第48話 天魔界協定へ向けて
デルク:よっ!元気にしてたかい?ナレーターのデルクだ♪天界宇宙を在るべき姿へと改革を進めるべくフィローネさんはある計画に向けて動き出した。果たしてその計画とは?それでは今日もいってみよう!
天界時間12:58 王都ユーリア次元国際空港
エリカ:いや〜、立派な空港が完成したわね〜♪
フィローネ:これも魔界宇宙の皆さんの支援のお陰だよ。
エリカ:フィローネの国際神聖サミット後の会見の様子を見てた魔界宇宙政財界の大物達の心に響いたのが大きかったんだよ。
フィローネ:え〜、そうかなぁ?
エリカ:ところで、誰か来る予定でもあるの?
フィローネ:妖魔銀行の浅倉総裁からの紹介でね、次元エネルギー精製プラントに使われてる建材に使われている鉱石の鑑定をしに来るんだって。
エリカ:誰?
フィローネ:さあ?それは来てからのお楽しみみたいな事言ってた。
展望デッキから見えた機体に驚くエリカ
エリカ:え?ちょっ、マジで⁉︎
フィローネ:どうしたの?あの機体知ってるの?
エリカ:浅倉総裁も凄い人呼んだもんだわ。
フィローネ:ねぇ〜、誰?
エリカ:名前聞いたら一発で分かるから言わない。
フィローネ:ふ〜ん。
『到着ゲート前』
???:ほぉ、天界は初めて来たがなかなか良い所だな
デルク:この人は魔界の鉱物資源超大国フローズンダスト連邦魔王クラウド・アイゼンフリーズ大統領だ。そう、この人が小雪ちゃんのお父さんで氷の魔神族だ。
鈴華:そうね、あの子もここに来てるのよね。早く会いたいわ♪
デルク:そしてこの人がファーストレディの鈴華・アイゼンフリーズさん。小雪ちゃんのお母さんで雪女族だ。
フィローネ:アイゼンフリーズ夫妻って、小雪ちゃんのお父さんとお母さん⁉︎
エリカ:ね?名前聞いたら一発で分かったでしょう?
フィローネ:う、うん。
小雪:おっ父!おっ母!
クラウド:小雪!
鈴華:随分と見ない間に立派になって♪それに可愛いお洋服ね♡
小雪:ルナお姉ちゃんに作ってもらったべ、ミルフィーちゃんとお揃いだっぺ♪
鈴華:ルナさんって、あの魔界宇宙アパレル産業最大手フルムーンキャッツの社長さんで服飾デザイナーの方ね。
フィローネ:遠路遥々お越し頂きありがとうございます♪
クラウドと握手を交わすフィローネ
フィローネ:それでは王宮までご案内します。
『王宮内』
クラウド:早速現物を鑑定するから小雪達を頼めるか?
鈴華:ええ、こちらは任せといて。
クラウド:ではフィローネ殿、行こうか。
フィローネ:こちらです。
『王宮通路』
凪:む?そこの母娘は魔族か?
鈴華:クラウド・アイゼンフリーズの妻、鈴華です。
小雪:小雪だべ!
小雪の背中に背負っている剣を見て驚く凪
凪:そ、
小雪:んあ?そだべ。
凪:ど、どうやって手に入れたのだ!
小雪:どうやってって、普通にぶっこ抜いただけだべ。
凪:バ、バカな!14天界王様が全員がかりで挑んでも抜けなかったあのエクスカリバーを抜いただと⁉︎
小雪:う?ゼウスのじっちゃんも試しただか?
凪:じ、じっちゃん⁉︎そ、そう聞いている。
小雪:オラあのじっちゃんの芋掘り見た事あんだども、あんな屁っ放り腰じゃアレは抜けないべさ。ローザもやっただか?
小雪の背後に現れるローザ
ローザ:そうなんすよ、ダメだったです。
凪:なっ!ポ、ポセイドン様⁉︎
ローザに跪く凪
小雪:おめさもまだまだ修行が足らんべ。
ローザ:すんません師匠。てかお前、今私の事苗字で呼んだか?ああん?
ローザの頭をエクスカリバーで叩く小雪
小雪:このおバカ!苗字で呼ばれたくらいで誰かれ構わず喧嘩売るなとあれほど言ってただろうが!
ローザ:エクスカリバーで叩かないで下さいよ師匠〜、それ地味に痛いんすから。
凪:し、師匠?
小雪:ローザはオラの料理の弟子だべ。
『同時刻 王宮内応接室』
建材のカケラを出すフィローネ
フィローネ:これです。
クラウド:・・・ふむ。
フィローネ:どうですか?
クラウド:これは一見すると対次元素材で出来てる様に見えるが、その正体はクロスサイトという建材で、耐震素材としては強い強度をもってはいるが対次元加工には向いてない。強い次元エネルギーが加わっただけで崩壊するもの。空間エネルギー精製施設管理法で禁止されている建材だ。
フィローネ:そういえば浅倉総裁も違法建築だって言ってました。
クラウド:これが事実ならこの国は完全なる被害国と断言出来る。
フィローネ:クラウドさん、お願いがあります。
クラウド:ん?
クラウドに天魔協定の全容を話す
クラウド:ふむ、それは良い考えだ。我が国としては喜んでその協定に参加させてもらおう♪他の魔王にも声掛けしておこう。
フィローネ:ありがとうございます!
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