第33話 天魔界総裁会談(2日目)
アオイ:天魔界総裁会談も2日目を迎え、次の議題は天界宇宙全体の財政事情にメスを入れる様ですね。
天魔界総裁会談2日目 天界時間10:00 高天原 日之神城内
千歳:さて、次は天界宇宙の財政事情についてですが、先日皆さんに資料を送っておいたのですが、届いていますでしょうか?
リンダ:ざっと目を通したけど、この数字はなんだぁ?真っ赤っかの赤字だらけじゃにゃ〜か!
ダグラス:どれもこれも借金だらけで目も当てられないデ〜ス。
エリカ:天界宇宙経済が酷いとは聞いてはいたけど、ここまで酷いとは思わなかったわ。同じ貧困にある国々の中でもフィローネが治めるローラント王国の方が国民への負担が天界宇宙一軽いわね。
善景:王侯貴族が贅の限りを尽くし、そのしわ寄せが税金という形で下級階級に向き貧富の差が拡大する。更にそれでも不足すると国債を不正に発行してそれを懐に仕舞い込む始末。これでは家族のために懸命に働く労働者は報われない。多額の税金に苦しむ者達の事を考えると腹立たしい‼︎
メリル:せやねん、特に酷いのがマネーロンダリングの方法やねん。今は亡き
嶺蘭:中央政府財政省もグルになってたから余計にタチが悪かったぞえ。
アマテラス:私もその事実を知ったのは袋井が裁判で処刑された後でした。そこで、私を含む14天界王は魔界宇宙に習って3大メガバンクに財政大臣以上の権限を与えました。
千歳:そう、そのお陰であのゼニリオ帝国の皇族専用口座を凍結出来たのよ♪
メリル:せや!不正の証拠さえあればたとえ中央政府の閣僚であろうとも一網打尽に出来るんやで〜♪
嶺蘭:更にマネーロンダリング強制審査法が施行されたお陰でマネーロンダリングに関する怪しい案件があれば強制審査が出来る様になったのじゃ♪
千歳:怪しい案件はガンガンテコ入れしてくわよ〜ってわけ♪
アマテラス:財前さん、他に何か良い案はありますか?
司:そうね〜、今まで3大メガバンクって明らかに不当に税収を国が得てる事実があっても指を加えて見てるしかなかったんでしょ?それならこれを機に不当に税収を得ている国に対して3大メガバンクが横槍を入れれる制度を設けるのもアリじゃない?更に不当に税収を得た分を国民に返金出来る権限も与えるというのはどうかしら?
メリル:凄い!それめっちゃええやん♪
嶺蘭:その制度があれば、どれだけ多くの天族達を救える事か!
千歳:アマテラス様、是非その件のご検討を!
アマテラス:そうですね、今日の会談が終わったら早速打診しておきましょう!
善景:私からも1つ良いですか?
アマテラス:どうぞ。
善景:次に天界宇宙の天族達を苦しめているのはこの高速料金や光熱費・水道代ですが、天界宇宙は未だ石油という化石燃料や電気に頼っております。次元工学や次元エネルギー工学を適用すればそのコストは大きく軽減されます。
エリカ:そうね、空間トンネルを使えばわざわざ地中にパイプを通す必要もなく維持費も全くかからないから光熱費・水道代もタダ同然の値にまで引き下げる事が可能。次に天界宇宙経済のテコ入れをするならこれもやるべきね。
ダグラス:もしも天界宇宙中央政府がこれを受け入れるなら我々魔界宇宙側は無償で技術支援をする準備がありマ〜ス♪
リンダ:そうだがね、魔界宇宙の技術者を受け入れてくれるならいつでも派遣出来るだて。是非検討してちょ〜よ!
アマテラス:それは中央政府議会で決めます。勿論、今度は私達14天界王立ち会いの下で♪
最終日に続く・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます