第16話 精霊の森とパレード<友達>(エミリア視点)
こんなに人間と友達になりたいと思ったことなんて“2回目”ね。
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いや〜災難だわぁ。
久しぶりに街へ出たのに……。この人で言う4歳くらいの姿がダメだったみたいね。
けれど元の姿で行くとすごく目立つのよねぇ……。
私も周りの子みたいに泣いたりした方がいいかしら?私ったら名演技ね……
お祭りのパレード見たかったのにねぇ。たぶん延期ね。
あの男ぶっ殺そうかしら。
というか抜け出すにも民衆の目があるからねぇ……あー早く森に帰りたいわ。
「ごきげんよう。バイロン卿。」
下を向いてた顔を上げるとそこには凛とした強い意志でそこに仁王立ちした少女がいた。すると淑女の礼をして再び仁王立ちした。
淑女の礼したのに……仁王立ちなのね……面白いわ!
あら?わざと尻もちついたわね。にやけを我慢して泣くのが大変だわ……
おっと!急所を蹴りあげた!
まぁ!見事な蹴り!あの子かわいい!なんか目がくりくりしてる!
いやーほんとに面白いわ。
あの子と友達になりたい。いつぶりかしら……
こんな気持ち!この国が出来る前だから……何年ぶりかしら?
あの茶髪カツラはきっとあいつの子孫ね。
あっ!あの子!さっき捕まってた女の子のお姉さんだったのね。
ちょっと勇気をだして声をかけたの。
「面白い子達ね。」
あのメイドは森に入れないわ。邪魔されたくないし、これないようにしておきましょ。
今は改心しても過去が暗すぎるわ。
ふふふっ!やっと退屈しなくてすむわね♪
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