第17話
みちさんはどこへ行ったんだろう!?
無性に心配になった。
それにここはみちさんの家。
出ていくとしたら僕であるべきだ。
とにかくみちさんの居場所を知りたい。
ただ、信じられないことに電話番号さえ、
僕達は教え合っていなかった。
そうだ!花屋!
みちさんが働いてるのは花屋だ!
そこは、あの友達の家!
行けば何か分かるかもしれない!
えーと、確か近くだって言っていた。
とりあえずスマホで1番近くの花屋を探して
行ってみることにした。
すると、そこはすぐに見つかった。
あの黒ずくめの友達が目立っていたので、
すぐにわかったのだ。
「あの!!」
僕は店に入るなり
黒ずくめの人に詰め寄った。
「みちさん、来てますか?」
その人は驚いていたけれど、
すぐに笑って言った。
「この前と逆だ(笑)」
「みちなら今日は休み。
あんた顔色悪いけど大丈夫?」
「みちさんがどこに行ったか、分からなくて…」
「ふうん…。まぁ、いいや、話したいこともあったし。とりあえず中に入りなよ」
その花屋はまるで秘密の花園みたいだった。
店内なのに屋外の様な内装になっていた。
どこかの庭園の中庭の様だ。
奥には隠れたティースペースの様な所があり、そこに僕は通された。
そして、その人はお店にCLOSEの札をかけた。
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