　アニメやアイドル、スポーツ選手など、様々な分野を題材にしたものが存在するトレーディングカード。お菓子のおまけに付いてきたりなどで、一度ぐらいは何かしら手にしたことがある人も多いだろう。そんなトレーディングカードの中に、絶対に表立っては世の中に出てこない、アンダーグラウンドで流通されているものが存在する。

　俗に「大事故カード」として知られるそれは、正式名称は「Super crash card」と言う、アメリカの個人が製作したトレーディングカードだ。正式名称で画像検索し、下の方へとスクロールしていくと、壁にぶつかった車やひしゃげて道路に横転したトラックなどの交通事故写真があしらわれたカードの画像がいくつか出てくるだろう。写真の下には、事故の名称や現場の位置、死亡者数等、事故に関するデータが英語で細かく記載されている。このトレーディングカード、現在なんと450種類以上ものカードが存在しているというから驚きだ。カードには事故の派手さや死亡者数の多さによってレアリティが設定されており、日本の某脱線事故や某飛行機墜落事故なんかもレアカードとしてマニア間でかなりの価格で取引されているのだとか。不謹慎極まりない話である。

　興味を持たれた方は、1パック6枚入り5ドルで購入することが可能なので手に入れてみてはいかがだろうか（と言ってもネットの海のかなり深部へ行かなければならないが）。ちなみに近々、火災事故だけを集めた新シリーズがリリースされるとの噂で、ファンは大層盛り上がっているらしい。事故の怖さよりも人間の怖さが浮き彫りになる『検索してはいけない言葉』である。