第22話 高天原
アオイ:今年の国際神聖サミットの開催地である天界宇宙東部の中枢高天原。天界宇宙東部の国々のトップである天照大神様は今年の議長国としてどのような事を話すのでしょうか?そして、天魔界総裁会談の会場でもあるこの国でどの様な事が話合われるのでしょうか?
天界時間11:00 高天原 首都次元国際空港
『国際線ターミナル到着ロビー』
フィローネ:ごめんね、私達まで乗せてもらって。
エリカ:良いわよ、どうせ行き先一緒なんだから気にしないで♪
ボソッと喋る奇子
奇子:最新鋭次元ジャンボジェットが自家用機とは流石は大銀行の大金持ち♪
エリカ:何でアンタまで来んのよ。
凪:ん?ミルフィーユはどうした?
フィローネ:ミルフィー?あの子なら知り合いが来てるから会ってくるって。
エリカ:知り合いって、生まれて間もない赤ちゃんが何でそんな交友関係が広いのよ。
『同時刻 高天原国内某所 バークリスタル』
マスター:いらっしゃい。
アオイ:読者の方が分かり辛いと思いますから神門さんの体内に内蔵されている翻訳システムを元にミルフィーちゃんの言葉を翻訳しますね。音声さ〜ん、お願いしま〜す♪
ミルフィー:マスター、いつもの。
マスター:今日は試作があるのですが試飲してくれますか?
ミルフィー:良いよ♪
一杯のミルクを出すマスター
ミルフィー:じゃ、早速♪
ゆっくりあ味わいながら飲むミルフィー
ミルフィー:んく・・・んく・・・ぷはぁ!美味しい♡
マスター:天界に生息する魔界のカールトンに匹敵する超高級乳獣ミルメールのミルクを使用し、ヘブンドハニーの蜂蜜をブレンドした一杯です♪
ミルフィー:良いねぇ♪
マスター:それはそうと、ヘアピンの調子は如何ですか?
ミルフィー:ちゃんと動いてるよ。目立った不具合はない。流石はマスターだよ♪さて・・・
隣の席に座る老人に話しかける
ミルフィー:シーラント諸島連合国ではお手柄だったそうですね釣翁。
釣翁:アマテラ様が仰っていた赤子とはお前さんだな?
アオイ:この方は天界宇宙で凄腕の情報屋の
釣翁:で?何が知りたいんじゃ?
ミルフィー:母さんの国の周辺諸国で次にちょっかい出しそうな国はある?
釣翁:そうさのぉ〜・・・天界宇宙のエネルギー産業を牛耳っておったゼニリオ帝国と天雷電力グループを法廷で倒したんじゃ。次に明日は我が身と先手を打ちそうなのは天界の自動車産業を牛耳るエンゼリウス社とその背後におるロードラング公国じゃな。確か今年の国際神聖サミットの参加国だった筈じゃぞ。
ミルフィー:だとしたら母さんに接触してくるかも。
???:その辺は抜かりないわ♪
釣翁:こりゃ〜、驚いた!まさかアマテラス様が本当に来るとは。
アマテラス:貴女のお母さんは悪党にとっては煙たい存在だからね。よく効く御守りを渡してあるからこの国に滞在中は迂闊に手を出すような愚かな神はいない筈よ♪
ミルフィー:ありがとうございます♪
アマテラス:ホント、母親想いの良い赤ちゃんね♪
釣翁:ここまでするんじゃ、赤ちゃんの枠を超え過ぎとるわい。
その頃フィローネは・・・
フィローネ:これは?
巫女:アマテラス様よりフィローネ様にお渡しする様にと預かっております。そしてこうも仰っておられました。この国にいる間は肌身離さず身に付けておくようにと。
渡された腕輪をはめるフィローネ
フィローネ:こんな感じでですか?
巫女:はい。では私はアマテラス様をお迎えに参りますのでこれにて失礼致します。
フィローネ:らありがとうございます。
その場を去る巫女
フィローネ:さ、ホテルに行こう。
エリカ:そうね。
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