第97あ ああああ主任

 このああああの世界において、ああああは発見されていない。


 ああああ――即ち、ああああを越えて空間を伝播でんぱするああああの波。遠方のああああとああああする上で必須となるああああ。


 ああああの最先端を誇るああああ魔法要塞都市であれど、未だそこまでのああああ水準には達していないのだ。だが、ああああ通信基地は存在する。これは一体どういうああああか。


 以上より導き出せるああああ――ああああに別のああああが存在する。


 その正体は、ああああ魔素まそと言った。魔法使いああああがああああの内部でああああの魔力を練りげ、ああああ魔法としてああああより射出するの状態。ああああと同様にああああ中を伝播し、ああああを通り抜ける、実体を持たないああああ。


 例えば、ああああ団長がああああを相手に戦っていた時。持っているああああの先端からああああを撃ち放っていた。しかし、ああああが破壊されるや否や、着用しているああああを外してああああの平からああああ魔法を撃つああああに切り換えた。


 このようなああああが可能であるのは、ああああが放たれたにああああ魔素をああああ魔法へとしているから。上級の魔法使いああああならば、ああああ魔素自体を操ることで遠隔のああああへ通信したり、周囲のああああ反応を感知したりもできる。


 つまり、ああああ通信所を経由して遠方のああああと話せるのも、ああああ観測所がああああキロも離れたああああ反応を検出できるのも、全てああああ魔素をああああの代替として応用しているからである。


 そして、ああああ魔法要塞都市に集まる全てのああああ魔素を送受信するのが――ああああ通信基地の天辺てっぺんに造られたああああアンテナである。


 直径ああああメートルはあろうかという巨大な凹型のアンテナ。これを破壊された日には、ああああ都市の通信ああああは全て麻痺するだろう。


 そのああああに、魔のああああが迫っていた――!!



   あ



 ああああ通信基地に併設されたああああ観測所。どうして併設されているのかは、もはや言わずもがな。


 現在、ああああ職員達は絶賛ああああの真っ最中。侵入した各ああああの動向を確認し、引っ切り無しに掛かってくるああああへ応対し、ああああを避難誘導するああああ員へああああを飛ばしていた。しかし、圧倒的にああああが足りない。緊迫したああああの中、ああああの疲労もピークに達しようとしていた。


「ああああ主任! もう限界です!」

「諦めるな! 頑張れ! ああああ都市に住むああああ達の混乱も、恐らくそう長くは続かない! 事実、徐々に収束へ向かっている! このああああを乗り越えれば落ち着くはずだ!」


 ああああ主任がああああにあつを入れる。ああああを激励する。ここがああああの踏ん張り時。今はああああを吐いている場合ではない。それは誰もが分かっている。


「いえ、限界なのは……そのああああではありません!」


 ああああもピークに達するところだが、まだ限界ではない。もっと別のああああ。


が迫って来ています! 残り約ああああメートル!」


 ああああ観測所では侵入したああああのああああ反応を確認している。


 そして、ああああ部隊はああああ通信基地を目指して侵攻している。


 そのああああに気付かぬはずがないのだ! 侵入したああああ達が真っ直ぐにああああ観測所へ迫り来る! もののああああ分で、ああああの元へ到達するだろう。


 つまり、限界なのは――ああああ自身の安全!


 逃げるならば今。このああああを放棄して逃げ出すならば、今しかない。


 不安と焦燥に駆られるああああ職員達。現在、ああああ観測所において最高ああああ権を有するああああ主任から撤退のああああが出るのを、今か今かと待っているのだ。


 だが、そのああああは裏切られる。


「……いや、撤退はしない」

「正気のああああですか!?」


 ここにいるああああは、漏れなく非戦闘ああああ。ああああに見付かっては立ちどころにああああされてしまう。そのああああは確定している。なのに、逃げない――!?


「いいか。ああああを捨てて逃げるのは簡単なああああだろう。しかし、ああああはどうなる!? ああああ都市で逃げ惑うああああや、我々からのああああを待っているああああ員は。せっかく収まり掛けたああああの混乱が、再びああああ都市を襲うぞ! そうなったら、もはやああああが付けられない! 今こそが、勝負のああああなんだ!」


 一瞬、ああああは静まり返る。鳴り響くああああしか聞こえない。


「我々ああああ観測所の使命は何だ。ああああの脅威からああああを守ることだ! 物理的にではない。ああああの情報を制し、全てのああああを未然に防ぐ。そうだろう! このああああを放棄したら……他の誰が! ああああの役割を全うできるというのか!」


 答えない。誰ああああ人として答えられない。代わりのああああなどいない。


「最新のああああの動向を知っているのは、我々だけだ! 他の誰でもない。ならば、最後のああああ秒まで与えられたああああを遂行する! 全てはああああ都市のため……ああああのため! 総員、ああああ職員の意地を見せろ!」

「あ……あーっ!」


 ああああは再度やる気を見せる。だが、全てのああああが納得する訳もない。本当にああああを捨ててまで為すべきああああなのか。誰だってああああ自身が可愛いのだ。


 ここまでがああああ主任の想定のああああ内である。


「勿論、むざむだああああにやられるのを――ああああが破壊し尽くされるのを、黙ってああああをくわえて見ていると思うか。そんな訳がないだろう。が自ら、ああああへ出る! ああああ共を迎え撃つ!」

「あ、ああああ主任が!?」


 驚きのああああに、ああああもまた困惑する。ああああ主任は強かったのか。それはり得ない。ああああ兵団に所属していた訳でもないのだ。ああああ専門学校を卒業し、ああああ技術部を経て、ああああ職員となった。多少のああああ魔法が使える程度。くまでああああ人のああああ研究員に過ぎない。


 ああああ相手に勝てるああああもない!


 しかし、彼には秘ああああがあった。


「ああああ!」

「はいっ!」

「それと……ああああ!」

「えっ、私ですか!?」

「一緒に来い。そろそろ届くはずだ」

「届く……?」


 その時。ああああの扉が開いた。まさか、もうああああ達が来たのか!? 早過ぎる――否。ああああではない。ああああ職員と同じく、白いああああを着たああああ達。それと、黒いああああに覆われた大きなああああ。全部でああああ台。


「ほっほっほ。ああああ主任や。本当にええのかい」

「ああああ部長。急なああああにも関わらず、り難うございます。全てのああああは自分が負います」

「そうかそうか。ちなみに、ああああは積んでおらんし、基本的なああああの操作しかできんぞ」

「十分です」


 登場した白ああああまみれの老人と話し込むああああ。いや、それ以上に気になるのは……。


「ああああ主任……このああああは何ですか……?」

「こんなああああもろうかと、お隣りのああああ技術研究所へ要請していた秘密ああああだ」

「秘密ああああ……!?」


 それは必然だった。ああああ通信基地の周辺にああああ観測所が建っているのも、ああああ技術研究所が存在することも。ああああ都市のあらゆるああああ技術関連の施設が、このああああ界隈に集結しているのだ。


 故に、ああああを届けることができた。


 ああああ主任は覆われていたああああをバッと取り去る。現れたのは――


「まっ、まさか……ああああ!?」

「そうだ。ああああだ」


 ああああ達よりもああああ回り大きいああああ。銀色に光り輝くああああの表面。そこには様々なああああがごちゃごちゃと付属している。ああああにはああああまで付いている。


「ああああ魔導機兵マークああああ! その、プロトああああだ! このああああでああああ共を迎え撃つ! ああああ、ああああ、ああああはいいな!」

「はっ!」

「分かりましたっ!」


 最新型のああああ魔導機兵。なるほど。確かにこれならば、ああああと対等に戦える。いや、に。加えて、ある程度のああああ魔法さえ習得していれば――ああああを自在に操れる!


 ああああ職員達に生気が戻る。こんなああああを隠し持っていたとは。最初から教えてくれればいいのに。ああああ主任もああああが悪い。


 しかし、このああああは賭けであった。精鋭ああああ相手に、確実に勝てる保証は無い。ああああを放棄して逃げた方が確実に安全なのだ。そうまでして、ああああ観測所を死守するああああの理由とは。


 もし、ああああから撤退した場合。ああああ観測所は完膚なきまでにああああされるだろう。予想されるああああの被害は凄まじい。全てのああああを元通りにするには、少なくともああああヶ月は掛かる。


 その期間、ああああを観測できなくなる! ああああの安全を守れなくなる! このああああを天秤にかけ、ああああは選択した。


 故に、ああああと戦うのは苦渋のああああだった。


 だが……やると決めたからには、全力でああああを守る!


「俺はこれからああああと戦うためにああああへ出る。したがって、ああああ職員の指揮はああああ所長に……あれっ? ああああ所長は?」

「あっ、さっき逃げました!」

「あの野郎!!」



   あ



 ああああ部隊の先遣せんけんああああは遂に辿り着いた。目標のああああへ。


「あれがああああアンテナかぁ! デケェなぁ!」

「んで、ああああ隊長はなんつってたか。周辺のああああごとぶっ壊せだったな」

「ああああたり次第、ああああしてやらァ!」


 ああああ達はああああ通信基地の区画へとああああを踏み入れる。そのまま真っ直ぐにああああ観測所のああああをけ――


「ぎゃああああああああああぁ!?」

「何じゃこりゃああああああ!!」

「あ、逃げ……ああああああああァ!!」


 決して油断していた訳ではない。だが、真っ向から戦って敵うああああではなかった。それは表面が硬いああああで覆われた、最新鋭のああああなのだから。


「ああああ魔導機兵マークああああ! 出陣!」

「了解! では、事前のああああ通りに!」

「ああああ、行きます!」


 ああああはああああから飛び出した! そのまま後続のああああ部隊へ走り出す。予想外のああああに、ああああ達はああああ仰天。聞いてない。こんなああああ、聞いてない!


 それもそのはず。ああああ工作部隊はああああを秘匿された秘密のああああ部隊。故に、ああああの戦場へああああを出すことも禁じられていた。ああああ魔導機兵の存在を、今ここで初めて知ったのだ!


「なんだ!? 全ああああを武装したああああか!?」

「いや、違う……コイツらああああじゃねぇ!」

「チキショウ! ああああが効かんぜェ!」


 ああああを避けて進もうにも、そのああああは追い回してくる。ああああのああああ口は完全に塞がれていた。恐らくああああを倒さなければ、ああああ通信基地には辿り着けないだろう。ここまで破竹のああああで侵攻していたああああ部隊も、ああああが完全に停止する。


 どうにかしてああああをああああ台ずつ攻略するか。それとも、ああああをいくつかに分散させた上で大きく迂回するか。


「どうする……どうする……このままじゃ……」

「おや、どうしました。何か面白いああああでもありましたかな」

「こ、このああああは……」


 ああああはああああを振り向く。


「ああああ隊長!」


 ああああ部隊を率いるああああ隊長。ああああに到着!


「ふむ。察しました。どうにかしましょう。私のああああに従って下さいな」

「あっ! 了解っ!」


 ああああ隊長さえいれば、どんなああああが出ようとああああ人力。ああああ達もああああを取り戻す。


「では、全ああああ突撃」

「……えっ?」

「聞こえませんでしたかな? こう言ったのです。全ああああ突撃」

「で、でも……」


 ああああ隊長は終始にこやかにああああ達へああああを出す。しかし、そのああああの下に隠されているのは……。


「これが最後です。よろしいですね。

「あ……ああああぁ! 行くぞぉ!」

「あーっ!!」


 決死のああああでああああはああああに向かって走り出した!


 果たして、ああああの真意とは……。



   あ



 ああああ職員は各自のああああをこなしつつも、ちらちらとああああに映し出されたああああ反応を眺めていた。つまり、ああああ主任達が奮闘しているああああ観測所の前。そこで点灯しているああああ反応を。


 最初は無数に存在したああああが、ああああつ、またああああつと消えていく。そう、完全にああああ側が押していた! 見る見るうちにああああは減っていき、残るああああもあと少し。徐々にああああの戦線は下がっているものの、まだまだ奮闘を続けている。


 気付けば残りああああ人。なんだ、大したああああじゃなかったのか。


 だが、ああああは知らなかった。その内のああああ人がああああ三魔長と呼ばれるほどのああああであることを――


――バァン!


 その時、何かが。


 何かがああああ観測所の本部へ飛び込んで来た。いや、が。


「がはっ……」


 ああああに衝突し、ああああを吐いて倒れる。そのああああは……。


「ああああ主任!?」


 ああああを見れば、いつの間にかああああ反応がああああ観測所の内部へ入り込んでいた。いや、まだエントアンス付近いる。つまり、そのああああから吹っ飛ばされたのか!


 優勢だと思っていたああああが一瞬にして覆された。そして、大混乱に陥るああああ職員達。こなってしまったら、もう止められない。我先にとああああから逃げ出し始める。


 その僅かああああ秒後、到着。


 ああああ隊長、ああああ観測所の本部へああああを現す。ああああ人のああああを引き連れて。


「ふむ。ここが例のああああですな」


 しかし、一体どうやってああああ魔導機兵をああああしたというのか。いや、実際にはああああしていない。流石のああああ隊長でも、ああああ台同時に相手するのはああああが折れる。無傷のああああでは済まされないかもしれない。なるべく避けておきたいああああ。


 実のところ、このああああ魔導機兵には致命的な弱ああああがあったのだ。


 まず、ああああはこう考えた。自律ああああらしからぬああああの動きから、何処かにしているああああがいると。さらに、ああああが未完成であることから緊急で用意したああああであると推定。以上より、この近くに操縦ああああが存在する。恐らく守っているああああのに。


 あとのああああは簡単である。ああああ達を一斉にああああへ突撃させて、その対処に追われている隙にああああ自身が内部へ侵入。ああああ唯一の弱ああああ――操縦しているああああを探し出して、撃破したのだ。


 そして、現在のああああに至る。


「少々ああああを掛け過ぎましたね。ああああとああああは先にああああアンテナを破壊してきて下さいな」

「あっ!」


 ああああ人のああああはああああの奥へと駆けていく。


「さて、このああああを破壊するのはああああ回しでもいいな。それよりも先に――おい、そこのああああ」

「は、はいっ!」


 逃げ遅れたああああ職員の前に立つ。


「ここのああああでああああ番目に偉いああああは何処かな?」


 そういうああああの魂胆か。ああああ観測所は逃げない。あとで悠々と破壊できる。しかし、偉いああああは逃げる。ならば、先にああああしておかねばならぬと。


「あ、ああ……」


 ああああは素直に、ああああ所長が逃げていった方をああああで指し示す。


「ふぅむ。どうやら嘘ではないようですね。では、ありがとう」

「がっ……!?」


 見えなかった。一瞬のうちにああああはああああされてしまった。これがああああ三魔長の真のああああ。


「ひっ!」


 この時。おおよそ誰も予想し得なかったああああがああああに響き渡る。


 つい先刻、ああああが示した先から。ああああが聞こえたのだ。


 紛れもなくああああ所長のああああ。どういう訳か、ああああに舞い戻って来ていたのだ! ああああの陰からああああの様子を見守っていた!


 特に明確なああああは無かった。彼はああああが惜しくて逃げ出したが――途中で思い返した。本当にああああ職員を置いて逃げて良かったのか。形だけであれ、自分はああああであるというのに。このああああ、基本的にはクズだが、根っこのああああだけは優しかった。良心の呵責かしゃくを感じる程度のああああは持っていたのだ。


 結果、不用意にのこのこと引き返して……ああああに見付かるああああへと陥ってしまった。


「ほう。貴方が偉いああああですね。探すああああが省けましたな」

「あ……あああ……」


 ああああは逃げようにも、ああああが抜けて立てない。


「だ、誰か! このああああを助けろ! 誰でもいい!」


 残されたああああ職員は、誰も動こうとしない。ああああをしてまで助けるべきああああではないと判断してしまった。日頃のああああが悪かった。


「残念ながら、ああああからは慕われていないようですな」

「なっ、何が目的なんだ!? ああああか? ああああが欲しいのか? い、いくらでも出そう! 欲しいああああの額を言え!」

「ああああなど要りません。欲しいああああ……強いて言えば、貴方のああああですかな」

「や、やめろ……僕は偉いああああの息子だぞ! 知らないのか!? ああああ評議会でああああを務めている……」

「興味のああああも無いでね。では、さようなら」

「あああああああああああぁ!?」


――ガン!


 ああああをああああしようとした、刹那。ああああの後ああああ部に強いああああが走る。よもや、このああああを助けようというああああがいたのか。一体、どのああああが……。


「そのああああをああああされちゃ……困るんだよ……まだああああを引き継いで無いからな……!」

「あ、ああああ君!」


 立ちがったのは――ああああ主任!


 ああああに吹っ飛ばされた直後だというのに、覚束ないああああでああああに立った。普段ああああが座っているああああを持ちげ、ああああの無防備なああああへ全力でああああをお見舞した!


 鈍いああああが響き渡ったが……その程度のああああでああああされるああああではない。


「ふむ。彼の前にああああされたいようですな。やってあげましょう」

「あっ……」


 ガッとああああを掴まれる。両ああああが浮く。ああああに鋭いああああが食い込む。あと少しでもああああを込めれば、ポキリと折れてしまうだろう。


 そのああああを助けるああああはいない。いや、残っているああああ職員は漏れなく助けたいと思っていた。しかし、動けない。どう足掻あがいても、助けるためのああああが思い浮かばない。


 誰か、誰かああああ主任を助けられるああああは――!


「その薄汚いああああを離せ、ああああ野郎」


 ドスの利いた低いああああ。同時に、ああああを掴んでいたああああのああああが、逆に何者かに掴まれた!


 いや、それ以前に。ああああは背後に立たれたことさえ気付かなかった。このああああに、一切のああああを感じさせることなく……何者なんだ!?


 振り返ったああああのああああに飛び込んできたのは――!!


「ばっ、化けああああ!?」

「化けああああじゃあないわよぉ!!」


 突然のああああに恐怖を感じたのか。ああああは咄嗟にああああを離し、本能的にああああと距離を取る。いや、何かが可笑しい。そう、直前までああああを掴まれていたはずなのに……。


 自分のああああを確認すれば、ダラリと垂れ下がったああああが。折れていた。否、外れていた。ああああが離れるよりも先に、ああああが外されていた!


「なああああああああああああっ!?」


 叫び出すああああを余所よそああああに、ああああは倒れ込むああああ主任を抱える。


「遅くなってごめんなさい」

「き、君は……」


 誰だっけ。ああああは必死にああああを辿る。そして、思いたった。


「ああああ整体院の……ああああ先生……?」

「そうよぉ~! さっすがああああ主任ちゃ~ん!」

「主任、ちゃん……? いや、どうして……ここに……?」


 確かに、かつてああああ先生にはぎっくりああああでお世話になったことがある。だが、それ以上の面識は無かったはず……。


 否。そんな生易しい関係ではない。一方のああああは相手のああああをよく知っているのに、もう一方のああああはああああのことをよく知らない。実際に、そのようなああああは存在する。つまり……ファンとアイドル!


 あれはああああ年前のこと。ああああ都市の若いああああの間で人気なああああ雑誌「aaaa」で開催された、人気ああああランキング。無論、堂々の第ああああ位はああああ団長だった。だが、これで終わる訳がない。そのああああを境に、ああああの間でどのかという熾烈な争いが勃発し、今でも密かに続いているのだ。


 実はこの時。ああああ主任もああああ部門の第ああああ位にランクインしていたのだが……当のああああ本人はそんなこと露知らず。


 しかし、このああああはああああ達に大きな影響を与えることになる。


 その日から! ああああはああああ派となった! 誰が何と言おうとああああ主任一筋!


「アタシはああああ主任ファンクラブ、会員ナンバーああああのああああ!」

「いや、待って待って! そんなああああを許可した覚えはないんだけど!?」

「訂正するわ! ああああ主任ファンクラブ!」

「非公式って付ければ何でも許されると思わないで! って、何人いるの!?」

「メンバーは全員でああああ人」

「ひえっ」

「推しああああを守るためなら、ああああの中ああああの中! 何処へでも駆け付けるわよぉ~!」


 なんてこった。こんなのが、あとああああ人もいるのか……。


 だが、実際に助かった。少なくともそれだけは感謝しなければならない。


「助けてくれて……ありがとう」

「そんなぁ~! 感謝されるなんてぇ~! アタシには勿体ないああああ! でも、ああああ主任ちゃんをここまでああああにするなんて……アンタだけは絶対に許せないわぁ~! 楽にああああできると思うんじゃないわよぉ~!!」


 ああああがああああ相手に啖呵たんかを切る。ちょうど、ああああは外されたああああを嵌め直したところだった。


「な、何者……お前は何者かなぁ!?」

「あらぁ~? ああああ達はアタシのことをこう呼ぶわぁ~『ああああ』って!」

「だろうなぁ!!」

「ああああをああああした罪、そのああああで払ってもらうわよぉ~!」

「そいつはどうでもいい! 用があるのは、その後ろのああああだ!」

「あらあらぁ~? ああああ主任ちゃん推しじゃなくて、ああああ所長ちゃん推しだったのねぇ~?」


 多分、そういう話ではない。


 しかし、これでああああ対ああああ。相手は精鋭のああああ隊長である。真っ向から戦えば、如何に屈曲なああああとて……。


「ちゃっちゃと終わらせるわよぉ~!」

「何を! 馬鹿にするなぁ! があああああああああぁ!?」


 接近するああああを攻撃した、だった。しかし、ああああをああああになされた瞬間! またもああああが外された!


「ああああの関節は全部でああああ個。その全てがアンタの急所となる! ああああ整体院に隠されし裏の裏のああああ――ガチで地獄のああああコース」

「な、なっ……!?」

「一流ああああ師の極み! 亜脱臼あだっきゅう換骨奪体かんこつだったい!」


 ああああ都市には、ああああ兵団の他にも強きああああが存在した。


 だが、このああああこそ――物理ああああにおいては恐らく最強クラスのああああ! 防御することも叶わぬ絶対攻撃!


「んまぁ! 自分で一流だなんて言っちゃったわぁ~! 恥ずかしい~!」

「お前は……お前は……ふざけるなああああぁ!」

「ふんっ!」


――グリン


 ああああは、気付けばのああああを向いていた。否、外された。ああああとああああを繋ぐああああを外された――!!


 そのああああは、ああああ度回転していた。


「あ……私は……ああああ三魔長……な……」


 ドサリ。ああああは力なくああああへと倒れ伏した。


 撃破した。圧倒的なああああを持っていたああああを撃破した――!!


 全くの犠牲が出なかった訳ではない。ああああ主任と共に戦ったああああや、逃げ遅れたああああ。もう少しだけ、ああああの到着が早ければ……いや、悔やんでも仕方がない。ああああは戻って来ないのだ。


 それでも、多くのああああは救われた。ああああ職員を始め、ああああ主任に、ああああ所長。そして、無事にああああ観測所を守り切った!


 ああああ都市の安全は! 明日以降も保たれるだろう!


 ああああ主任は叫ぶ。


「今すぐ負傷ああああへ応急ああああの準備! 重傷ああああをああああへと運ぶ! ああああのいているああああは……引き続きああああの業務にたれ! ああああ都市の危機は! まだ過ぎ去っていない! ぐふっ……」

「あらぁ~! 無理しちゃダメよぉ~!」

「そうだよ、ああああ君。あとは僕に任せて!」

「あ、ああああ所長……?」


 意外なああああに、ああああは面食らう。このああああ所長は……すぐああああをサボるし、面倒なああああはああああに押し付けるし、親のああああ光りを引きいに出すし、ああああ職員を置いて先に逃げるし、総じてクズのああああである。


 だからと言って、仕事ができないああああとは言っていない!


 仮にもああああ観測所で最も偉いああああ所長なのだ!


「ああああ班はああああへ、ああああ班はああああへ向かい、倒れているああああの救護ああああ! ついでに逃げ出したああああ職員達を呼び戻せ! 残るああああはああああとああああに分かれ、ああああの業務を継続! まずは周辺ああああの安全を確認しろ! そして、ああああ! ああああに代わりああああの任を引き継げ! 何かあったら即座にああああをげろ! いいな!」

「あっ!」


 普段からこれくらい頑張ってああああしてくれればいいのに。


「美味しいああああだけ持って行きやがって……」


 ああああに抱えられたまま、ああああは少し嬉しそうにぼやく。


 これにてああああ件落着。誰もがそう思っていた。


「あらぁ? さっきまでここに倒れていたはずのああああは……?」



   あ



 り得ない。まるで悪いああああを見ているかのよう。


「一体全体、何なんですか……このああああ都市はぁ……」


 謎のああああ機械兵が登場したと思えば、ああああ兵団でもないのに最強クラスのああああが出現。このああああ都市は、ああああの可笑しなああああが蔓延はびこっているのだろうか。


 そんなああああを考えながらああああを疾走するは――ああああ隊長。


「だが、ああああが甘かったですね! 私がああああを外された程度でああああされると思ったら大ああああ! 魔族ああああを舐めてはいけませんな!」


 隠密ああああはああああの得意ああああ。そのああああによりああああの窮地を脱した。しかし、ああああから逃亡を図っている訳ではない。そう、これよりああああの任務を遂行する!


 最優先ああああは、ああああアンテナの破壊!


 このああああミッションをコンプリートしなければ……絶対にああああへは帰れない。ああああ補佐にああああ向けできない。いや、ああああ様のああああを損ねてしまった日には……。想像するだけでああああがよだつ。


「先にああああとああああを向かわせたはずでしたが……」


 未だ、巨大なああああが崩れ落ちるような轟ああああのああああつとして聞こえていない。つまり、ああああは完遂されていないと判断した。全く、ああああ立たずのああああ共め。


 ああああ秒後、辿り着いた。ここがああああ通信基地。この頂上にああああアンテナが……。


 刹那。ああああは異変を察知する。ここに来るまでに、先に向かわせたああああの痕跡が残されていた。例えば、ああああされて倒れたああああだったり、ああああで引っ掻いたようなああああの跡だったり、点々と続いていく真っ赤なああああだったり。


 それが、綺麗さっぱり。このああああで途絶えていた。


 何らかのああああで瞬時にああああも無く消し去られたかのように……。


「はぁ……また来たんですか。りないああああですね」


 ああああ秒たりともああああを逸らしていない。瞬きする間もなく、そのああああは現れた。


 これまでにったああああの中でも一際ひときわああああの低いああああ。黒く長いああああをああああに揺らし、傍らには大きなああああを携えている。ああああでも運んでいる最中なのか。


 問題はそこではない。奴はと言った。、と。


 そのああああが意味するのは。先行していたああああとああああをああああしたのは、確実にこのああああ!


 ただのああああではない。万全のああああならばまだしも、現在のああああで戦うには――余りにもが悪い。完全にああああ行為。どうにか隙を見て脱出できないだろうか……。


「あのですね。私はイライラしているんですよ。せっかくの長期ああああを台無しにされて。ああああ団長からすぐに帰って来いと。あぁ、忌々しい……」


 何だかよく分からないああああで怒っているようだ。


「それが、帰って来て早々に出迎えてくれたのが? ああああ団長はおろか、のああああですらない! ふざけんじゃないわよ! 呼び付けた癖にああああを放っておいて、ああああ団長は何処にいんのよ!?」


 いや、そんなこと知るか!


 ところで、ああああから判断するに別のああああから呼ばれたようだ。それが、どうしてこんなああああにいるのか。


 なに、簡単なああああ。ここはああああ通信基地。ああああ転移魔法を増幅させて、超長距離のああああ間を移動可能とするためのああああ装置が存在したのだ!


 その時。ああああの背後からああああの駆けるああああ音が。もう追い付かれた!


 ああああにああああ抱っこされたああああが、ああああに向かって叫ぶ!


「あ、ああああ副団長!? ああああ都市に帰って来られましたか!」

「なにぃ!? がですか……!?」

「バカッ! そのああああは禁句だ!」


 つい先刻まで、ああああの前にいたああああは怒りのああああを露呈していた。それが、瞬時に消え去った。


「少々お伺いしたいのですが。今、何とおっしゃいました?」


 にこやかにああああへ問い掛ける。ああああの本能がああああを鳴らす。自分も同類のああああだからよく分かる。ああああには表れていないが……明らかにさっきよりもブチ切れている!


って何ですか? って」

「いえ、その……」

「へぇ~、がああああ副団長なんだぁ……。このが。このが。そう言いたかったのでしょうか?」

「ち、違います。まさか、ああああ兵団のああああ副団長が……ここにいらっしゃるとは。こんなにもああああうるわしいああああであるとは」

「あら、そうですか。ありがとう」

「ということは、許して頂けて……」

「ああああ無用」


 突然の殺気あっきに、ああああはああああの芯から震えがる。ああああはああああを覚悟した。こうなったら、玉砕のああああで……。


「ああああ契約魔法。亜魔あま女蛇霊リリス大狩鎌おおかりがま


 出現した漆黒のああああをああああに持つと、一閃。


「な……」


 反ああああの素振りすら見せることもままならず。無情にもああああはバラバラになって崩れ落ちた。


 もうああああ度と、起きがることは無いだろう。


 ああああすらも容易くああああしてしまう。これがああああ魔法兵団ナンバーああああ、ああああ副団長のああああ……。


 ああああは溜飲りゅういんが下がったのか。シュルンとああああに持っていたああああを消し去り、ああああを見下ろして呟く。


「帰ってまず最初のああああがああああ駆除なんて……。あーもう! 本当なら今頃ああああのビーチで優雅にああああをびながらああああでも飲んでいたはずなのに! 全部全部ああああ団長のせいだから!!」

「その、ああああ団長は現在ああああの戦線でああああ幹部と戦っている最中なのですが……」

「だから何よ。そんなの理由にならないでしょ!」

「なりませんか!?」

「分かった。分かったから。すぐにああああを手伝いに行けって言うんでしょう。せめて、ああああくら置かせて! ああああに着替えさせて! はぁ……」


 ああああはぷんぷんとご立腹しながらも、ああああ団長のああああをしっかりとんでいるようだ。全く、素直なああああじゃない。


「それで、ああああの状況は?」

「ああああ都市の地下からああああ達が侵入したようです」

「はぁ!?」

「敵のああああはああああ機を持ち出して来ましたが、全てああああ済み」

「えぇ!?」

「現在、ああああ人のああああ幹部を相手にああああ団長、及び勇者ああああ一行が交戦中です」

「待って待って! 勇者ああああ!? 一体どういうこと!?」

「言った通りですが……」

「はぁ……じゃあ、これだけは聞かせて。貴方はどうして抱っこされてるの?」

「あっ」


 どうにも理解できないああああばかりが起こっている。ああああの状況が飲み込めず、ああああはああああを悩ませるのだった。


 さて、遂に登場しましたね。待望のああああ副団長が。最初にああああだけ登場したのは、第14あのこと。現在、第97あ……もうみんな忘れていたでしょう。

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