フェミニズムによる不都合な者の一家根絶やし(元ネタ:坂本堤弁護士一家殺害事件より)

ここはとある街の弁護士事務所。

そこに所属していた岩本鼓いわもとつづみ弁護士は、

知人でジャーナリストの江河祥子えがわよしこからの紹介で、

脱退会員であったメンバーの母親から娘のフェミニズム団体からの

脱退に関して相談を受けたのがきっかけになり、

相談を受けたその月の内に、現実社会からすべての男性を淘汰し

独善的な驕りに満ちた半ば歪な女系社会の創設を目指そうとする

フェミニスト団体「国際グローバルフェミニズム機構」の

過激思想を批判・追及し後に「国際グローバルフェミニズム機構被害者の会」

なる団体を設立した。その年の9月には週刊誌『サタデー毎朝』他によって

「フェミニスト団体の虚構と狂気」「フェミニズムの名の下に」

「フェミニストはカルト教団も同然」「闇と業は深いフェミニストたち」

などという特集が開かれ、岩本弁護士もこれに参加し取材を受ける。

これを知った国際グローバルフェミニズム機構は

自分らに対し、もっとも主体的に

批判的に終始している『サタデー毎朝』の出版を止めるために

出版元である毎朝新聞社本社への爆破計画や、

代表取締役や編集部長など大物幹部抹殺の計画もあがった。

2トントラックに爆薬と起爆装置を持ち込んで、

輪転機がある(と思ってた)パレスサイドビルディングの地下階に

進入しそこから各自、輪転機と制御機器やコンピューターに

爆薬と起爆装置をセットして爆破すればサタデー毎朝の出版を停止

出来ると思った。だがトラックが地下階に入ろうにも

高さ制限上、不可能な事や出入り口に居る係員、警備をしている守衛の

事を考えると現実的では無いとされた。何よりサタデー毎朝がそもそも

そのパレスサイドビルディングの地下階に輪転機があるのかという

疑問があったために実行出来るかどうか不安があった。第2プランとしていた

大物幹部の抹殺にしても関係者それぞれの時間的スケジュールの

情報の入手が難しく実行が困難であった。


そして同年の10月に入るとフェミニスト団体の主だった者が

岩本弁護士のインタビューを撮影したテレビ局に猛抗議して

放送中止に追い込むのに成功した。そして彼らは

それからさして間を置かずに岩本弁護士の事務所に訴訟回避と

今後一切のフェミニズム批判やフェミニストと揉めている者たちの

弁護の引き受けの禁止を約束させるための交渉を行ったものの、

当の岩本はフェミニスト団体のそもそもの考えである

女性の地位の向上と待遇の改善と社会進出を今以上に拡大させ

女性の上級層化のために現在の社会の全ての男性という存在の社会からの淘汰は

社会的道徳や倫理の面からしても、世論からの支持は得られないと

撥ね付け訴訟の意思か変えられないとしたため、交渉は決裂となった。


岩本弁護士は国際グローバルフェミニズム機構に対する、

女性たちの地位と権益拡大の為に世の男性を社会から排斥するという

要求を無効化するための民事訴訟の準備を行った。

そして被害者の会も「女性に対し心無い言動を改めぬ

一部の心無い男性を社会の第一線から身を引いて貰う事自体は

賛成出来るかもしれないが、肉親や恋人や友人を自分らから

無理矢理引き離される事には納得が行かない」と

自分たちにとって望まないグローバリズムとフェミニズムは

不承知とする要求を出した。


11月に入ると国際グローバルフェミニズム機構は

内部の会議で盟主側は多くの面々を集めてこう言った。

「最早、今の世の中は退廃の極みに達しておる。

然るべき事を成さねばならぬからお前たちも承諾するように。」

「今にでも粛清せねばならぬ者が居る。誰と思うか?」などと問うた。

「それは、日本閣の主となり姓も門摩としている林原祐二か?」

「いや、おバカこと尾場寛一のヤツだろ?アレの奇行癖は

世の女性にとっても著しい弊害をもたらしかねない。」

「メイド軍だろ?彼女らはこちらと同じ女系組織にありながら

仕えている男性家人をクーデターなり何なりで駆逐すべしという

こちらの考えを一向に理解しなかったばかりか、先年に力による

制裁に対し大いに非難してきたから。」

それらの意見に対し、彼らの方から何もしてこない限り

こちらから敢えて危険を冒す事は無いとした上でこう言った。

「岩本弁護士だ。」と突然標的を変更した。

それは何ゆえと怪訝な顔する面々に対し、

「岩本弁護士の行動は、いずれ国際グローバルフェミニズム機構の

活動に支障きたす恐れがある。」とし

「自分ら(盟主側)が誹謗中傷されるのは、まだ黙って堪えられるが

組織への妨害は、あってはならないため岩本には

自分らに対する数々の大罪を償わせるために粛清しなければならぬ」

などと考えを述べた。そして

「岩本弁護士を粛清するんだ」「(岩本とは)話しても無駄だ。粛清あるのみ」

といい岩本弁護士を毒物で抹殺する指示を申し付けた。

それから数日後に、末端の者たちの中に

岩本弁護士の住居に近い者が居たため、それから正確な住所と

地図との位置関係を得た。その犯行予定日の午前9時頃に

選抜された者らは数台のワゴン車に分乗して出発。

途中で、変装するための装備や万が一激しく抵抗された場合の武器や

最新型の無線機を立川支所で受け取り、車中で変装した。


予定では岩本弁護士を自身が通勤で利用している駅の付近で待ち伏せし

拉致して車に連れ込み車内で毒物を注射して殺害し遺体をそのまま

持ち去り折を見て発見されにくい場所で葬ろうとしたが

この日は祝日であった事を全員忘れていたため、岩本弁護士は現れなかった。

このため上からの指示を仰いだ所、岩本弁護士の自宅に向かえと命を受けた。


岩本弁護士の自宅に到着した午後10時頃、メンバーのひとり

大沢が自宅の玄関を確かめた所、鍵がかかってない事が判明した。

火野が本部に居る盟主に電話連絡した。

電話では岩本弁護士の「付随者」すなわち妻子をどうするのかが検討された。

盟主は「何?家族とな?なら入ってもいいな。」

「(家族を巻き添えにするのは)仕方なかろう。一緒にやるべきだな。」

などと一家全員殺害を命じた。

それというのも、なまじ子供だけでも残しておくと

フェミニストに対する抵抗勢力によって、自分らを打倒するための

大義名分として担ぎ上げられる恐れがあったからである。


そして翌日の未明である午前3時にフェミニストメンバー全員が揃ったのを

確認した所で岩本宅に、こっそり侵入するのに成功した後

寝ている岩本一家全員を確認した。

抵抗が激しかったため大原が手間取り誰も毒物の注射が出来ないため

窒息させて一家全員殺害に手段を切り替えた。


岩本弁護士は、丘野に馬乗りされて顎をおよそ7発ほど殴られてから

両腕を抑えられ、菊田に首を抑えられ、大沢に両足を抑えられ

火野に青酸カリを溶かした溶液を尻から注射されたが

筋肉への注射だったため効き目が無く何度かやり直したが

やがて針が折れてしまった。その後、窒息死してしまった。


岩本の妻は新井に馬乗りされ上半身を殴られるなどの暴行を受け

氷室に腹を蹴りつけられ、沢岡に腹への膝落としを受けた後

菊田、大沢らに首を絞められる。

火野に青酸カリの溶液も注射された。

「子供だけは」と命乞いしたり、菊田の足に

噛み付いたりもしたが、その後窒息死した。


岩本の長男(1歳)は火野と沢岡によって鼻と口を

押さえつけられて、窒息死した。


そして一家全員の遺体はワゴン車で本部に運ばれた。

そして盟主は遺体となった岩本に対し

「我らフェミニストに盾突いた事への見せしめだ。我らを恨んではならぬ。」

そう呟くと、一家の遺体をそれぞれ3県に分けて

運びそこで服を脱がして全裸にして埋めた。

特に岩本弁護士は歯形から身元を特定されるのを防ぐために

ハンマーやツルハシを上手く使って歯を折ったり頭蓋骨を破砕したりして

景気づけに食べたとされるベニズワイガニの殻やホタテ貝の殻や

その他魚の骨とともにゴミ同然に埋めた。

こうして岩本弁護士一家は全員、葬り去られてしまった。


岩本弁護士一家が居なくなったというのを聞いたゆうじは

「おのれ、フェミニストめ。自分らの考えに賛同せぬ者は

如何なる社会的立場でも、関係なくこうなると思えか。」

どうやらフェミニスト団体は、ゆうじに対する恫喝も兼ねた上で

この事件を起し、見せしめとする事で、世の中の男性たちに

こうなりたくなければ一日も早く文明社会から立ち去れという

意思表示をしている。ゆうじは岩本弁護士一家の

無念さに思いをはせながらフェミニストたちの

横暴と理不尽さに対する憤りを固めた。








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