第2話 恋の芽生え
昨日の一件から、春休みに入ったこともあり、全然舞と連絡をしていない。
宿題をやるのは面倒臭いので、久しぶりに舞とどこかに出かけるかと思い、メールを打っている最中に、妹が部屋に駆け込んできた。
「お兄ぃ、今から、柚と出かけなさい」
まぁ、舞と出かけるのは後日でいいやと思い、妹と出かけることにした。
柚は、俺より二つ歳が離れているが、動物が好きなので動物園に行くことになった。
「見て、お兄ぃ、うさぎさんだよー、可愛い」
柚は身長が低いので、うさぎも可愛いが我ながら、妹も可愛いと思った。
そして、園内を回っているうちに、見覚えのある人がいた。あれは舞だ。
「おーい、舞。一人で来たのか?」
「え、そうだけど」
凄い堂々と、ぼっち発言をしたが、触れないでおくことにした。そしたら、
「あっ!舞姉だ。久しぶりー」
「うん、久しぶり」
お腹も空いてきたので、昼ご飯を食べることにした。
「どうせだから一緒に昼ご飯食べようぜ」
「お兄ぃ、一票!」
「ん、いいよ」
柚が買いに行くと言うので、俺の財布を渡し頼むことにした。
二人っきりになったので、なんか話そうと思ったが、話題が見つからない。そしたら、
「あのさ、昨日の事まだ気にしてる?」
「まぁ、ちょっと」
「あのね、ほんとは昨日言いたかったけど・・」
「買ってきたよ〜」
舞は、なんか言いたそうだったが、柚にかき消されてしまった。
「美味しそうだね、柚ちゃん」
「うん!早く食べよ〜、お兄ぃ」
話は、変わってしまったが、舞は何も言わなさそうだし、お腹も空いていたので、
気にしなかった。昼食後は、見てないところを行き、夕方になったので帰ることにした。
その頃には、もう昼間の会話なんて忘れていた。
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