第8話 過去

園長がゲートの前に駆けつけると、既に数名の職員が女王に対して応戦していた。

園長「女王、何故お前がここに!?」

女王「園長…久々だな」

園長「お前は俺と四神で封印したはず…」

女王「私をあんな物で封印できると思ったのか?」

女王は近くにいた職員を掴み上げた。

園長「前田さん‼︎、女王、お前何を!?」

女王「フフッ、この醜いヒトの世界から開放してやるだけだ」

女王は掴み上げた前田職員を締め付けた。

前田職員「ぐっ…」

園長「やめろ…放せ‼︎」

園長はサンドスターで精製した剣で女王に斬りかかった。

女王「お前達、園長の相手をしろ!」

女王が命令すると、二体の中型セルリアンが襲いかかってきた。

園長「パワーバンドセルリアンか…しゃらくせぇ‼︎」

園長は襲いかかってきた二体の石を瞬時に砕いた。

園長「うおらぁぁぁ!!」

襲いかかってきた二体のセルリアンを倒した園長は再度、女王に斬りかかった。


ガキィィィン


物凄い金属音が鳴った。

園長の腕に女王の剣が刺さったのはその直後だった。

園長「ぐっ…」

女性職員「園長‼︎」

前田職員「えん…ちょ…う…」

女王「邪魔が入ったがお前も終わりだ、哀れなヒトよ」


ゴキイッ


鈍い音が辺りを包む。

男性職員「前田…さ…ん…」

前田職員はまるで糸のように地面に屈した。


………………


静かな空気が辺りを包む。

直後、

園長「じょう…おぉぉぉぉ!!」

女王は前を向く、そこには涙を流しながら吠える園長の姿があった。

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