第120話 お姉ちゃんの優しさ

(翌日、いつの間にか眠っていた私は設定していた目覚まし時計よりも随分と早く目が覚めてしまった。しかし、それは願ってもないことだった。私はプールに入るとどうしても臭ってしまうことが心配で朝にシャワーをしようと思っていた。だから、シャワーを浴びた。そして、髪を乾かしながら着ていく服を選んでいた。


 よくよく考えると思井くんに私服姿を見せるのは初めて……ど、どんな服装が思井くんの好みなんでしょう? スカート? それとも、もっと肌を出した方が――。


 そんな時だった。部屋をノックしてお姉ちゃんが入ってきた。お姉ちゃんは私が悩んでいると分かると白いワンピースを選んでくれた。


『とても似合っているのですよ!』


 お姉ちゃんは私に優しい。だから、本当かどうか訊ねた。


『本当なのです! 大丈夫、氷華はとてもとても可愛いのです! だから、自信をもって……頑張ってきてくださいね。本当は思井くんにそんな可愛い氷華を見せるのは……嫌ですけど。仕方がありません。可愛い妹の恋なのです。しっかり、応援するのです!』


 お姉ちゃんは本当に悔しそうにしていた。でも、お姉ちゃんの言葉に嘘はなかった。だから、私は素直に言った。ありがとう、と。


『それでは、私は仕事に行ってくるのです』


 私は行ってらっしゃいと言うとお姉ちゃんは満足そうに仕事に向かっていった。


 さて、私も急いで準備しないと……!

 私は持っていくものの確認を済ませて、軽い朝食を食べた。

 そして、全てが済んだ後、私は待ち合わせの時間まではまだまだあるが待ちきれず家を飛び出した)

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