第33話 【閑話】タコさんウインナー
(……ん、なんだろう? テスト勉強してたら、水華さんからメッセージ?)
【ちょ、ちょちょ、ちょっとお尋ねしますけど、氷華とた、タコ……タコさんウインナーを食べあったとは本当なのですか!?】
(それって、今日のお昼のことだよね。高嶺さん、嬉しくて話したのかな?)
【はい。高嶺さんのタコさんウインナー、とっても美味しかったです】
「……っと」
【そうでしょうそうでしょう。氷華が作るタコさんウインナーは絶品……って、違います! 聞けば、あなたは氷華にあなたのタコさんウインナーを食べさせたそうではありませんか!】
【? そうですけど……ちゃんと、高嶺さんも美味しいって言ってましたよ?】
【あ、あな、あなたはなんて変態なんですか! 学校という公共の場で、あなたのタコさんウインナーを氷華に……。そ、そういうのは、もっと誰も見てない、二人きりの時にしてください! でないと、氷華に変な噂が立つではありませんか!】
(何を言いたいのかよく分からないけど、なんだか怒ってるようだし謝っておくか……)
【ご、ごめんなさい。次からは気をつけます】
【まったく……と、ところで、あなたのタコさんウインナーは――】
(……あれ、これっきりメッセージが届かなくなったぞ? 寝たのかな?)
「あ、きた」
【す、すいません、思井くん。また、お姉ちゃんが迷惑をかけて……後でよく言っておくので、お姉ちゃんのことは無視してください。そ、それじゃ、おやすみなさい】
(これ、打ったの高嶺さんですよね……? ということは、また、水華さんが一人で突っ走ったということですか……)
【はい、分かりました。おやすみなさい】
「あ、既読になった……」
(たった、これだけのやり取りだけど高嶺さんとだと、凄く楽しい。だから、僕はいつか必ず、高嶺さんのアカウントを手にいれる! そのためにも、今はテスト勉強だぁぁぁ!)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます