七難八苦を砕くオルタナティブ

幕間 夢寐

夢寐にも忘れられぬ程、記憶に焼き付く幻想。

誰かが、飛び出して轢かれる。

自分も、巻き込まれる。

彼女の温みを忘れ、それを嘆く。

そして世界は完結する。

でも、夢から覚めるように心のどこかはいつも冷静で。

感情が凍りつく。

消えていく。

暖かな温みも、柔肌を傷つける抱擁も、その感触も記憶も消えていく。

今まで見てきた記憶も全て、泡沫に消えていく。

消えていくその刹那に、消える時のその一瞬に、忘れたことを知覚し、その忘れたことすらも彼方へと消えていく。

あとから偽造と残骸を積み重ねて。

今度は、思い出すのも困難なほど、完膚なきまでに。

彼の記憶はまた、鎖で繋がれた。

打てば響くように、そこには言葉が反響する。

吐き気を催すほど、残酷に、大胆に。

そしてなにより独善的に。

抽出されたのは、彼に向けた声援（エール）。

誰が仕組んだのか謎のまま、彼の意識は寝惚けたまま、地獄を揺蕩う。

───嘘。

違う、嘘をついていない。嘘は嘘。これは理想。

──絶望。

悲しい。いなくなって寂しい。

──憧憬。

なんで居なくなったの…。

──孤独。

辛い。寂しい。

──月日。

残酷。何故そんなに急いでいるの？

──テーブル。

一つだけ空っぽの茶碗。

──夢。

偽り。虚実。悪夢。理想。

──将来。

追いかける背中。届かない手。

──手。

なんでこんなにも短い？なんでこんなにも小さい…？何故才能がない？

──普通の人。

わかってくれない。堕落した奴ら。

──敵。

沢山。いっぱい。ゴミみたい。

──憎悪。

変な三人の魔法使い。殺す。

──雑踏。

戻りたくない。

──現実。

嫌だ！嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ！

──自分自身。

醜い。醜い。ただ、醜い。

何をもってしてそんなことを言えるんだすべ

しっとの姿は醜いねんを灰は灰にるさってを

てとさるばれてるむて鉄と塵は塵にきせ嘲笑

いめいれ誰しどーれこと血芥殺嫉たりんして

るてこさも怒てる永と錆とがめ妬むんせやる

の沈う弾１をもも遠をに狼あたねけいない人

？黙が糾弾が辛いか！うろやかばろいろがが

あいつが死ぬらくのーるれ零らかてもらす死

つくいたぬなくつ神か英雄か？みんながっ！

そういないとだもか言語ではたたれぬ子ね！

いたくあいりちの…葉？あいたいむね死ね！

もないてひひよ苦苦はろいのうーののはこう

らなバしんきう難戦なのり上げげう嫌救うぞ

どらニうよくおまえに何がわかる！い済うう

ドーラどつよろろすにをスンターいだにちち

救えをろうううららーすーすーとれーどを血