第40話 迫りくる凶獣

 デルク:人間のみんな、元気にしてたかい?ナレーターのデルクだ!スカイフォード連邦大統領からの粋なプレゼントを受け取ったフィローネさん。和やかな会談の中で何やら穏やかじゃない一報が入ったみたいだ。


 魔界時間16:00 大統領官邸応接室


 フレデリック:いや〜、実に可愛らしい娘さんだ♪


 フィローネ:いえいえ、放浪癖のある困った子ですよ・・・ねえ?


 ミルフィー:ご、ごめちゃい。


 フレデリック:まあまあ、赤ちゃんといえば・・・


 慌てて応接室に入りフレデリックに駆け寄る官邸職員


 官邸職員:大事な会談中、誠に申し訳ありません!緊急でお耳に入れておきたい事が!


 フレデリックに耳打ちする官邸職員


 フレデリック:なんだって⁉︎分かった、すぐ行く!


 フィローネ:あ、あの。何かトラブルですか?


 フレデリック:あ、いえ。急用が出来ましたので、どうかそのままおくつろぎ下さい。直ぐに戻りますから。


 フィローネ:は、はぁ。


 足早に応接室を出るフレデリック、入れ替わりにエリカが入ってくる


 エリカ:何かあったの?大統領が血相変えて出てったけど。


 フィローネ:さあ?


 こっそり出ようとするミルフィー


 フィローネ:ど・こ・に・行くのかなぁ?


 ミルフィー:お、おトイレ!


 フィローネ:ふ〜ん、赤ちゃんがおトイレねぇ。生まれて間もない赤ちゃんがおトイレねぇ・・・正直に


 エリカ:正直に言った方が良いよ、敬語になり始めたらキレかけてるわよ。


 ミルフィー:ちょ、ちょっと偵察をば。


 フィローネ:余計な事しちゃダメって言いましたよね?


 ミルフィー:ヒィッ!


 フィローネ:お腹ブーッ!の刑です。


 ミルフィー:た、たしけ・・・


 ミルフィーユのお腹を出して口を近付けるフィローネ


 ミルフィー:や、やめ・・・


 ミルフィーユのプニプニお腹に思いっきり息を吹きかける


 ミルフィー:ら、らめぇ〜‼︎


 15分後・・・


 ミルフィー:もう、お嫁に行けにゃい。


 ネットのニュースを見るエリカ


 エリカ:成る程、大統領が血相変えて出たったのは多分コレね。


 ニュースキャスター:経済ニュースの途中ですが、4大凶獣に関する続報です!4体の凶獣の残り2体に動きがありました。記者会見場には白神アナウンサーが向かっています。現場の白神さ〜ん?


『帝王都サタンヘイルダム学術特区記者会見場前』


 白神アナ:はい、こちらは帝王都サタンヘイルダム学術特区記者会見場前です。先程イビルアイ国際天文台のトーマス・ベリアル長官より発表があり、4体の凶獣の最後の1体の最終予測到達地点が発表されました!その凶獣の名は破滅の獅子王ビッグバンレオ。そしてその最終予測到達地点はスカイフォード連邦との事です!


 ニュースキャスター:4大凶獣対策にはかのビーストガーディアンズが動く事になっており・・・


 エリカ:とんでもないのが近付いてるわね。


 フィローネ:私達に何か出来ることはないかしら。


 ???:ならばその赤ん坊の力を借りたい。


 次回へ続く・・・






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