第34話 天魔界総裁会談(最終日)

 アオイ:天界宇宙に巣食う巨悪を財界面から一掃すべく始まった天魔界総裁会談。天界宇宙の杜撰ずさんな現状が明らかとなり、14天界王様との協力を得る事となった前回。果たして最終日はどの様な内容が話し合われるのでしょうか?


 天魔界総裁会談最終日 天界時間10:00 日之神城内


 ダグラス:昨日の会談で聞くまであそこまで酷いとは思わなかったデ〜ス。


 エリカ:まさか、天界宇宙中央政府までグルだったなんて。天界宇宙中央政府のトップって、テミス様たっけ?ゼウス様の奥方の。


 リンダ:そうそう、掟の女神様だて。


 善景:如何なる不正も許さぬ厳格なお方と聞き及んでいますが。その様な方が外交省の不正を見逃すとは思えないのですが。


 千歳:因みに天界宇宙の法政大臣はゼウス様とテミス様のご息女で正義の女神アストライア様なのよ。


 メリル:あの2ふたりの目を盗んで悪事を犯すなんて余程の大物が背後にいるか、あの2柱に勘付かれない様に出来る大悪党かやなぁ。


 嶺蘭:背後にいた大物ならもう法の裁きを受けてこの世に居ない筈・・・いや、発覚したと言うべきか。


 エリカ:う〜ん。1柱、2柱だけじゃないかもしれない。


 ダグラス:他に協力者がいるかもという事デスか?

 

 アマテラス:協力者・・・例えば?


 エリカ:例えば14天界王様の血縁者とか?それも複数の。  


 リンダ:14天界王様の血縁者は同等の権力を持ってる・・・だったかや?


 善景:そうです、それが1番問題なのですよ。血縁者全てが14天界王様方の様な方々というわけではありませんからね。 


 嶺蘭:後盾になって便宜を図る代わりに裏金を報酬として渡す。その資金を稼ぐために悪事を働くの悪循環。


 アマテラス:可能性としては充分有り得ますね。


 千歳:そうか、天界宇宙国際法にある14天界王親族権限法。これを隠蓑かくれみのにしてたってわけね。


 メリル:ほなら、これを機に14天界王親族権限法の撤廃をした方がええんとちゃう?ほしたら隠蓑に隠してきた悪事が芋蔓式いもづるしきにボロボロ出てくるなぁ♪


 アマテラス:そうですね、天界宇宙の巨悪を一掃するなら身内のうみを出す覚悟が必要ですね・・・分かりました。私も覚悟を決めて14天界王親族権限法の撤廃をする様にします!


 メリル:オモロイ事になったで〜!これでどれだけの悪党の悪事が公に晒されるかと思うとなぁ♪


 嶺蘭:そうなると、14天界王様の親族がその法を盾に隠し持ってた隠し口座の在り処も明らかになるのぉ♪


 千歳:悪党共が余裕の笑みから焦り顔になる瞬間を想像するとゾクゾクするわぁ♡


 エリカ:と、取り敢えずこれは14天界王会談の結果次第ね。


 善景:それまで我々は入念な準備を進めましょう。


 ダグラス:これは忙しくなりそうデ〜ス♪


 リンダ:エリカは引き続きローラント王国に滞在して支援をするのかや?


 エリカ:ええ、魔界と天界を交互に通ってね。


 嶺蘭:今後は其方らと連絡を密に取るとしようぞ♪


 千歳:私達も魔界に行く様にするからそっちも天界に来なよ♪


 メリル:歓迎するで〜、特にリンダはんは♡

 

 リンダ:性的歓迎はお断りだで。


 アマテラス:フフッ、これは楽しくなりそうね。それでは、第1回天魔界総裁会談をこれにて終了とします。皆さんご苦労様でした♪






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る