャラクターとして描かれるゾンビに似ているのかもしれません。急所へ攻撃しない限り、行動が止まることはない。つまりボクをどうにかしない限り、八本のナイフはボクの手となり足となり働き続けるというわけです。


 蹂躙はもう既に二分は続いているでしょうか。徐々に青年の行動にキレがなくなってきました。腕や足に、既に切り傷が数カ所。それは負の連鎖となって、余計に青年の行動を鈍くしていきます。

 そしてそのときは――ようやく来ました。


「ぐうっっ!?」


 ナイフの一本が、青年の右の太ももを深々と貫きました。

 その裂傷箇所からはドクドクと鮮血が流れだして、そしてフローリングが青年の血で赤に染まっていきます。ボクは青年ではありませんから、それがどれほどの痛みかなど想像はつきませんが、きっと意識を保っているのがやっとというところでしょうか。


「これで、終わりですね」


 青年に勝利した。その事実はまだ実感として湧いては来ません。むしろそのいずれ訪れる高揚感より――物足りなさが、ボクの中で渦巻いています。

 青年はカルロさんたちにたった一人で挑み、そして見事勝利を収めた。それだけの実力があるというのなら、ボク側の蹂躙なんて起こりえないと思っていました。しかし――結果として、終始優勢であったのはボクの方。彼は一度もボクに銃弾を直撃させることはなかったのに対し、ボクは彼に無数の傷と致命傷を負わせるに至ったのですから。

 肩すかしを食らったような気分です。あれほどまでに青年に恐怖を抱いていた自分が馬鹿らしくなります。確かに彼の異能力はボクの異能力に劣るのかもしれませんね。それにどうやらボクは彼と違って、強者と弱者を・・・・・・見抜く慧眼が・・・・・・備わっていな・・・・・・いようですね・・・・・・


 さて、そろそろトドメを刺して差し上げましょう――ボクの手で、直接に。皆さんの命を奪い、オルランド様の計画を狂わしたお方の始末を、従順な兵士ナイフに任せたくはありません。

 ゆっくり、ゆっくりと。少しでも青年が痛みにもがき苦しむ時間が延びるようにと、彼が血を流す本棚の方へと歩いていきます。我ながら非道な事をしているのは理解しています。ですが、それほどまでに青年への怒りに煮えたぎって――


――ッ、ンっっ! 


「っ!……驚かせないでくださいよ。最後のあがき、というものですか?」


 青年はあらぬ方向へと銃弾を飛ばしました。即座にナイフで身を守ろうかと思いましたが、あまりにもボクへの軌道をかられていたので、わざわざ動かす必要もないと……ん?

 青年の苦痛に歪んでいた表情がニヤリと嫌らしげな表情に変わって――理解できません。彼にとって起死回生の一撃をしくじったというのに、どうしてそんな笑って――


「悪いな――俺の勝ちだ」


「んなっ……えっ?」


――揺揺揺揺ゆらゆらゆらゆら…………


 足下が昏く、暗く……?まるで日が翳った時の様な黒い影が広がって…まさか――これはっ!?


――ガゴンっっッッッ!!……ガシャーーーーンッッッッ!!


「ぐはあっっッッ!!?」


 ああ、そういう…ことですか。あなたの最後の一発は……はじめからボクを狙っていた、というわけではなかったのですね――青年はボクの頭上を目がけて銃弾を放ちました。ボクはそれを、天井目がけての大暴投だと断定して見過ごしてしまった。しかし頭上にそれは吊り下げられていた。普段からその光を浴びていたというのに、意識しなければ忘れてしまうものなのですね――シャンデリア。執務室のそれは、横幅も縦幅も1.5メートル超える大きさで、しかも華美な装飾が施されていた。その天井への接合部分を銃弾で破壊することで、真下にいるボクをその下敷きにしようと青年は目論んだ。

 直前になってボクはその意図に気がつき、前方へと跳躍しました。が、時既に遅し。首から先と右腕だけはかろうじて難を逃れましたが、下半身も上半身もシャンデリアから抜け出せない。じわりじわり、どこからともなく血が広がっていく。きっとシャンデリアの重みで背骨や肋骨は砕かれ、臓器を破ってしまったのでしょうか。口元から血を吐き出しました。この痛みは、言葉では表現出来そうにありません……


「あんた、やっぱり強かったよ。久しぶりにここまで苦戦を強いられた」


 青年が未だナイフが突き刺さったままの右足を引きずりながら、ボクの目の前へとやってきました。今ならばまだ、無警戒な青年に一矢報いることが――残念ながら、出来ませんね。異能力を発動するには気力が必要です。こんな痛みに苛まれている状態では、もう、ナイフを動かすことなんて……


「油断したのがあんたの敗因だ。そのまま仕留めていれば、あんたは今頃主人のところに駆けつけていただろうにな」


 それは勝者の余裕から紡がれた言葉でしょうか――?いいえ、青年はどこか申し訳なさげな表情で、ボクを見つめているではありませんか。

 ふと、視線を横に移動させると、シャンデリアを装飾していたガラスの破片が目に入りました。そこに映るボクの顔は疲れ切っていて……そしてその瞳に、透明な涙を微かに湛えていました。


「それで、燕尾服。ここで死ぬまで苦しみ続けるのと、それとも介錯を受けるの……どちらが良い?」


 優しい…なんて言葉は、彼を形容するのに相応しくないのはわかっています。ですが、その配慮には感謝しなければなりませんね。この痛みを軽減してくれるというのなら――


「……お願いします…トドメを」


「わかった」


 冷たい銃口マズルがボクの額に突きつけられ、そして青年が引き金を――ああ、申し訳ありません、オルランド様。ボクは、あなたへの恩をまだ返しきれていないというのに、先に逝くことになって。勝手に、終わりを迎えることを選んでしまって。

 ああ、寒いなぁ。つま先から指先まで、凍り付くような感覚。

 そしてやるせなさと面目のなさがボクの喉元を締め付けてくる。ぎゅうっと、徐々にきつく締め上げて、ボクの意識を遠のけていく。

苦しい、苦しい……早く終わらせてほしい。柔らかな救いが欲しい――あれ、あれは――オルランド様のお姿!?どうして……もう、お逃げになったはずなのに――待ってください!おいていかないでください!ボクは、あなたの側でないと!……ああ、どうしてでしょう?身体が少しずつ軽くなって、ボクは――


―――バヒューンっ………

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