第4話 仲間、冒険の始まり
「なんだ気にすんな、レベル1なら皆そんなもんだ」
どうやら驚いて声が漏れてしまっていたようだ。
「でもさ こんなステータスに差があると足手まといになるんじゃ?」
俺は不安になりストルフに聞く。
「だから気にすんな、俺も最初はそんなステータスだったしよ」
ストルフは笑いながら励ましてくる。
「ならいいけどよ」
「じゃ、俺達の仲間に会いに行くか!」
さらっと俺達と言ってるところがストルフらしい。
「おう!」
仲間のところに向かいながら、ステータスについて説明してもらった。
まず能力値から、能力値とは 体力 物理攻撃 物理耐久 特殊攻撃 特殊耐久 俊敏 のことである。
体力、俊敏は文字通りで、物理攻撃は主に物理的な攻撃 物理耐久は物理攻撃に対する耐久力
特殊攻撃は主に魔法的な攻撃 特殊耐久は特殊攻撃に対する耐久力。
次にスキル、スキルには属性があり、大きく分けて 攻撃スキル 補助スキル 変化スキル の三つある。
攻撃スキルはその名の通り攻撃のスキルで、物理攻撃と特殊攻撃に分かれ、それぞれ威力も違う。
ストルフのスキルのロッククローなら物理攻撃で威力は75、属性は岩になる。
補助スキルは異常状態にしたり、一定時間能力値を上下させたりするスキル。
変化スキルは条件を満たすと自動で発動するスキルなのだが、変化スキルは種類がとても多く、説明が難しいらしくよくわからなかった。
そして最後に属性、皆持っている物でいろいろな種類がある。
自分と同じ属性のスキルは威力や効果が上がるし耐性もつく、他にも同系統や下位属性にも耐性はつく。
まず同系統の説明から、同系統は文字通り似通った属性のことで、岩と鋼、水と氷など沢山ある。
次に下位属性は何かの属性の下位互換の属性のことで、火は炎の下位属性と言った感じで、逆に火は炎に耐性は無い。
そして属性には無属性と言う属性の種類もあり、この種類の属性は耐性がないが、このグループの属性に耐性を持つ属性もなく同じ属性にも耐性が無い。無属性は、力 守 速などとても多いらしい。
説明が長くなったが、能力値、スキル、属性をまとめてステータスと呼ぶ。
説明されてる間に、ストルフの仲間がいる酒場に着いた、年齢的にお酒飲めないけど大丈夫かな?
そう思いながら俺は酒場に入ると、声が聞こえた。
「ストルフゥ、遅ぇよ、てか誰だぁそいつ?」
そう言いながら厳つい男の人が近づいてきた。
「悪い、悪い、いろいろとあってな、こいつはミライ、俺達の新しい仲間だ」
「仲間ねぇ、俺はダログナ、呼び捨てでいいからな、よろしくな」
笑いながら自己紹介してくる。
「じゃっ、席に行こうぜ、リアが待ってる」
二人について行き席に向かうと、そこには綺麗な女の人が一人で座っていた。
「話は聞こえてた、私はリア、これからよろしく」
「はい、よろしくです」
「とりあえず座ろうぜ」
「遅れたお前が言うかぁ」
ストルフとダログナがそう言いながら席に座る。
「ほら、ミライも座りな」
「おう」
ストルフに言われ席に座る。
「じゃぁ、パーティに入るんだからステータスを見せてもらうぜ」
「ダログナ、あんたも見せるんだよ」
「言われなくても分かってる」
俺はステータスカードを二人に渡し、二人のステータスカードを渡してもらう。
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ダログナ(力)レベル18
体力200
物理攻撃5950
物理耐久86
特殊攻撃64
特殊耐久81
俊敏97
スキル
攻撃 ストロングボンバー(物理120)(力)
追加効果:自分の俊敏低下
変化 弱音はなしだ(力)発動条件:なし
効果:体力半分以上回復不可 物理攻撃上昇 状態異常軽減 能力値低下軽減
根性(力)発動条件:体力半分以下
効果:物理攻撃上昇
空元気(力)発動条件:状態異常 能力値下降
効果:物理攻撃上昇
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リア(風)レベル23
体力4275
物理攻撃130
物理耐久1980
特殊攻撃4596
特殊耐久2100
俊敏4190
スキル
攻撃 ウィンドカッター(特殊70)(風)
アイスウィンド(特殊35)(氷)
追加効果:相手の俊敏低下
補助 追い風(風)
効果:味方全体の俊敏上昇
風のベール(風)
効果:味方単体の俊敏、両耐久上昇
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リアさんはバランスのいい能力値をしており、ダログナは物理攻撃がとても高いが他の能力値は俺と同等、俊敏に限っては俺より低くとても偏っている。
二人ともスキルは多い、ダログナのスキルの 弱音はなしだ がすごい気になる。
「悪かぁねぇステータスだな」
「そうだな、このステータスならレベルを上げれば問題は無いだろう」
そう言いながら、ステータスカードを返してくるので、俺も二人にステータスカードを返す。
「ステータスも確認した事だし、ミライのレベルを上げに行くか!」
ストルフの提案に全員が頷いた。
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