学院の七不思議 三 特命講師ユニ

 話は数日前にさかのぼる。


 クロウラ襲撃事件から約二か月が経ち、季節は冬になっていた。

 ユニたちの活躍でクロウラは元の世界へと還り、白虎ラオフウによって黒焦げにされた一万のオークの死骸も同時に消え去った。


 死骸の処理をどうするかは軍部も頭を抱えていただけに、この事実は関係者を安堵させた。

 しかし、それでもクロウラが残した災害の爪痕は大きく、特に収穫を目前に控えていた麦畑の被害は深刻だった。

 クロウラに食われた分よりも、白虎の雷撃や蒼龍のコールド・ブレスによる被害の方が広範囲に及んだのだ。


 さらに、クロウラの食糧を断つ目的で、登熟期の麦を大量に刈り取ってしまい、その買い取り問題が大きなトラブルとなっていた。

 農民との補償交渉は難航し、暴動が起きかねないという物騒な雰囲気が続いていたのである。


 ユニとゴーマはアランたちとともに王都へ戻ってから、連日にわたる尋問、聴取で拘束されていた。

 約一か月後、ようやく解放されたと思ったら、今度は事件に関する詳細な報告書を上げるよう求められた。


 それまで毎日、何度も何度も、根掘り葉掘り、本当に些細なことまで聞かれたのに、その上報告書で何を書けというのだろう。

 延べ六日間の任務中の食事内容から睡眠時間、果ては排泄の回数まで聞き出されたというのに!


 結局、分厚い報告書を書き上げて提出し、やっと禁足が解かれて王都から出ることを許されたのは、事件から一か月半も経ったころだった。


 ユニのストレスは限界レベルに達していた。

 王都でそれなりに旨い居酒屋を開拓し、冷えたビールを出す店も発見したが(氷室亭の倍近い値段だったが)、明日は絶対に白城市に行って、水銀酒家で豚足を食べよう、前にゴーマが言っていた豚肉の料理も食べてみよう。


 そして呪われた報告書のことなんて、きれいさっぱり忘れてやる。

 そう決心して床についた。

 翌日、昼近くまで惰眠をむさぼっていたユニはノックの音で目を覚ました。


 寝癖のついた頭をぽりぽり掻きながら、寝惚けた顔で扉越しにすいすると、ノックをしたのは宿の従業員で、ユニに来客――国軍の兵士が来ていると言う。


「誰なのよー」

 ぶつぶつ文句を言いながらユニは服を着替え、申し訳程度に櫛を入れてから、階下のエントランスにある応接スペースに降りて行った。


 そこで待っていたのは顔見知りの軍人だった。名前はロベルト少尉。

 まだ二十代前半の、少し顔に幼さが残る参謀本部で勤務する青年だ。


 ユニの尋問は情報部の担当だったが、参謀本部からも頻繁に呼び出され、主にアリストアから質問されたり意見を求められたりした。

 その際に参謀本部から情報部に派遣された連絡将校がロベルトだった。


 とはいえ、彼の役目は身柄引き渡しの書類手続きと、どの時間にどのくらいユニを借り受けるかの調整で、後は情報部と参謀本部の間(両者は王城の反対側にあった)の間、八百メートルほどを一緒に歩いて移動するだけだった。


 その間、たわいもない雑談や噂話を交わす毎日で、自然に彼とは気の置けない仲となった。


「あら、ロベルト。あなただったの」

「ユニさん、お久しぶり。

 お元気そうですね」

「何言ってるの。この間会計課で会ったばかりじゃない。

 それで今日はなんの用?」


「それがですね……」

 ロベルトは言いづらそうに躊躇ためらっている。

 ユニは顔をしかめて尋ねる。


「まさか、また事情聴取じゃないでしょうね?

 それは半月前に終わったはずよ。

 報告書だって、昨日やっと提出したんだから」


 ロベルトはあわてて否定する。

「いえいえ、今日はその件とは無関係です。

 その、アリストア副総長のお呼びなんですよ」


「参謀副総長殿の?

 また何か無理難題を押し付ける気なの?」


 気の毒な青年は汗をかいて必死で説明する。

「あの、僕もよくは知らないんですが、参謀本部の関係する任務ではないようです。

 ……えー、こんなこと言っていいのかな?」

「何よ? 喋りなさいよ」


「僕が言ったなんて、誰にも言わないでくださいね。

 今朝、副総長に呼ばれてですね。

 『昨日ユニから報告書が上がったそうだ。

  ということは、王都からの禁足が解かれるはずだ。

  あれの性格から考えて、今日にも白城市に遊びにいくだろう。

  下手をすると飲んだくれて明日になっても帰ってこないかもしれん。

  ロベルト少尉、君はその前にあれを確保して連れてきなさい。

  今日の午後には学院に返答しなけばならんのだ。

  頼んだよ』

 ……と、そう言われたんですよ。

 学院って言っていましたから、多分魔導院の用事だと思うのですが」


「魔導院があたしに?

 二級召喚士に何の用があるのかしら……」


 文句を言っても仕方がない。

 二級召喚士は一応、民間人扱いだが、軍の出頭要請や協力要請を拒否できない。

(だから名目上は「要請」でも、実質的には「命令」である。)


 ユニはロベルトに伴われて参謀本部に登城して、もうすっかり馴染みの場所となったアリストアの執務室に出頭した。

 まず執務室の控室に入り、ロベルトから秘書官のロゼッタに引継ぎが行われる。

 ロベルトが扉を閉めて帰ると、ロゼッタはにこやかにユニと握手を交わす。


 しかしすぐにその美しく整った眉をあげ、少し顔を曇らせた。

「ユニさん、ちょっと……」

 彼女はユニの手を引いて、続きの部屋へと連れていく。

 そこは小さな給湯室兼台所で、アリストアや来客にお茶を出すために使われている。


 ロゼッタは小さな棚からタオルを取り出すと、ユニの首に巻いた。

 そして台所の壁にかけてある鏡にユニの顔を向けると、どこから取り出したのか霧吹きでユニの髪を湿らせて、ブラシをかけはじめた。


 ユニの後頭部でぴょんとはねていた寝癖をどうにか抑え込むと、左右から確認する。

 ロゼッタの顔は明らかに満足していなかったが、もはや時間切れだった。

 彼女は溜め息をついてユニを開放し、アリストアの執務室に通してくれた。


「二級召喚士ユニ・ドルイディア、お呼びにより出頭いたしました」

 型どおりの申告を聞き流し、アリストアはユニの頭をジロジロ眺めている。

 ユニは耳まで赤くなったが、知らないふりをするしかない。


 やがてアリストアは「ふう」と諦めたような溜め息をついて、ユニに先客を紹介する。

 室内だというのに黒いトンビマントを羽織り、角帽を被った六十代くらいの男が応接の椅子から立ち上がった。


「魔導院のヤナセ審問官だ。

 こちらはユニ・ドルイディア」

 二人が握手を交わす間にアリストアの説明が続く。


「ヤナセ審問官は私の魔導院時代の恩師でね。

 君が入った頃には専任の審問官になっていたはずだから、直接教わったことはないだろうね」


 審問官はアリストアの言葉など耳に入らぬていで、ユニの手を握ったまま、じっと彼女の顔を見つめている。

「君がユニ君か……。

 あのアルケミスに会ったというのは本当なのか?」


 アリストアは困ったような顔をして彼をいさめる。

「審問官、先ほど申し上げたばかりではありませんか。

 そんなことではこの話自体がなかったことになりますぞ」


 ヤナセ審問官は、ハッとしたようにユニの手を放して詫びを述べた。

「いやいや、これは失礼をした。今の話は忘れてくだされ」


 魔導院の審問官は、ほとんどが教官あがりである。

 教官は院生を指導するほか、自らも研究者としてさまざまな研究論文を発表する。

 論文が認められると審問官の候補生となり、難しい試験を経て合格した者は、晴れて正式な審問官となるのだが、教官と審問官を兼務する者が多い。


 ヤナセ審問官はユニに応接の椅子をすすめ、ユニが腰をおろすと自分も反対側に座った。

 アリストアもヤナセの隣りに腰掛ける。


 そのタイミングを待っていたかのようにロゼッタが現れ、三人の前に紅茶を出す。

 乳白色の白磁の茶器とカップはいかにも高価そうで、紅茶の香りはこの上なくかぐわしかった。

 ユニはありがたく砂糖とミルクをたっぷり入れた紅茶を堪能した。


「さて、ユニ。

 君を呼んだのはほかでもない。

 三か月の期限つきで魔導院の講師を務めてもらいたいのだ」

 ユニが落ち着いたところを見計らって、アリストアは極めて事務的に言い渡した。


「私が学院の講師ですか?

 どうしてまた……」

 アリストアは目でヤナセを促す。

 ヤナセ審問官は端正な顔立ちによく似合った、低く落ち着いた声音で話し始めた。


「君の院生時代にもあったと思うが、魔導院では時々現役の召喚士を講師に招き、実践的な授業を行うことがある」


 言われてみれば、ユニが院生だった頃も、何度かそういう講義を受けた記憶がある。

 なんと言っても現役で活躍している召喚士の話は重みがあるし、生きた知識を学ぶことができるから、院生の評判もよいのだ。


「君には十年生を受け持ってもらう。

 実際に幻獣を指揮してオークと戦う模擬戦だとか、現場の心構え、辺境で生き抜く知恵などを院生に叩き込んでもらいたい。


 ――十年生と言えば十五歳になって寄宿舎も二人部屋になる。大人の自覚が出てくる年齢であり、自然と将来のことを考えるようになる。

 もちろん、彼らの中から国家召喚士が出てくれればそれに越したことはないが、おそらくは大半の者が二級召喚士となるだろう。


 ――中には軍に入る者もいるだろうが、最近の傾向としては辺境でオークを狩ることを希望する者が増えているのだ。

 この十年余り、開拓村が増加して放牧面積も増えている。オークによる家畜の被害は増加する一方で、召喚士への需要は高い。


 ――ところが魔導院では院生に知識を与えることはできるが、実際の戦闘を体験させてやることが不可能なのだ。

 そのため、辺境に出たばかりの経験の浅い召喚士が、いざオークと対峙してみるとパニックに陥り、大怪我を負わされただとか、幻獣に殺されたオークを見てショックを受け、心を閉ざしてしまうとかといった事例が後を絶たんのだ」


 ユニはふと、クロウラの騒動でアルケミスの村へ向かう途中、オークを倒したことを思い出した。

 あの時はアランはもちろん、白虎帝の副官を務めるエディスですらも真っ青な顔をしていた。


「そんなわけで、辺境で活躍している現役召喚士、それもとびきり腕利きの優秀な人物を紹介してくれるよう、アリストア殿にお頼みしたのだ。

 それならば、と紹介されたのがユニ君、きみだ。

 聞くところによると、君は先日のクロウラの騒ぎでも大変な功績をあげたそうだね」


「ヤナセ先生、それは軍機だと言ったではありませんか」

 アリストアは困った顔で再びいさめるが、先ほどと違い審問官は歯牙にもかけない。


「何、本人が目の前にいるのだ。問題あるまい?

 心配しなくても、余人に話したりはしないよ」

 この辺はアリストアが元教え子だという気安さなのだろう。


 彼は「さて」と前置きして再びユニに話しかける。

「アリストア殿の推薦なら間違いないと私は思うのだがね。

 だが、審問官の中には疑り……いや、慎重な御仁もいてな。


 ――辺境の事情に詳しい人物に裏を取らせたようなのだが、誰に聞いてもオークを狩ることに関してはユニ・ドルイディアが辺境一だと口を揃えて保証したそうだよ。

 しかも、そのユニが今、王都に滞在している。

 これ以上の好条件はまたとあるまい」


「どうだね?

 引き受けてくれるだろうね」

 ヤナセ審問官はにこやかな顔でそう尋ねるが、ユニに拒否権がないのは明らかだった。


 ユニはアリストアの方を見ながらわざとらしい溜め息をついて答える。

「わかりました。

 ほかでもない、アリストア先輩の口利きであるならどうして断れましょう。

 謹んで拝命したします」


「結構」

 審問官は満足そうにうなずく。

 アリストアが洩らした「ふん」と鼻で笑う声は聞こえなかったらしい。


「知ってのとおり魔導院の新年度は一月からだ。

 来月から三か月、三月末までの勤務となる。

 寄宿舎の女子棟に空いている二人部屋があるから、期間中はそこを使ってもらう。


 ――受け持ってもらう十年生は全部で八人。男子三人に女子五人だ。

 君も覚えがあるだろうが、十五歳ともなれば女性らしい悩みごとが出てくる年頃だ。

 魔導院の教官はほとんどが男性で、一人だけいる女性教官もかなりお年を召している。


 ――若い女性の講師が身近にいるというのは、院生たちにとっても何かと相談しやすいだろう。

 その辺の生活指導もぜひお願いしますぞ」

 審問官は身を乗り出してユニの手を握る。


「なに、心配はいりませんよ。審問官殿。

 ユニは行儀作法はもちろん、身だしなみに到るまで院生のよい手本となることでしょう。

 寝癖をつけたまま人前に出るようなことはありますまい」

 アリストアは皮肉な笑みを浮かべて一言付け加えた。


「そうそう、身だしなみと言えばユニにはもう一つ用件があった。

 私は審問官殿を外まで送っていきますから、君はしばらく待っていなさい」

 アリストアはそう言い残すと、ヤナセ審問官を見送るために執務室を出ていった。


 アリストアがいなくなると、即座にロゼッタが入ってきて、テーブルの茶器を片付ける。

 ユニのカップには新しくれた熱い紅茶を注ぎ、小さなかわいらしいケーキの皿も持ってきてくれた。


「ごめんなさいね。

 もう少し時間があれば、ちゃんと直してあげられたのですが……。

 アリストア様はそういうところが異常に目ざといんですよ」

 申し訳なさそうに謝るロゼッタに、ユニは慌ててしまう。


「そんな……。

 元はと言えば、寝癖をつけたままのこのこ出頭してきた私が悪いんです。

 それに副総長殿が異常に目ざといって……ほんっとうにそうですよね!」


「そうなのよ。

 スカートにほんの小さな糸屑がついていても、絶対に見つけるの。

 それで『ロゼッタ、秘書たるものは……』って、お説教が始まるのよ」

 二人の女性が楽しそうに笑っていると、戻ってきたアリストアが顔を出す。


「私がどうしたって?」

 ロゼッタはさっと立ち上がり、何事もなかったように澄ました顔でお盆を運んでいく。

 ユニは食べかけのケーキをあわてて飲み込み、「むぐぐ」とむせそうになるのを紅茶で流し込んだ。


 アリストアは呆れたような顔でユニを眺めていたが、気を取り直したのか、ユニの向かい側に腰をおろした。


「君はその……もう少しおしとやかにはできないのかね?

 まぁ、いいか。

 君にはもう一つ命令がある」


 「命令」と来た。始めからオブラートに包む気はないらしい。

 ぞわぞわと首の後ろの産毛が逆立ち、嫌な予感がひしひしと襲ってきた。

「さっき身だしなみのことを言ったが、新学期までにはあまり時間がない。

 服装とかはどうするつもりかね。

 まさかその格好で院生を教えるわけではあるまい?」

「いけませんか?」


 ユニは黒の綿シャツの上からポケットのついた厚手の革の上着を着ている。

 下はゆったりとした厚手の綿ズボンだが、裾を引っかけないよう膝下から足首までを幅広の布で巻いている。

 靴はつま先に鉄板が入った厚底のごついブーツである。


 確かに辺境の森の中を走り回るには適しているのだろうが、格式ある魔導院の教官としては……どうだろうか。


「うぉほん!」

 大きな咳払いをしてアリストアは命令を下す。

「私としても君を推薦した責任がある。

 君が恥をかくことは、即ち私の恥となるのだ。

 とにかく、それなりの身支度を整えたまえ。

 これは命令だ!」


「うっ……」

 ユニは言葉につまる。

「あの、そう言われましても、服なんて二年に一度買うかどうかで……。

 しかも王都のお店なんて知りませんし。


 ――あっ、そうだ!

 ロゼッタさんに見立ててもらうのはどうですか?

 彼女なら趣味がよさそうだし、いい考えだと思いませんか?」

 ユニは「ぱあっ」と花の咲いたような笑顔を浮かべて提案する。


「却下だ!」

 アリストアは即座に否定する。


「彼女は私の秘書官だ。

 君は参謀副総長の秘書がどれだけ多忙か知らないらしいな。

 第一、ロゼッタが身に着けているものは全部オートクチュールだぞ。

 賭けてもいいが、一着買っただけで君は破産するだろうね。

 クロウラ騒動の復興で今はてんやわんやだ。

 君への報酬も後回しになっていて、査定すら始まっていないのは会計課で聞いてるだろう」


「じゃあ、一体どうしたらいいんですか……?」

 ユニの情けない顔に満足したのか、アリストアは助け船を出す。


「心配するな。

 この私に万事手抜かりはない。


 ――実はエディスにこの件を相談したところ、二つ返事で引き受けてくれた。

 それはもう、なんというか……怖いくらいの勢いだったぞ?

 幸い彼女は今、先の事件のご褒美で休暇をもらって実家にいるらしい。

 明日にも君を招待して、完璧に支度を整えて見せると確約してくれたよ。


 ――君も知っているだろうが、彼女の実家は大富豪だ。

 金銭的な負担は心配しなくていいはずだ……と思う」


 アリストアは自分が整えた手はずが完璧だと自信を持っていた。

 それなのに、どこかで小さな不安がゆらゆらと漂っていることを感じていた。


 それは、エディスの爛々とした目の輝きだった。

 あの目にそこはかとない狂気の炎が宿っていたのでは……。いや、さすがにそれはゆうだろう。


『まぁ、エディスはこの前の作戦でずいぶんとユニが気に入ったようだったからな。

 金持ちでもあるし、彼女に尽くしたいのだろう。気にするほどのこともない』

 そう無理やり自分に言い聞かせる一方で、ユニには念を押す。


「いいな、これは命令だ。

 エディスの方で明日の朝九時には宿へ迎えの馬車を寄こすそうだ。

 寝過ごして寝癖のついた頭で行くんじゃないぞ!」

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