　聞き慣れない英語かも知れないが、「saliva」とは唾液、つまりツバのことである。検索ワードの「saliva contest」とは、果たしてツバを使ったどういうコンテストなのか。ツバ飛ばし競争みたいなことだろうか？　と思うも、それじゃあ『検索してはいけない』になるはずもない。この「saliva contest」は、なんとツバの大食いならぬ大飲み競争なのである。

　アメリカで毎年開催されているこのコンテスト、競技内容は至って単純。テーブルの上に大量に置かれた、なみなみと人間のツバが入ったワイングラスを手に取って、制限時間5分の間に次々と飲み干していき、一番多く飲んだ者が優勝。ちなみにツバは、有志である競技運営委員会の人々（いわく全員口腔内が完璧に清潔とのこと）が当日の朝に吐いたばかりのとれたて新鮮（？）なものだそうだ。当然こんな競技なので、挑戦者の中には吐いてしまう人が続出。たった5分の競技ながら会場は吐瀉物と溢れた唾液にまみれ、悲鳴とえずき声が入り交じる死屍累々の様相に。ちなみに昨年大会の優勝者は、なんと37杯を飲み干したとのこと。優勝賞品は「もっと唾液を出せ！」ということなのかわからないが、レモン1年分が定番だそうだ。

　そんなツバ大飲みコンテスト、検索すると競技中の様子を記録撮影した約10年分に渡る動画の数々がヒットする。見たいという方は、くれぐれも自己責任でどうぞ。