Fairy gone

第1話 灰かぶりの少女

 少し遅くなりましたがオリジナルアニメ「Fairy gone」第1話を視聴しました。P.A.WORKSの作品はかなり久々に見るかなと思っていましたが、去年の3月頃に「さよならの朝に約束の花をかざろう」を劇場に見に行ったのでそこまで久々ではないですね。シリーズ構成・脚本は「灰と幻想のグリムガル」の作者である十文字青先生です。アニメは未視聴なので十文字先生がどのような作風なのかよく知りませんが、少なくともグリムガルとは受ける印象がかなり違いますね。


 1話を見た限りではまだ何とも言えないというのが本音です。1話では「妖精」について主に語られており、1話の情報と公式サイトのINTRODUCTIONを照らし合わせれば妖精の仕組みを大まかに把握することができます。しかし1話だけでも謎はいくつか存在します。例えば、公式サイトでは妖精兵は「”妖精成体”から摘出した妖精器官を体内に移植する『妖精器官摘出移植術』を受けた特別な兵士」を指していますが、1話でマーリアは移植することなく妖精原体に接触するだけで妖精の力を獲得しています。


 また1話で登場した「黒の妖精書」も非常に気になります。黒と名前が付いているという事は、他にも白や赤色の妖精書が存在するのでしょうか。妖精書とはどのような役割を果たすのでしょうか。そしてヴェロニカはどうして「黒の妖精書」を一人で(実際には協力者がいるようですが)追い求めているのか疑問は尽きません。上記以外にも違法妖精取締機関ドロテアが具体的にどのような仕事をするのか等疑問はありますが、2話以降これらの疑問が明らかにされると良いですね。


 不可解に感じた点・心配に感じた点が2つあるのでそれを書き記しておきます。一つ目はマーリアがヴェロニカに固執しすぎである点です。劇中でマーリアが何度もヴェロニカを呼び止めるシーンがあり、ヴェロニカがマーリアにとって大切な存在であるのはよく伝わりますが、それ以外のマーリアの情報が殆ど入ってきません。マーリアの内面をセリフや行動でもう少し分かりやすくしてほしかったです。


 二つ目は燃やされた妖精郷スーナからマーリアとヴェロニカの二人が逃げ出すシーンについてです。ヴェロニカはマーリアの手を取って一緒に逃げていたのですが、ヴェロニカは何故か途中でマーリアをその場に残して一人先に走って行ってしまいます。この行動の意味が全く分かりません。少なくともスーナから完全に離れた場所まで向かった後に解散するのは理解できるのですが、どうしてスーナの森にマーリアを置き去りにしたのでしょうか。今後関わるのであれば問題ありませんが、そうでないのであれば少し残念です。


 主題歌は「灰と幻想のグリムガル」や「サクラクエスト」でおなじみの(K)NoW_NAMEが担当しています。OPの「KNOCK on the CORE」は映像も相まって個人的に今期1,2を争うカッコよさだと思います。早くFULLsizeを聴いてみたいですね。


 第1話の感想はこの辺りで〆にします。ここまで読んで下さりありがとうございました。第2話の感想は来週以降書いて投稿します。

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