#2 Born to Run

 第2話視聴しました。彼女たちの音楽が一歩前に進み始めましたね。キャロルと運命的な出会いを果たしたチューズデイはキャロルの家に転がり込み共同生活を始める。朝キャロルは新しいバイト先に向かい、チューズデイはキャロルに起こされた後もうひと眠りしてようやく散らかった部屋の片づけを始める。


 キャロルの新しいバイト先はなんと礼拝堂。バイト内容は故人に花を手向け、亡くなったことに出来るだけ大きな悲しみを表現すること。何とも不思議な仕事ですが、キャロルと共に訪れた男性は体全体を使ってこれでもかというほど全く素性を知らない故人の死を悼んでいました。キャロルはというと、神父の頭の上に蝶が止まっているのを見て故人の前で大爆笑してしまい、結局またバイトをクビになってしまいました……どんまい、キャロル。


 お嬢様育ちなこともあり部屋の片付けが一向に進まないチューズデイ。結局バイトから帰ってきたキャロルが一緒に手伝い、何とか夜までに一通り片付け終わる。落ち着いた二人は、キャロルのちょっとした言葉から自分の好きなものを言い合いっこすることになる。和気あいあいと語り合う女の子2人のみに許された空間は、こちらが少し恥ずかしくなるほど輝いて見えました。


 一方その頃歌手デビューを目指すモデルのアンジェラは、現代最高のプロデューサー、タオのもとで準備を始めていた。タオは元々AIのプロデューサーとして名を馳せており、統計や人間の思考データをもとに楽曲をプロデュースするその姿はサイエンティストに近い印象があります。サイエンティストがアーティストを生む。何とも妙な話ですね。


 楽曲制作のためにタオはアンジェラのキーチェックを行うのですが、やり方が随分と酷かったですね。キーチェックの最後の方は、アンジェラが悲鳴のような声を上げていました。アンジェラが「それでも人間!?ホントはAIなんじゃないの!?」と侮辱すると、タオは「よく言われるよ」と嘲笑うかのごとく呟いていました。人を甚振いたぶるのが好きな彼女でも流石に唖然とした様子でした。


 話は戻り、二人で作った曲をちゃんとしたピアノで弾きたいと話すキャロル。そこで知り合いに頼めば弾かせてくれるかもと考え、二人はグランドピアノが置かれている火星移民メモリアルホールを目指す。半ば強引にホール内に入り込み二人は早速演奏を始める。二人の「今」が沢山詰まった曲「The Lonliest Girl」。2分にも満たない短い楽曲ですが、彼女たちの熱がこもった華麗な歌声に心を奪われずにはいられません。


 演奏を撮影していたAIプログラマー、ロディがその様子を動画サイトに投稿すると彼女たちの曲に大きな反響が起こる。動画を通して彼女たちの存在を知ったガスは、翌日ロディと共に彼女たちのもとを訪れマネージャーになる事を志願する。1本の動画で人生が180度変わるのはまさに今だからこそ起こり得る話ですよね。つい前日まで意気消沈していたガスが、持ち前の豪快さでキャロルとチューズデイをどのように導いていくのか。第3話も楽しみになります。


 2話ではOPテーマ「Kiss Me」が初オンエアされました。あまり洋楽を聴かない人間ですが、聴くとどこか懐かしさを感じる素敵な楽曲だと思います。キャロル、チューズデイを偽る事なくありのままに描いたOP映像も要必見です。


 第2話の感想はこの辺りで〆にします。ここまで読んで下さりありがとうございました。第3話の感想は来週以降書いて投稿します。

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