第31話 精霊契約 <契約> (ローズ視点)

滝に飛び込んだ時の冷たさが吹き飛ぶくらいの温度差を感じる。


でも暑い訳ではなくて……なんだろう……優しい……




「君が僕の契約者かな!!!!」




目をそっと開けるとものすごく至近距離で男の人が私の顔を見るように覗き込んでいた。




「ひゃあああ!!!……えっと……どちら様でしょうか……???」




「僕の名前はヒュウだ!!!!!炎の精霊王をさせてもらっている!!!!!宜しくな!!!!!」




炎の精霊王をと言われると確かに……それらしいというか……


凛々しい目に高身長。がっちりとした肩幅に、鍛え上げられた筋肉。


熱血な感じがよく伝わってくる。




「うん!!!!!澄んだ目をしていていいじゃないか!!!!!」




「私はローズ!もしかしてヒュウさんが私と契約してれるの?」




「うん!!!!!物分りがよくて、精霊王という存在にも動揺しない!!!!!僕の契約者に相応しい!!!!!」




精霊王に動揺しないのはエミリアがいたからだけど……


まぁわざわざ口に出さなくてもいっか!!!


今は精霊王さんと契約してくれるだけで幸せだわ!!!




「ヒュウさんは炎の精霊王よね?っていうことはここが契約の間なの?」




「そうだ!!!!!僕の熱い心がこの契約の間を真っ赤にもやしているんだ!!!!!心の火が燃え尽きることは1度もない!!!!!」




「すごいね!ヒュウさんはやっぱり精霊王なんだね!」




「うむ!!!!!それでは……少し目を閉じているがいい!!!!!……炎の精霊王、ヒュウの元に!!!!!炎の祝福を与る!!!!!」




何だか暖炉の前に立っているような温かさに包まれる……あれ……?眠たくなってきちゃった……




「最後に!!!!!ローズ、君は愛されている!!!!!心配など必要ない!!!!!だから君も人を愛する心を忘れない限り心の炎が消えることなどない!!!!!」




私はヒュウさんのこえが耳元で響いている中、私は睡魔に負けてしまった。

――――――――――――――――――――

後書き

やはり、ラベンダー達がおとなびすぎているということで……


年齢設定を返させていただきました。


その際に改稿しなければいけない部分や、目立つ部分を直しました。

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