第12話 妹ラブラブ正拳突き
(し、しまった……高嶺さんのお姉さんに見つかってしまった……! しかも、こんな場面を……! ゴメン、高嶺さんのプライド守れなかったよ……ガクッ!
……にしても、あの人が本当に高嶺さんのお姉、さん……?
スーツ姿で見た目がクールそうなのは変わりないけど……なんだか、刺々しいオーラを感じる……。それに、高嶺さんの美しい黒髪に対して、短い……でもないけど、やや短めの……金髪!?
って、今はそんなこと冷静に思ってる場合じゃない! ほら、もう、高嶺さん、頭真っ白になってるっぽいし、僕がなんとかしないと!)
「……あ、あわわ、あわわわわ……こ、これは、大変失礼いたしました! い、急いで出ていきますので、ごゆっくりしていってください! ……ついに、妹が男の方と大人の階段を――」
(あれ、なんか、思ったより……変な誤解はされてるけど、安全にいけそうな……)
「――って、何、私の可愛い妹に手ぇ、出しとんじゃぁぁぁぁぁ――!」
(えええええっ!? なんか、高嶺さんのお姉さんキャラ変わってるぅぅぅ!?)
「お、お姉ちゃん……キャッ……」
(高嶺さんを抱き上げる方法で一瞬で僕から離して――)
「覚悟せい! この、不届き者がぁああ――!」
(優しく置くと、拳を突きだして――)
「喰らえ! 妹ラブラブ正拳突きぃぃぃぃぃ――!」
(なんか、必殺技みたいな名前叫んで、僕の腹にめり込ませ――)
「ギャァァァァァ――!」
(ヤバい……高嶺さんのお姉さん、怖、い……ガクッ……!)
「お、思井くーーーん!」
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