触れるな著作権
映画のね、起承転結をまとめた記事をたくさん書こうと思ったのだ。
小説家志望とか漫画家志望の人とか、たくさんいるだろう。そういう人の中には、勉強のためにたくさん映画を観たいけど、まとまった時間が取れない人とか、観てもどこから何を学べば良いのかわからない人とか、たくさんいるだろう。
そういう人をターゲットにして、色んな映画の起承転結を1500字くらいでまとめた記事を量産して、閲覧数を稼ごうとしたのだ。実際、Disney/Pixerのリメンバー・ミーで1記事書いた。しかしアップの直前になってふと気になり、一応ネットで調べてみたところ、普通に著作権法に抵触していたので、やめた。
まぁ、考えたら当然である。ネット上には映画のあらすじというか詳細を1万字くらいでガッツリ語っているブログがたくさんあるので「あ、良いんだ」と思っていたが、多分あれらは相手にしてたらキリがないからという理由で放置されているだけだ。
最近SNSで誹謗中傷を受け起訴→多額の慰謝料を請求するというニュースをよく目にするが、あれは誹謗中傷がもたらす被害の深刻性が重く見られるようになったから……というより、過払い金返還請求の案件がめっきり少なくなった弁護士業界の、新しい小遣い稼ぎとしてホットになってきたかららしい。
それが本当なら、この先いつかのタイミングで、ネタバレ映画ブログが掃討される未来がくる可能性だって十分にある。警戒するに越したことはない。スターダムを駆け上がる5秒前の状態を2年も続けていれば、これくらいの危機管理はできて当然なのだ。
あー、じゃあもう、なんの話しよっかな。
とりあえず今日は、最近6本くらい観たディズニー映画の感想でも話そうか。
なんで6本も観たかって、上で言った起承転結ブログを書くためである。ただでさえ著作権抵触不可避のコンテンツで、何故よりによってディズニーを選んだかと言えば、まぁ私の頭がバグっていたからというのも理由の一つだが、最も大きいのは、話の作り方が一番きれいだろうなと思ったからだ。観ながらあらすじをノートに書き出していたのだが、起承転結の構成や時間配分に、共通してる部分が多いと感じた。
①101匹わんちゃん
1記事目にしようとしていたのはリメンバー・ミーだが、最初に観たのは101匹わんちゃんだった。保育園の頃、実家にあったVHSで観たことがあったので内容はなんとなく知っていたが、大人になってから改めて観ると、結構新鮮な部分が多かった。
まず、あらすじから話そうか。何でも2~3行くらいなら、映画の内容を詳しく語ってもいいらしい。
ダルメシアンの夫婦の間に生まれた15匹の子犬が、毛皮好きの悪女クルエラに攫われた。夫婦は街中の犬たちの協力を得てクルエラのアジトを暴き、攫われていた合計101匹の子犬を見事奪還。実子じゃない86匹もみーんな引き取って、末永く幸せに暮らしましたとさ。……という話である。スマホで見ると行を食っているかもしれないがPCで見れば3行に収まっているのでセーフである。
最も印象に残ったのは、話の本筋とはあまり関係ないのだが、物語の冒頭で主人公のポンゴが、自分と飼い主のロジャーのお嫁さん候補を探すシーンである。
アパートの窓から街を見下ろして、道行く女性を品定めするのだが、その講評はなかなかに辛口で、現代のディズニーではまずお目にかかれない代物だった。アメリカでの初公開は1961年だそうだが、60年のうちに、時代は着実に変わってきているようだ。
②リメンバー・ミー
これはすごく良かった。メキシコが舞台の話なのだが、メキシコ文化って、日本ではタコスとポリンキーとコロナビールくらいでしか触れないので、非常にエキゾチックで素敵だった。これは是非観てほしい。是非、感想を言い合いたい。
まず、これは『死者の日』を題材にした物語である。『死者の日』とは、死者の写真とお供え物の食べ物や花を祭壇に飾り、今は亡き大切な人たちに思いを馳せる、日本でいうお盆のようなイベントである。
死者の日に故人の墓から物を盗もうとしたせいで呪われてしまった主人公のミゲルが、その呪いを解くために死者の国を駆け回る……というのが、大事なところを極力削ぎ落とした本作のあらすじだ。この映画のネタバレはあまりしたくない。
「ディズニーの主人公って墓とか荒らすんだ」という感動も大きかったが、一番良かったのは、死者の魂を導く精霊、アレブリヘのデザインである。これは羽の生えた竜やライオンなど怪物の姿をしているのだが、その模様が、草間彌生をさらにポップで派手にした感じで、とても可愛らしくて美しいのだ。アレブリヘ、是非検索だけでもしてみてほしい。
言ってるうちに2000字くらいになったので、今日は一旦切り上げようか。続きは比較的すぐにアップできるだろう。
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