「死体と遊べ大人たち」は、『検索してはいけない』では定番の、死体写真が閲覧できるサイトである。サイトを開くとすぐに肌色と赤色の画像の数々が目に飛び込んでくるだろう。しかし、このサイトがよくあるグロサイトと違うのは、死体写真がとても整然と並んでいることである。大抵、こういったサイトではいわゆるブログ形式で上から最新投稿順に雑然と並ぶのが常だが、「死体と遊べ大人たち」は『事故死』『焼死』『水死』『轢死』『自死』など死体の種類ごとのカテゴリ分けがされており、それぞれのカテゴリで見やすいサイズのサムネイルが綺麗に並べられている。更に『男性』『女性』『動物』『屋外』『屋内』などのタグ付けもされていて、検索性も申し分ない親切設計だ。

　まあ、ここまでは特になんの変哲もない、ちょっと小綺麗なグロサイトといったところだが、「死体と遊べ大人たち」が他のグロサイトと比べてより『検索してはいけない』理由は、すべての死体画像に添えられている二種類のコメントの存在にある。一つは閲覧者のコメント。最大5つの☆による評価点と共に「脳のプリプリ感が素晴らしいです」「もう少し顔の原型がわかった方が個人的には好みです」など、まるで某グルメサイトの口コミ投稿感覚のコメントが死体写真の下にずらりと並ぶ。そしてもう一つのコメントは、“出品者”のコメントである。すべての死体写真には“出品者”からの「昨日死亡しました。女性20代、飛び降り自殺、頭部損壊大、腹部損壊小」といった、状態を表すコメントと共に「残り時間」「現在価格」そして「入札件数」といったものが添えられている。果たしてこれらが意味するところは……まあ、明らかと言えば明らかではあるが、しかしにわかには信じ難いものである。興味がある方はぜひ自分の目で確かめて、死体に“入札”してみてはいかがだろうか。その後どうなってしまうのかは、こちらでは責任は持てないのであしからず。