第42話 追憶の回廊(中編)

 デルク:よっ!また会ったな、ナレーターのデルクだ♪全ての凶獣の元となった存在の秘密を探るためマスタースフィアの中の追憶の回廊に入る事になったミルフィーちゃんと神門さん。果たしてその最奥に隠された原初の存在の秘密とは?


 天界時間18:00 追憶の回廊入口


 ミルフィー:ここが追憶の回廊ですね。


 神門:天界宇宙全ての記憶が集まるマスタースフィアの最奥へ続く回廊には何があるのでしょうね?


 ミルフィー:そろそろ行こうか。


 ミルフィーを抱っこする神門


 神門:はい。


 追憶の回廊を進むにつれ様々な声が聞こえてくる


 ???:あそこに隠してあるのだな?


 ???:ええ、絶対にバレる事はありませんよ♪


 ???:クッ!められた!だが、このままでは終わらんぞ!


 ???:ん?あれは?


 ミルフィー:色んな声が聞こえますね。


 神門:こうして今もなお記憶が集められているのでしょうね。


 奥へ進むと聞き覚えのある声が聞こえる


 ???:こんな時間に出勤なの⁉︎


 ミルフィー:この声。


 ???:ああ、エネルギー貯蔵庫で何かあったようだ。なに、直ぐに帰って来るよ♪


 ???:気をつけてね♪


 ミルフィー:今の声、母さんだった。  


 神門:少し若い感じの声でしたからまだ姫様が産まれる前の女王陛下でしょうね。


 ミルフィー:うん。


 神門:という事は男神おがみの方は姫様のお父上様。


 ???:クッ!まさか袋井一派と繋がっていたとは・・・フィローネ、そしてまだ見ぬ産まれてくる僕の子・・・ごめんな、帰れそうにないや。


 ミルフィー:・・・父さん。


 神門:姫様、大丈夫ですか?


 袖で涙を拭くミルフィー


 ミルフィー:大丈夫!このまま進んで。


 神門:はい。


 更に奥へ進むミルフィー達


 ソワソワするミルフィー


 神門:姫様どうかされました?


 ミルフィー:おしゃぶり外してるせいか口元が寂しいです。


 神門:あ、あの。わ、私のオッパイ吸いますか?


 ミルフィー:へ?


 顔を真っ赤にする神門

 

 神門:いえっ!なんでもありません!


 ミルフィー: ?


 デルク:追憶の回廊を奥へ奥へと進むミルフィーちゃん達。おや?そこに立ち塞がるように現れる巨大な生物の影が見えてきたようだ。  


 神門:な、何ですかあれは⁉︎


 ミルフィー:物凄く大きいですね!


 神門:どうやら敵意は無いようですね。


 ???:神聖なる追憶の回廊に入りし者達よ、ここより先は選ばれし者のみ以外は立ち入れぬ領域。興味本位でなら即刻立ち去れ。


 神門:あれは巨獣なのでしょうか?


 ミルフィー:雰囲気は魔界で見た巨獣に似てますね。


 ???:答えよ。


 ミルフィー:私達は・・・


 後編へ続く・・・






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