第二十五話『新たな仲間たち 後編』

それじゃあお待ちかねの!


「鑑定!」



●零天鳥の包丁

 等級:R

評価 : 10

能力 : ATK+90 INT+10 DEX+30

氷属性(小)

 特殊能力:冷凍切断『切り口を凍結させる』



う、うわー…


包丁なのにATKが90もあるよ?


しかもなんか特殊能力までついてるし…


これがあればドリップとか血とか気にしなくて楽だね!


…とはならないよ!?


サブウェポンみたいに武器として使ったら恐ろしい能力じゃん…


まあ出来ちゃったものはしょうがないし、次行こ次!


それで私は包丁のことを忘れて、まずは錬金でインゴットを糸に変換してー。


あとは包丁の時と同じ要領でインゴットを鍛えて皮と一緒にライムのライトアーマーと三人お揃いの指輪も彫金で作っちゃった。


で、能力がこちら!



●零天鳥のマジッククラウン(軽)

 等級:R

評価:10

能力:INT+5 DEX+5 MATK+5% DEF+3% MDEF+3%

    氷属性魔法強化+5% 氷攻撃耐性+5%

 特殊能力:零天鳥の祝福『全部位装備時 獲得経験値+5%』


●零天鳥のマジックメイル上(軽)

 等級:R

 評価:10

 能力:MATK+15 DEF+5 MDEF+10 INT+2% DEX+1%

    氷属性魔法強化+5% 氷攻撃耐性+5%

 特殊能力:零天鳥の祝福『全部位装備時 獲得経験値+5%』


●零天鳥のマジックアーム(軽)

 等級:R

 評価:10

 能力:MATK+15 DEF+5 MDEF+10 INT+2% DEX+1%

    氷属性魔法強化+5% 氷攻撃耐性+5%

 特殊能力:零天鳥の祝福『全部位装備時 獲得経験値+5%』


●零天鳥のマジックメイル下(軽)

 等級:R

 評価:10

 能力:MATK+15 DEF+5 MDEF+10 INT+2% DEX+1%

    氷属性魔法強化+5% 氷攻撃耐性+5%

 特殊能力:零天鳥の祝福『全部位装備時 獲得経験値+5%』


●零天鳥のマジックグリーブ(軽)

 等級:R

 評価:10

 能力:MATK+15 DEF+5 MDEF+10 INT+2% DEX+1%

    氷属性魔法強化+5% 氷攻撃耐性+5%

 特殊能力:零天鳥の祝福『全部位装備時 獲得経験値+5%』


●零天鳥の細工指輪

 等級:R

 評価:10

 能力:MATK+5% MDEF+5% INT+2%

    魔法攻撃強化+5%

 特殊能力:零天の障壁『光の障壁を出し、低確率で状態異常を無効化する』



…んー…


なんというか…


ライム用に作ったつもりだったんだけど。


これは完全にエルの氷属性特化用かファセリア用だね…


ま、まあ…気を取り直して次は…


真っ白な羽根糸と白銀の骨のインゴットで光に照らされて白銀に輝く雪原をイメージしたワンピースと他の部位の防具もまとめて作っちゃおっかな!


まずは錬金のスキルで羽根糸と金属糸を使って布を作るところからだね。


と、いうわけで合成したんだけど…


これってゲームに私の心読まれてたりするのかな?



⚫︎零天鳥の雪原布

 評価:10

 特徴:光を吸収して輝く美しくとても頑丈な布



私の想像通りの物が出来ちゃったよ…


まあありがたいんだけどさ…


これのレースバージョンも作っちゃおう!



⚫︎零天鳥の雪原布(レース)

 評価:10

 特徴:光を吸収して輝く美しくとても頑丈なレース布



よし!パパッと作っちゃおうかな!


まずは裁断からだねー!


とりあえず二着分作ろうかなー


……


まずあらかじめ作ってあった型紙通りに裁断してー


……


それで、ここ縫い合わせてー


……


この辺からレースでフリル作って付けていこうかなー


……


下は二重にして外側は透ける感じのレース生地してもいいかも。


……


あ、ウエストに紐あってもいいかも!


……


ミスリル糸も使って刺繍を入れて、よりドレスっぽく仕上げようかな!


そういえば、さっきからなーんか忘れてる気がするんだよなー…


まあいっか!


今回のイメージは貴族が着ててもおかしくない感じのちょっと豪華な感じにしようと思ってるの。


ミスリルの刺繍はピッタリかもしれないね!


あとはどんな刺繍にするかだけど…


まず場所は首周りから正面縦一直線に降りてく感じにして、あとは袖周りにも入れようかな!


形はどうしよう?無難に薔薇とかにしておこうかな?


いや、せっかくだから一枚一枚羽根の刺繍を入れていこう!


そうと決まれば早速…


……


このまま頭、手、足、背中も作っちゃおう!


まず頭はベールをイメージして両サイドに付けられる髪留めみたいにしようかな。


留める部分は羽根糸と骨インゴットの金属糸、それからミスリルの金属糸を駆使してふわふわな触り心地をイメージして羽根の束にしようかな。


手はドレスの未飴と合わせて透けるレース生地に軽く刺繍入れるだけにしとこうかな!


足は皮とミスリルを使って戦闘に支障がないくらいの低めのヒールにしよう。


最後は背中だね!今回ドレスにリボンつけなかったのは背中にこれを付けたかったからなんだよね!


そう、純白の翼!


実用性はないだろうけど可愛いは大事だもんね!


あ、でもエルはもし合う装備だったら翼四枚になっちゃうか。大丈夫かな?


とりあえず作っておけばいいよね。


よし、防具は出来たし、最後は武器だね!


包丁の時と同じ容量でライムの剣作って、エルは魔法系だから杖とか?


まずはライム用の剣をパパッと終わらせちゃってー


……


完成!


次は杖だね。


まあ剣と同じ要領でしょ!


……


とりあえず原型は完成だね!


次は装飾つけていこうかな。


彫金使って杖の頭部分に翼を二枚羽ばたく感じで左右につけようかな!


頭の先端部分、なんかつけたいなー。


宝石系は今持ってないし、彫金でなんか作る?


本当は宝石系が良かったんだけどガラスじゃ杖部分と釣り合わないしなー。


まあしょうがないよね…


あんまり思いつかないからミスリルで王冠みたいなの作ってつけておこうかな。


……


よし、これでようやく全部完成かな?



●零天鳥の剣

 等級:R

 評価:10

 能力:STR+20 INT+20 ATK+%5 MATK+5%

    光属性攻撃強化+5% 氷属性攻撃強化+5% 物理攻撃強化+5%


●零天鳥の杖

 等級:R

 評価:10

 能力:INT+30 DEX+15 MATK+10%

    光属性攻撃強化+5% 氷属性攻撃強化+5% 魔法攻撃強化+5%


●零天鳥のツインベール

 等級:R

評価:10

能力:INT+8 DEX+5 MATK+5%

    光属性魔法強化+5% 氷属性魔法攻撃+5%

 特殊能力:零天鳥の加護『全部位装備時 魔法攻撃強化+10%』


●零天鳥のドレス

 等級:R

 評価:10

 能力:INT+8 DEX+5 MATK+5%

    光属性魔法強化+5% 氷属性魔法攻撃+5%

 特殊能力:零天鳥の加護『全部位装備時 魔法攻撃強化+10%』


●零天鳥のアームスリーブ

 等級:R

 評価:10

 能力:INT+8 DEX+5 MATK+5%

    光属性魔法強化+5% 氷属性魔法攻撃+5%

 特殊能力:零天鳥の加護『全部位装備時 魔法攻撃強化+10%』


●零天鳥のパンプス

 等級:R

 評価:10

 能力:INT+8 DEX+5 MATK+5%

    光属性魔法強化+5% 氷属性魔法攻撃+5%

 特殊能力:零天鳥の加護『全部位装備時 魔法攻撃強化+10%』


●零天鳥の翼

 等級:R

 評価:10

 能力:VIT+15 INT+15 DEF+5% MDEF+5%

    光属性攻撃耐性+5% 氷属性攻撃耐性+5%



うん、とりあえず剣と杖はいいとして防具だよね…


欲しかった光属性攻撃強化はついたけど氷属性攻撃強化も一緒だし攻撃強化系の能力に特化しすぎてる気がするなー…


氷属性攻撃強化もついてるからライム専用って感じでもないしなー。


まあ強い事には強いんだけどエル専用の攻撃特化型装備って感じがするなー


とりあえず二つ作っちゃったし、今のライムの装備よりかは強いしエルとお揃いで着てるところ見たいから装備はしてもらうけどね。


その代わりに翼がセット装備になってない代わりに防御特化って感じになってるね。


防御は翼とアクセサリーで補うしかないかな。


あ…


あああぁぁぁーーー!!!


なんか忘れてると思ったら、今日作った装備全部付与するの忘れてるじゃんっ!!!


やっっっちゃったぁ…


うわぁーもったいない…


今更後悔しても遅いけどやっちゃったなー。


この性能に付与させたらもっと強く…


ん?


んん???


今気づいたけどこの等級Rってなんだろう?


特に説明ないし現状わからないから今度アヤカにあったら聞いてみようかな。


「あなた、本当にすごい」


「うわっ」


びっくりしたー…


みんなが居るのすっかり忘れてた…


「ありがと。お待たせ」


「フウー、ライムの服出来たー?」


「ママ終わったのー?」


「うん、終わったよ。向こうで着替えておいでー」


「「はーい!」」


「エルちゃん行こー!」


「うん!」


かわいいなー。それにしても、二人とも仲良くなれたみたいで良かったよ。


「あ、そうそう。ファセリア、これ使ったりする?」


そう言って私は最初に作った防具の零天鳥の軽鎧シリーズを見せたの。


「…こんなに強い防具、初めて見た。いいの?」


「うん、本当はエルのために作ったんだけど、エルにはお母さんと同じように光と氷両方使って欲しいから」


「そう。それなら、使う」


そう言いながら装備を受け取ったファセリアはわかりやすく顔が微笑んでたの。


かわいいなー!


「そう、今日はもう一つお願い、あるの」


「ん?どうしたの?」


「あなたと戦いたいの。本気の」


「大会の時、別に手抜いてないよ?」


いやいや、あの戦いで手なんて抜けるわけないじゃん!


「うん。わかってる。違うの、従魔術師でしょう?仲間全員と、戦いたいの」


「あ、そういうことね。そういう事なら全然構わないよ!私もそうだけど、ライムとエルのいい戦闘訓練にもなるし!」


「ありがとう」


「じゃあ今から地下の訓練場行く?」


「うん」


そのまま私たちは地下訓練場まで行って対戦準備をしてたの。


「ねえ、ライムは人とも戦った事あるし戦闘経験もそれなりにあると思うけど、エルはまだ戦った事ないけど大丈夫?」


「ライムは大丈夫ー」


「ままのために頑張るよ!それにね…卵の中にいた時ね、お母さんがね。戦い方とかー、獲物の取り方とかー、お母さんが今まで経験してきた事とかー、いっぱいいーっぱいね、教えてくれたの!だから大丈夫だよ!」


え…?卵の中にいた時…?教えてくれた?スパルタ教育か何かかな…?


「そっか、エルもちゃんと産んでくれたお母さんの記憶あるんだね。良かった」


「うん!」


可愛いなー!頬を赤らめながらにっこり笑うエルほんと天使みたいっ!


「ままの事もお母さんの事も大好きっ!」


「あー!ずるーい!ライムもフウの事大好きだもん!」


そう言いながら抱き付いてくる二人を可愛さに悶えそうなのを必死に堪えながらぎゅっってし返したの。


「…はぁ…。尊いわ…」


ボソッとファセリアが呟いたその声は私たちに届くことはなかったよ。


「よし!じゃあそろそろ戦い始めようか!」


こうして私たちの熾烈な戦いの火蓋が切って落とされたの!

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