第4章この世に動物と家族になっては行けないなんて法律はない

第14話 偽愛か真愛か

国連長「愛の力…か…なら、その愛とやらを試すとするか」

園長「?」

するとDP23の後部ハッチが開き、中から複数の歩哨に囲まれた1人のけものがいた。

ミライ「あれは!?」

金色に輝く髪の毛、全体的にオレンジ色の服、フサフサしたケモみみに白いスカート、暖かそうなしっぽ。しかし目は混沌の薄い黒色をしている。間違いない。

園長「キタ…キツ…ネ…?」

ミライ「センサーにも99%キタキツネと出てます!?」

国連長「どうだ?愛する者が敵として目の前にたっている気持ちは?」

オイナリサマ「なんでサンドスターロウの悪用化ごが?情報はドレッドノートブックに管理されているはず…あの情報は職員でないと閲覧できないはず…なのに…」

男性職員「園長!ドレッドノートにハッキングの履歴が!デバイスコードからして、国際連盟のものかと!」

園長「国連長てめぇ!」

国連長「今、ジャパリパークにプライバシー保護の規約は発生していない」

園長「!?」

国連長「ジャパリパークについて、国際連盟からの情報請求をしたにもかかわらず、お前らはそれを拒否したんだ」

園長「当たり前だろ?お前らなんかにフレンズの生活の邪魔はさせねぇ」

国連長「なら仕方ない、行けビーストよ」

キタキツネがうなり出す。

園長「やめろ!キタキツネ!おまえはそんな奴じゃない!元に戻れ!」

国連長「無駄だ、サンドスターロウの密度を高くして投薬した……何回もな…」

園長「なっ!?」

国連長「苦しんでいたよ、お前の名をさけびながら」

園長「ふざけるな!」

キタキツネが爪をむき出しに園長に襲い

かかる。

キタキツネの爪が園長の左腹に突き刺さる。

園長「ぐっ……やめてくれ…キタキツネ」

コノハ「なんで反撃しないのです!?」

ギンギツネ「さっきも言ったでしょう。

家族、だからよ。攻撃してしまったらジャパリパークを去るまで一日中一緒にいた家族を傷つけることになってしまう。」

コノハ「………」

と、キタキツネの動きが止まった。

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