第28話 国際神聖サミット(3日目)
アオイ:国際神聖サミットも3日目を迎え、次回が最終日。そんな3日目のサミットの中に1人の女性が訪ねて来たようです。
天界時間13:00 高天原 日之神城内
???:4人の魔王が国土争奪戦争で対峙する対戦国の魔王の1人が天界宇宙の神王に命を狙われている。そしてその容疑者がサミットの参加国の神王の中にいる・・・か。それにしても、サミットの会場となってる陽光の間って何処だろう?ここかな?
『西の御殿』
???:すみませ〜ん、ここにロードラング公王という神王様がいると聞いて・・・
部屋にいる大勢の神族の赤ちゃんが一斉に振り向く
???:うお!何この赤ちゃんの大群は⁉︎
『同時刻 西の御殿通路』
エリカ:まったく!ちょっと目を離した隙にいなくなるんだから。探すこっちの身にもなってよね。
ミルフィー:あいあいうきゅ♡
神門:姫様はこう仰っております『ごめちゃい♡』と。
エリカ:はぁ、怒る気失せる・・・ん?
赤ちゃんに埋れている足が見える
エリカ:な、何アレ。
ミルフィー:ばばぶぅ!
ミルフィーの掛け声と共に一斉に離れる赤ちゃん達
エリカ:さ、桜⁉︎
桜:うぅ、ヨダレまみれ。舐められるわ、胸吸われるわでもうお嫁に行けな・・・
アオイ:桜さんはエリカさんのお父さんの再婚相手の連れ子で血は繋がっていないのですが姉妹なのです。苗字が違うのはエリカさんのお父さんが亡くなる前に離婚したからなのです。
エリカ:アンタこんな所で何やってるのよ。
桜:実は・・・
事情を説明する桜
エリカ:ロードラング公王?あのオカマ公王の事?それだったらサミットの初日に逮捕されたわよ。
桜:ありゃ、遅かったか。
エリカ:それにここは子連れの神王のためにサミットの期間限定で解放されてる西の御殿。アンタが探してる陽光の間は真逆の方向よ。
桜:ま、ロードラング公王が逮捕されたんならここでの仕事は終わり。せっかくだから天照大神様のお膝元の高天原観光して帰るかな〜♪
エリカ:観光はいいけど、報告とかしなくていいの?
桜:あ〜、良いの良いの。報告したらしたでコキ使われるだけだからね。ちょっとくらい羽伸ばしてもバチは当たらないって♪
エリカ:アンタ、仕事はちゃんとするから別に何も言わないけど。
桜:義姉さんこそ、何で高天原に?
エリカ:この前も電話で話したと思うけど、ローラント王国の復興支援で居てね。成り行きで天界宇宙銀行の総裁達とサミットする事になってその会場がここなのよ。
桜:その赤ちゃんは?
エリカ:ん?この子?この子はそのローラント王国女王の娘なの。
手を挙げて挨拶するミルフィー
ミルフィー:ヨッ!
桜:はい、コンチワ〜。そんじゃ、取り敢えずサミットに顔出してくる。
陽光の間へ空間転移する桜
『陽光の間』
アマテラス:それでは次の議題に・・・おや?
陽光の間の中心に空間転移する桜、直後衛兵に取り囲まれる
桜:おっと!出る所間違えた。
両手を挙げて衛兵に訴えかける桜
桜:ちょい待ち!別に襲撃しに来たんじゃないって!この通り門番に武器を預けて丸腰だから。
アマテラス:衛兵、下がりなさい。
衛兵:ですが!
アマテラス:聞こえなかったのですか?下がりなさい。
衛兵:はっ!
警戒を解き離れる衛兵
アマテラス:衛兵の無礼、ごめんなさいね♪
桜:いえいえ、アポ無しで来た私も悪いんだしね♪
フィローネ:アマテラス様、この方は?
アマテラス:彼女は黒翼の剣の副団長、桜・乱捕さん。黒耀銀行のエリカ・カズクラフトさんの
フィローネ:あ〜、エリカに義妹がいるのは聞いてたけど貴女がそうなのね?
桜:という事は、貴女がフィローネさん?
フィローネ:そうよ♪
アマテラス:文字通り神聖なサミットにアポ無しで来たのです、それ相応の理由があって来たのでしょう?
桜:まぁね♪
神王A:貴様!さっきから聞いていれば魔族の分際で畏多くも天照大神様に対してなんたる口の利き方だ!
アマテラス:構いません。それで、用件は?
桜:ロードラング公王に話を聞こうと思ったんだけとね、義姉さんから聞いたらサミット初日に逮捕されたそうだね。
アマテラス:ええ。
桜:実は・・・
事情を説明する桜
アマテラス:なんという事でしょう!
フィローネ:そんな事をしようとしていたなんて!
アマテラス:その件もサトウ警部に取調べで追及する様に伝えておきましょう。
桜:これはあくまで私の想像だけどね、多分実行犯は別の誰かがプロに依頼してると思うからその魔王暗殺計画はまだ生きてると思うよ。
アマテラス:そのために黒翼の剣は動いているのでしょう?
桜:まあね、既に目星はついてるからこの後そっちに向かうよ。
アマテラス:お願いしますね♪
桜:邪魔して悪かったね、それじゃ私はこれで♪
陽光の間を出る桜
アマテラス:さて、次々とこの天界宇宙の闇が明らかになっているわけですが。あなた達の近隣諸国でこういった噂など聞いてはいませんか?
誰もが沈黙する中シャーロットが手を挙げる
アマテラス:シャーロットさん、何かあるのですね?
シャーロット:はい。私が入手した情報によれば、あちらの3柱はとある国の神王から圧力を受けてると聞いてますが?
神王A:うっ!
神王B:な、何の事だ!
神王C:ま、全く身に覚えがないのぉ。
シャーロット:お生憎様、こちらはとっくに調はついているのですよ。あなた方が言いたくなければ私が言いましょうか?
アマテラス:構いません、私が許可します。その国の神王の名を述べなさい。
シャーロット:その神王の名は建設事業超大国ビルドルフ合衆国の神王、カルロス・ビルドルフ大統領です。
神王A:うぐっ!
神王B:あ、あの女。余計な事を!
神王C:ど、どうするんじゃあ!バレてしもうたぞ!
アマテラス:あなた方も神王なら何故自身の口から言わないのです?その反応、シャーロットさんの言う事を認めるという解釈で良いですね?
神王A:あ、アマテラス様それは・・・
神王B:なんと申しましょうか。
神王C:あわわわ!
アマテラス:い・い・で・す・ね?
3柱:は、はい。
アマテラス:つまりあなた方は圧力を受けていたとはいえ、その者の悪行を見て見ぬふりをしていたわけですね?
3柱:うぅ。
アマテラス:直接関与していないとはいえ、黙っていたのは同罪です!あなた方はサミット参加権剥奪並びにサミット終了までの間、身柄を拘束。サミット終了後に神王の資格を剥奪した後然るべき処分を言い渡します。
3柱:そ、そんなぁ!
3柱の神王を結界で拘束するアマテラス
アマテラス:衛兵!
衛兵:はっ!
アマテラス:この者達を牢へ連行しなさい!
衛兵:はっ!
神王A:あ、アマテラス様!
神王B:ど、どうかご慈悲を!
神王C:何卒、何卒!
アマテラス:お黙りなさい!この期に及んで見苦しい!あなた達も神の端くれなら潔くなさい!
牢へ連行される3柱
アマテラス:さあ、次の議題へ移りましょう。
最終日へ続く・・・
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