録音テープは何でも知っている。(元ネタ:葛飾区西新小岩「社長一家」無理心中事件より)

時は、冬の気配が迫る晩秋の11月の半ばに差し掛かった日の朝。

数日前から、電話をかけても出ないことを不審に思った親族が、

公団住宅の賃貸マンションを訪ねる。

するとそこで、この家の母親(49)と娘(23)の二人の他殺死体が発見された。

母親の遺体は、四畳半の部屋に敷かれた布団の上で、

顔にはバスタオルが、身体には夏用の薄い布団がかけられていた。

首にはロープなどで絞められたような跡がくっきりと残っており、

寝ているところを絞殺したものとみられた。

そして何よりも死体の後ろ髪が短く切られショートヘアにされていた。

そして娘の方もベッドの上で死体となっていた。無論、彼女の方も

髪を短く切られ母親と同じく髪型をショートにされている。

そして何より、この家の主である松野久雄(50)の姿が何処にも無いのだ。

そこで親族は警察を呼んだ。その後警察の捜査によるとこの家の主の

松野は自分の妻・良子(よしこ)と娘・恵(めぐみ)の二人を殺害し、

現場である自宅から逃走をしたものと見て、行方を追う事にした。


その間に調べた所によると、松野久雄は身長は163cm、

銀縁の眼鏡に色白のソフトな容貌で、

やり手のビジネスマンというよりは、

真面目な音楽教師に近い風貌だったという。

久雄の知人らの評判によると

「とにかく明朗で快活で話術は抜群でした。強引で図々しいところもあって、

ミュージック時代、有名な演奏家が来日すると楽屋まで入り込んでいました。

カラヤンやバーンスタインと一緒に収まった写真もあります。サイン色紙は、

それこそ山ほど持っていました。しかし、仕事でこれといった実績は

上げていない。調子が良くて、大風呂敷を広げるけれども、結果に結びつかない。地味な仕事には向かないタイプです」

「自宅の一室をオーディオルームにして、壁一面にCDやレコード、LDが

ズラリと並んでいた。とくにモーツァルトとワーグナーが好きで、

コンサートにも頻繁に出掛けていた。お金に余裕があれば、

全てクラシックにつぎ込んでいました」

「(元の会社では)長らく企画制作のセクションにいましたが、

クラシックばかり担当できるはずもなく、

ポップスや歌謡曲もやらなければならない。子会社に出向して、

オーディオの宣伝もやっていた。出世コースからは完全に外れていました。

おそらく50歳を目前にして、

好きなクラシックに携わって生きていきたい、

と考えて独立を決意したんだと思います」

「しかも見栄っ張りだから、事務所を都内の一等地に構えて、

ベンツを乗り回している。中身よりも、とにかく形だった。

あれでは失敗して当然でしょう。

オーストリアやドイツのオーケストラの演奏をLD化して

売り込んだりしていましたけど、利益はほとんど出なかったはずです。

しかし、旅費やスタジオ使用料、事務所の維持費など、カネはどんどん出ていく。借金は、マンションを売って返そうにも賃貸だし、

まさに八方ふさがりの状況だったと思います。かといって、

奥さんにすべてを打ち明けて、一からやり直すことは、

彼のプライドが許さなかったのでしょう」


知人による被害者の妻の評判だと

「彼女は派手なことが嫌いで、金銭欲の希薄な、良妻賢母タイプの女性です。

音楽教師になっていたら、素晴らしい人生だったと思います。

野心家で夢想家の彼の経営のパートナーになれるような女性ではありません」


知人による被害者の娘の評判だと

「努力家で派手なことが嫌い。お小遣いをユニセフに寄付するような

心優しい娘だった。良子さんとは姉妹のように仲の良い母子で、

時間が許す限り、いつも一緒に過ごしていました」

また望は、父親の事業がうまくいっていないのを薄々勘づいていたのか、

「お父さんの仕事がダメになったら、私が養ってあげる」と語っていたという。


久雄は長野県松本市に生まれた。父親は高校の国語教師、兄二人も中学の教師。(姉もいたが職業は不明。この姉は事件発生当時は都内に在住していた)

地元の松本の高校を卒業、同年4月に上智大学に入学するが、

翌年に改めて故郷・松本の国立信州大学教育学部音楽教育課程に

入学し直した。


学生時代から熱狂的なクラシックファンで、アルバイトで資金を稼いでは、東京で開催される内外の演奏家のコンサートに毎月のように通い詰めていた。


のちに結婚し殺害することになる妻の良子も、

信大教育学部音楽教育課程の学生だった。(良子の両親はともに小学校の教師)


二人は在学中から交際し、卒業後の結婚を約束していた。

久雄は信州大学を卒業し、大阪の音楽興行会社に就職、

奈良市の公団住宅に移り住んだ。


一方の良子については、音楽教育課程の学生のほぼ全員が

音楽教師の道を選択する中、良子もまた、

周囲から教師になることを強く勧められたものの、

「教師になれば久雄さんと一緒に生活できなくなる」として

これを断念、

松本市でピアノ講師をしていた。


ほどなくして二人は結婚、良子も奈良市の公団住宅に移り住んだ。


当時の久雄の月給は3万円程度、

良子は奈良でもピアノ講師として働き、家計を助けた。


久雄はやがて一部上場大手音楽会社に転職し、

大阪営業所へ配属となった。

後に東京の本社勤務となり、

夫婦は埼玉県春日部市の公営住宅に転居した。

その年の11月に入ってすぐに一人娘の恵を授かる。

娘の恵が小学6年生の時、一家は東京都葛飾区西新小岩にある、

平井大橋のたもとに建つ14階建ての

公団賃貸マンションに転居した。(最上階の3LDK)


やがて久雄は一部上場企業の関連会社である

大手音楽会社を退職し、自分で会社を起こした。

自分の趣味であり、大好きだったクラシック音楽を

扱うソフト製作会社で、事務所も構え、

自家用車もベンツを乗りまわす毎日だった。

しかし見かけとは裏腹に、会社の経営は困難を極めていた。

元々市場がそれほど大きいとはいえないクラシックの世界で

需要がそうあるわけではなく、借金に借金を重ねてしまい、

その額は2800万円にもなっていた。そして三年で事業は破綻した。

妻と娘を殺害したのは11月10日の朝。

この日は、金融機関への支払いの第一回目の日となっていた。

この日に700万円払わなくてはならない。

この日は金融会社からの借金の第一回目の

返済期日だった(借金総額2800万円。

保証人は良子と親族、知人の計5人)。

当該期日の返済額は700万円、しかし良子には、

返済の期日も、返済が困難であることも何一つ知らせていなかった。

(前日の11月9日、借金の保証人になっている久雄の親族から

自宅に電話があり、そこで初めて、良子は

第一回目の返済期日が明日に迫っていることを知った)


妻子の殺害後、久雄は遺体から遺髪を切り取った。

家中の金をかき集め、わずかに残っていた預金も解約し、

レンタル契約していた白のベンツで旅に出た。

金の準備に万策尽き、久雄は一家無理心中を選んだ。


それから数日ほどして、事件は意外な事になっていた。

それというのも行方を追っていた松野が

長野県内の首を吊って自殺している姿で発見されたという報告だ。

そして何より、捜査陣を驚かせたのは一本の

カセットテープ(片面につき録音時間は45分で両面で90分の

テープは伸びにくく、ヘッドに癒着しづらい品質のマスターグレード仕様)が

死体現場の近くに置いてあった。警察はそのテープに録音されている

内容を知れば、この事件の顛末の手がかりになるのではと

科学捜査研究所に内容の解析を頼む事にした。


やがて科学捜査研究所から解析された上で

ダビングされたテープが届けられた。そしてそれをプレイヤーに入れて

再生スイッチを入れた。それによるとその内容はこうだ。

「はい、松野久雄が喋っています。こんなことをする気はなかったんですけれども、いくら手紙を書いてもしょうがありませんし、

自分の気持ちを正直に言うにはこれが一番いいかな、と思って、

思いついたように喋っています。」


といった口調で始まり、この中で資金に困っていたことにも触れている。

「資金のこと、もう本当に信じられないくらい一生懸命やったんですけれども、

結局最終的には11月10日に間に合わない、と。

翌11日からは、もう矢のような催促が来るわけですし、捕まってしまえば逃げられなくなりますから、どうしても今日の10日のうちに

決めてしまわなければならない、と。」

決めてしまわなければならない、とはすなわち、

二人を殺して自らも死ぬ、ということを意味していた。


殺害した時のことについては、

「10日の早朝に良子を、それから恵に対しては『母さん、病気でちょっと寝てるから、ちょっとそっとしておいてくれ』というような形にして恵と一回対峙(たいじ)してですね、それで朝食も食べ終わり、彼女の後ろから、カミさんと同じロープで絞殺した、というわけです。」


この日の朝、近所の人が女性の「助けてーっ」という声を聞いている。

まだ寝ている良子さんを布団で殺害し、娘である恵さんは台所で殺し、

遺体はベッドまで運んだ。そして二人の後ろ髪を切り取り

ショートヘアにしてしまった。

久雄はすぐに後追い自殺はせずに、この後旅に出る。

殺した二人のことを思うと、生前みんなで旅行に行った時に

「あそこにも行きたいね、ここにも行ってみたいね。」といった会話を思い出し、死ぬのはいつでも出来るから、彼女らが生前、

行ってみたいと言ってたところを

時間の許す限りまわってみようと思った、という発言を

テープの中でしている。


二人の遺髪を持ち、自身の車である白のベンツに乗って出発する。

最初に訪れたのは神田駿河台かんだするがだいにある「山の上ホテル」である。

ここは御茶ノ水駅前にある久雄の会社から

わずか300mくらいの距離である。

肉マンのおいしい、このホテルに泊まってみたい、と彼女らが

以前言っていたことがあったからだ。


ここで一泊して、翌日は車で名古屋へ向かう。

名古屋から飛行機で海外へ行くつもりだったのだが、途中で心変わりして、

「日本にもまだ見てないところがいっぱいあるし、

日本の良さもまだそんなに知っていないんだし・・」と、

テープにも予定変更のメッセージが残っている。

名古屋で一泊し、次は伊豆半島の下田へ。

下田プリンスホテルで一泊し、箱根では箱根プリンス、

その後は富士山を巡る。


「富士山を近くで見たいと、太平洋の側から

見せてあげたいなあ、と私としては

思ったからですね。」


旅に出て4日目の11月14日。

この日に東京で良子と恵の死体が発見される。

当日に久雄は富士ビューホテルに宿泊している。


「朝はもう、ほーんとに信じられないくらい美しい

富士山を見ることが出来ました。」

「富士山に関しては、一番いい姿を

見せてあげられたんじゃないかな、と思います。」


随所に、まるで家族三人で旅行をしているかのような発言がある。

また、その逆に、自らの死を意識した発言もある。


「私としてはですね、死に場所をいつも求めていたわけですね。10日、殺害に使いました物を、テレビ用のアンテナコードですね、常にいつも持ちまして死ぬ用意をしておりました。それ一本では足りないと思いまして、白の、倍くらいの長さのコードも常に持参しておりました。」


また、この時点では既にカーラジオやホテルにある新聞を介して

事件は発覚しているのを知った訳だから、

警察の動きに関しても注意を払っている。

「パトカーに停止されたら、華々しく事故死でも

してやろうかと思いましてですね。

私、助手席にいつも、えー、ガソリンは買えないものですから、

メチルアルコール三本とですね、後ろの席にはベンジンを三本の、

ペットボトルというんですか、置いておきました。

パトカーから停められても、いざとなればライターを擦(す)ればいい、と。」


「死に対する恐怖はありませんでしたけれども、逆に言うと、

死に対してあこがれのような気持ちで

走っていたのは確かです。」


15日。奈良に到着する。宿泊先は皇室も使用している程の

一流ホテルであり、ここは娘の恵が

「一度泊まってみたい」と言っていたホテルでもある。

「私は、もうそこで最後にしようということを心に誓っておりましたものですから。」と、ここで旅も終了し、

このホテルで死ぬ決心をしている。


夜、ホテルで最後の儀式を行う。

「私は良子と恵の分の食事も取りまして、二人の遺髪を飾り、

花を飾り陰膳かげぜんと一緒に最後の食事をしました。

まだまだ名残惜しい気持ちでいっぱいでしたけれども・・。」


そしてついに深夜2時ごろ、久雄は自殺を決行するが、

途中でロープが切れて失敗に終わる。

鴨居かもいに、良子と恵に使ったブルーのコードをかけてですね、

自分の・・もちろん自分の首にまわして・・(略)私は本当に、

全く自然に足の下にあった椅子を蹴ったんですけれども、

今、こうしてまだ生きているということ・・。


これをどう説明したらいいのか分かりませんけれども、とにかく私は、あのー、その後、突然ですね、時間が長いのか、時間が短いのか、一瞬なのか、一時間、三時間以上経ったのか、全く覚えていませんけれども・・。」


「首吊りの途中でヒモが切れて、そしてテレビコードが切れて下に落ちてしまったんですね。真下に落ちたといっても、その周りはですね、とりあえず、あのー、自殺者特有の便ですとか、尿ですとか、それが全部外に出ているわけですから、とくかく、もう豚小屋みたいなもんですね。その上でもって、つるつるすべるわけですから、あっちこっちにぶつかって当然なんですけれども、まあ、その中で三、四時間、

自分を取り戻すのに精一杯でしたけれども。」


「ただ、チェックアウトの時間が11時だってことだけは

薄々感じてましたので、時計を見たら10時40分くらいだと

思いますから、もちろん、それまで、

かなり以上片付けてありましたけれども、

まあ、手短に身支度をしまして、逃げるように出てきたわけです。」


首を吊る前にかなり酒を飲み、実行したのだが、

結果は失敗し、首や手、ヒザや顔に激痛をってホテルを出た。

この後、5時間ほど車の中で横たわり、回復を待つ。


「うん、これは一回目は死なしてくれないんだなあ、と。

当然私も良子と恵の二人を絞殺しているわけですから、

一回の自殺で許してもらえないことは当たり前ですから、

もう一度チャレンジしよう、と。」


久雄は、再び死に場所を求めて旅立つ。頭に浮かんだのは、

自分の故郷である松本だった。ベンツに乗り込み、

夜通し走って故郷を目指す。長野県に入ったのは17日の早朝だった。

長野県塩尻市の山間部にあるホテルに宿をとった。


だがこの日は自殺には至っていない。

「その日は、絶対に、今度は失敗したくないなあ、という思いが

やっぱり強く出てしまいまして、白いコードだけではどうしても

不安にならざるを得ませんでしたので、

17日、つまり昨夜は決行を諦めました。


丈夫なロープと、それから部屋を汚さないためのシートと、

いろいろ買ってきて一日遅いけれども、万全の形で決行しようと、

今日18日の深夜に至っているわけであります。」

この後は、先に殺害した妻と娘に対して謝罪の言葉が続く。

そしていったん録音を止め、自殺の準備が整ってから

再び録音が始まっている。

これ以降は小型のマイクを胸元に装着して録音したらしい。


再開された録音は、なぜかここからずいぶんとノイズが入っている。バックの方で「ゴー・・」という音が延々と続く。


「全ての準備が整いましたので、私はこれから一人で、良子と恵の後を追いたいと思います。うーん、正直言ってちょっと怖いですね。一回目の時にスムーズにいってくれれば今ごろは終わっていたと思いますけれども、でも二人をこの手で殺したんですから、二回やるくらいの死ぬ苦しみをしないことには許してもらえないでしょう。」


深呼吸のようなものをしたり、

息使いが荒くなったりしながらも録音は続く。

「気分を落ち着けるためにビールを一杯飲みます。

情けないですね・・はぁぁ・・ふぅ・・」


「良子と恵が『いつまでウジウジしてんよ、早くおいでよ。』なんて

言ってるような感じがします。そのすぐかたわらまで迎えに

来ているような感じです。本当に死んでも悔いがないし、何もないし。一番大事な二人が先にいっているんですから、

思い残すことは何もないはずなのに、気が小っちゃいんでしょうね、

うん・・ふぅぅぅ・・今度こそ、死にたい。」


「今日は強いロープを二重にして、

ぶら下がっても大丈夫なはり

つけておりますから。もっと早いうち、死ねますから。

排尿の中、動き回るということはないと思います。


今日はホテルに迷惑がかからないように普通の支度をしてますから排尿の屎尿(しにょう)は全部靴下ズボンの中に入るはず。あっ、そうか、靴下をもう一枚重ねておこう。その方が迷惑がかからない。

一枚だと染み出してしまう。

二枚履いとけば・・はあー・・ふうー・・。」

「あ。私のぶら下がる位置の下にブルーシートを敷いておけば

床を汚す事無くホテルの従業員に迷惑かけなくていいよね?」


なかなか決断がつかず、荒い息使いが聞こえる。

恐怖に耐えながら時間が過ぎていく。


「最後に間違えないようにしないと・・ふー・・一切が完了します。

鏡台の上に乗って・・今・・落ちます・・ふーっ・・ふーっ・・。」


「・・ここで死にます。思いっきり・・ふーっ・・死ねましたか

・・ふーっ・・ふーっ・・ふーっ・・。」


「はい、・・ふーっ・・良子、恵、今から待っててくれっ。」

「絶対死なせてくれよ、頼むなっ!」


この直後、「うぐっ!」という絶叫を押し殺した声が聞こえ、

これ以降の録音はない。

後はゴーッという雑音がしばらく続いてテープは終わる。


翌日19日、ホテルの従業員によって久雄の遺体は発見された。

久雄は生前、「松野家の墓」として親族と共に墓を購入していたが、

その墓に入ったのは結局久雄ただ一人だけである。

親族が別に墓を建て、妻と娘の遺骨は、そちらの方へ葬られた。

親族たちは、久雄と良子、恵を一緒に埋葬することを、

完全に拒否したのである。


この事件を捜査陣と共に、調べ続けた

大手の週刊誌記者の柏木晴樹は、夜の酒場で

ウイスキーの水割りをチビチビと喉に流し入れながら

この事件を起してしまうまであの松野久雄という男は一体、

何を追い求めたのだろうなどとその若い頭でその胸中を思った。


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