第9話 夢の中で。

目が覚めると宙に浮いていた。


………まって…ここどこよ!


「こんにちは~!」


水色の髪に琥珀色の瞳の少女が話しかけてきた。5歳くらい…?


「僕は神様!よろしく!」


「ふーん」


「あれ?驚かないの!?なんでなんで!」


「だって異世界転生してるし。大抵のことは驚かないよ。」


神様らしい女の子(?)はほっぺたをぷくぅと膨らますと溜め息を吐いた。


「まぁ僕から君への使命を伝えようと思ってね!。えっと結末から言うと世界滅亡を止めてください!」


…………は?


「それそれ!その顔が見たかったんだよ!えっとね、これは僕のちょっとした思いつきから始まったんだ。まず、この世界のことを他の世界に発信したくてゲーム?っていうものを作っている人にこの世界の情報をすべて送ったんだ。」


「ゲームよりこの世界の方が先?って事?」


「そうそう、そういうこと!で、ゲームが完成したのを見て同じ人物を再現したの。で、ヒロインが選んだルートは逆ハールート!そしたら戦争が起きて精霊が怒ってこの世界をドカーン!」


「なる…ほど?」


何故逆ハーで戦争?私のために争わないで!!的なやつですか?

まぁうちの国も隣国も強いし。五大国の1つだしね。


「それで、時を巻き戻して今の状態。これ以上は巻き戻せないから君を宿らせた。ヒロインにも宿らせたんだけど…すごい性格悪いんだよね。逆ハーだけはダメ!って言ったんだけど聞く耳を持たなんだよ。困ったもんだね。」


神様…君も大変だね。まぁ神様が起こしたことなんだけど。


「あ、そろそろ時間だ!じゃあ頑張ってね!」


「ちょっま…」


強制的に目覚めさせられた。世界滅亡は荷が重い。でも…私はサポートキャラだから縁の下の力持ちにならないといけないんだ。息を吸い込んで思いっきり吐いた。


今日も1日が始まる。

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