第27話 国際神聖サミット(2日目)
アオイ:ロードラング公王の逮捕で騒然となったサミットは2日目を迎えました。そこでフィローネさんはあるものを神王達に出すのですが、それは一体何なのでしょうか?
サミット2日目 天界時間12:00 日之神城内
巫女:それではここで昼食とさせていただきます。今回はある国からの差し入れとなっております。
神王A:ほお、これは楽しみだ♪
神王B:どの様なものを出すかでその国の品格が出ますなぁ♪
巫女:それでは皆様の御前にお料理をお運び致します。
神王達の前に料理が運ばれる
シャーロット:これは鮮やか!目で楽しめますね♪味の方もさぞかし美味しいのでしょうね♪
エルザ:この料理の匂いもさる事ながら、それを引き立てるこの緑茶の香りもまた妾の食欲をそそるのぉ♪
リリィ:うむ、これ程美しい膳は初めてだ♪
凪:神王達に好評の様だなフィローネ♪
フィローネ:うん、皆んなに気に入ってもらえて嬉しいよ♪
エルザ:なんと!これはフィローネの差し入れかえ?
リリィ:うむ、良いセンスしているな♪
シャーロット:・・・これ、魔界宇宙の食材で作った魔界宇宙の料理ね。
神王達が騒つく
神王A:何!魔界宇宙だと⁉︎
神王B:穢らわしい!こんなもの食えるか!
神王C:見るのも嫌じゃ!サッサと下げよ!
フィローネ:・・・
アオイ:険悪ムードの中誰よりも先に箸をつけたのは意外な方達でした。
料理を食べるアマテラス
神王A:な⁉︎
続いて食べる3
リリィ:ほお、見た目の鮮やかさだけでなくなんと上品な味か♪
エルザ:うむ、この茶も深みのある味わい。料理との相性がとても良いのぉ♪
シャーロット:皆さんご存知ですか?このお茶の茶葉は魔界宇宙のバイセン共和国という国が14天界王様方に献上され14天界王様方から絶賛されている一級品ですよ♪
神王B:なんだと⁉︎
シャーロット:このお料理は
凪:貴殿等が穢らわしいとか、見るのも嫌だと言ったこのお茶や料理の数々はアマテラス様専属料理人が出したもの。それは14天界王批判と受け取るがよろしいか?
神王B:そ、それは!
神王C:いやいやいや、アマテラス様を批判だなんてそんな事あってはならぬ事!アマテラス様専属料理人という事を伏せるとは
立ち上がるフィローネ
フィローネ:この様にロクに口にもせず、アマテラス様専属料理人と知るや掌を返した様な反応。人間の皆さんに人類皆平等と謳っている神々の言葉とは聞いて呆れます!人種差別を憂いておきながら魔界宇宙に対するその反応と態度、貴方達がそれを語る資格があるのですか!
批判した神々が一斉に沈黙する
エルザ:フィローネの言う通りだぇ。妾も魔界宇宙には行った事があるから分かる。皆親切で気持ちの良い者ばかりじゃ。
シャーロット:百聞は一見にしかず、人間は面白い事を言うものです。知識の上だけなら幾らでも言える。貴方達自身はその身で赴きその目で確かめもせず、歪んだ噂と知識だけで批判する姿勢が同じ天族として恥ずかしい。
神王A:言わせておけば言いたい放題言いおって!
神王B:ブックフォード殿はともかく、ドイル殿は行った事があるのか?え?
シャーロット:そ、それは!
神王C:ほ〜れ、其方も無いではないか♪
リリィ:行けば良いのであろう?
シャーロット:え?
リリィ:私も行った事がない。故にシャーロットとサミットが終わってから直ぐにでも行こうではないか、共に行かぬか?シャーロット♪
シャーロット:はい!お誘いいただけるなら♪
リリィ:さて、其方等は如何かな?聞けば14天界王様も全員お忍びで行かれたそうだぞ。
アマテラス:リリィさんの仰る通りです。私とゼウス殿を始め14天界王全員お忍びで行きましたよ♪
凪:やれやれ、これだから貴公等の様な者を頭の堅い時代遅れの老害と若い神王達から陰口を言われるのだ。
神王A:うぬぬ〜!
神王B:貴様!
神王C:言わせておけば!
アマテラス:言いたい放題言われるのが嫌なら一度お忍びで行きなさい。それが嫌なら金輪際、魔界宇宙への差別的な言動を禁じますよ。
神王達:お、恐れ入りましてございます!
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