第26話ロードラング公王 緊急逮捕!
アオイ:国際神聖サミットの場に現れた方は一体誰なのでしょうか?そして、逮捕状が出た神王様とは一体誰なのでしょうか?
サミット開催より1時間後 天界時間9:00 日之神城内
ガリウス:誰よアンタ!天照大神様の御前で無礼じゃないのよ!
アマテラス:構いませんよ、特権課のゲン・サトウ警部。
神王達が騒つく
ガリウス:と、特別権力強制取締課ですって⁉︎そ、その警部がこの神聖なサミットの場に何の用なのよ‼︎
ゲン:言った筈ですにゃ、神王様方の中にある事件で逮捕状が出てる容疑者がいると。
ガリウス:だったらサッサと逮捕して出てきなさいよ!
ゲン:本当に良いんですにゃ?
ガリウス:良いに決まってるじゃないの!サッサとしなさい!
ガリウスに手錠をかけるゲン
ガリウス:へ?
ゲン:アンタには歴代に渡る架空の高速道路建設事業による公的資金不正受給、自動車産業の大企業から多額の賄賂を受け取った収賄罪、更に国民からの税金を着服した上に人身売買その他1000件に渡る容疑がかかっているにゃ。
ガリウス:な⁉︎しょ、証拠はあるの!
ゲン:証拠?証拠ならアンタん所の宰相からアンタを含む代々の公王のあまりにも酷い遊興三昧やパワハラ等に耐えかねると内部告発があったにゃ。後生大事に保管していた隠し金庫から諸々持ち出してにゃ。それでもまだ証拠を見せろと言うつもりかにゃ?
ガリウス:そ、そんな!デタラメよ!これは何かの間違いよ!
ゲン:黙れ!アンタも一国の神王なら潔く覚悟決めろにゃ!
ガリウス:うぅ。
ゲン:身の潔白を証明したいんなら法廷で白黒つけるんだにゃ。
ガリウスを連行しようとするゲンそれをシャーロットが呼び止める
シャーロット:警部さん、我が国の探偵総出で独自に調査をした結果、ロードラング公王は天界宇宙全ての高速料金を上乗せし、その差額分を自身の懐に着服していたそうです。この情報はご存知でしたか?
ガリウス:(あの女、余計な事を!)
ゲン:いえ、それは知らなかったですにゃ、ご協力感謝致しますにゃ♪それでは失礼しますにゃ。
転移装置で連行するゲン
フィローネ:皆さんご覧になりましたね?これが天界、魔界、冥界、人界4つの宇宙の模範とならなければならない天界宇宙の現状です。上流階級が私利私欲のままに権勢を振るい自分より下の者を同じ世界の者とは思わない悲しい現状です。
騒ついた神王達が一斉に沈黙する
アマテラス:私もフィローネさんの言う通り模範となるべき神王の恥ずべき姿です。では次の議題に入ります。
『日之神城門前』
???:お待ちください警部。
ゲン:アンタは、八咫烏文庫グループのココナ・リーズレット・・・いや、魔界宇宙中央政府直属、正確には中央政府トップの環・ヘイルフォックス首相直属のエージェントか。そのアンタが何か用かにゃ?
USBメモリーを渡すココナ
ココナ:これはガグラ軍務大臣閣下に渡したローラント王国周辺の情勢をまとめたものの写しです。警部のお役に立てるかと。
ゲン:有り難く受け取っておくが、良いのかにゃ?
ココナ:天界の現状の改善は環様も望んでおりますので。
ゲン:なら受け取っておこう。
空港へ向かうゲン
ココナ:(さて、後はあのお方に会って例の物を受け取らないと)
アオイ:ロードラング公王の突然の逮捕に騒然としたものの、この日夜遅くまで続いたそうです。
2日目に続く・・・
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